【七峰】 #書き初め20字小説
ゴリラの如き容貌の男が樹上で出迎える。
以下、あとがき
一昨年から800文字数制限でのネット小説大会に参加しているが、20文字数制限とは驚いた。なにせ上記のものでスペース込み20字である。
セリフどころか、地の文の5W1Hをどの程度切り詰めるかというレベルの話になってくる。
難しかったので、寝起きのリフレッシュした頭が語るに任せたアイデアを20字に詰め込んで完成とした。
本作の登場人物は、自分がプロレスゲームで作っているオリジナルプロレスラーの一人である。
首から上がゴリラのようで、首から下はゴリラのような人間で、そいつが森の中で木に登っていたら「それはもうゴリラなのでは?」と周りにツッコんでもらうのを待っているような、そんなキャラクターの登場シーンをイメージした。
しかし常日頃から「続きを読みたいと思わせる掌編小説」を目指す者として、20字といえどももう少しひねりを加えられたらよかったかなと思う。
景気づけの一筆としては悪くなかった。この場を借りて小牧幸助氏と読者諸兄に感謝の意を表したい。
(終)
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