【七峰】忍殺TRPGソロリプレイライナーノーツ【NO NAME】
いらっしゃい。
おれは誰でもなく逆噴射聡一郎文体を摂取すると出てくる人格だ。
……と名乗っていた時期(およそ10ヶ月前)からこの記事を書いている。
今回は期せずしてトリロジーとなったニュービーソウカイニンジャ・ポイズンシャドウの戦いと新たなニンジャ・ダイノレクスの活躍をプレイバックする。
まずは、これまでのおれの活動を整理する。
以前、おれはニンジャスレイヤーTRPG2版のクイックスタータールールブックを手にし、公式のチュートリアルシナリオをソロプレイしようと思った。しかしながらそのためにはダイハードテイルズのTRPGメンバーシップに入る必要があったため、まず公式の無料ソロアドベンチャーを古い順からプレイしていった。
それで結局詳細なルールブックの内容を読まなければわからない点とか、原作知識の足りなさなんかを自覚してコア・ルールブックの発売を待った。
その間に初期のシリーズ名を【ニュービー・イン・ポシビリティ・アイアン・マン】(邦題:新米ニンジャの可能性)と名付けた。
要するに「出た目がすべて、やり直しはしない」という誓いをゲーム用語の「アイアンマンモード(セーブデータが1個しか作れず過去のデータをロードしてやり直せない機能)」になぞらえた。また難度インポッシブル(不可能)ではない、気軽な遊びなんだという点にもこだわった。
【ニンジャ・アタックド・ヤクザ・オフィス】
ニンジャスレイヤーTRPGと言えばこれ、な第一のソロアドベンチャーであり、実際本作の判定システムとダイスロールの興奮を手軽に楽しめた。
おれは物理ダイスを使っているので、電子ダイスよりも自分の一投に「半分は自分の振り方のせいだ、という重み」が宿るような気がする……数多のサンシタニンジャを泣かせたドアノブのカラテ判定をギリギリで乗り越え、逆にハッキングで日和ったら出目が上振れる、ヒリつくダイスロールがたまらない。
また第一回目なので原作小説にならい「前回のあらすじ」を書いたが、単に本編で伝わりきらないポイズンシャドウのバックボーンを紹介するだけにとどまった。
彼のモータルネーム・ベノムラとは、venom(毒)とウルトラマンの怪獣第一号ベムラーを掛けたもの。別にベムラーは毒ガス吐いたりしないが、悪魔のようなと形容される点のみ一致している。まあ、悪魔というのは硫黄臭いらしいという風聞だけなのだが。
しかしながら全身から発する硫黄臭の毒ガスというのは要するにすごい放屁だろうとしか思えず「初っ端からこんな下品ニンジャでいいのか」と悩んだが、すごい放屁は日本古来の伝統的なスーパーパワーであるからむしろ保守的で恥じる必要がないという結論に至った。
もしや古代ニンジャ真実においては、屁合戦とは恐るべき毒ガスカナシバリ・ジツの使い手たちの抗争をカリカチュアライズしたものでは……いや、やめよう。
【スニーク・イン・ブッダ・テンプル】
事前にテストプレイをやったのはここまで。
「ポイズンシャドウはワザマエ判定でダイス一個しか使えないから、ニンジャスレイヤーから逃げ切れず爆発四散する可能性が高いな……!」
早くもキャラロストの予感に、おれは一抹の不安を覚えた。ポイズンシャドウは初めてのジツLv3持ちで、本格的なルールでの戦闘をさせてみたいのにここで死ぬのは勿体ないと思ったからだ。体力とワザマエ値の高い別のニンジャを向かわせる手もあるが……。
それでもソロアドベンチャーでジツを効果的に使えるいい機会であり、何よりこのソロリプレイ集はモータルをいびったり、ヤクザを殺したり、ニンジャスレイヤーに殺されたりするソウカイニンジャの平凡な日常を淡々と描くことが目的(当初)なので、それが多少ハイペースで進んだと考えればいいんだ、とおれは気を強く持ってテンプルに彼を送り込んだ。
結果……彼は堂々と万札を手に帰ってきた。あれ?
いや、考えてみれば警備ボンズ殺害やカラテによる拷問が今回のDKK稼ぎのキーポイントなので、ポイズンシャドウはたまたまそういう選択を取らなかった(ただ自分のジツを自慢して賽銭箱奪っただけな)上にWasshoi!判定にも失敗したので生き残ったのであった。
ただ我ながら無責任にもニンジャスレイヤーとの丁々発止を期待していたし、これだけでは読み物としてのリプレイに締まりがないので、ブッダポスターを通して「今日はたまたま運が良かっただけだぞ」と念は送っておいた。
ポイズンシャドウがなぜブッダを恐れるのか、はっきりとした設定はないが、そもそも低所得層の悲観論者ではあっても無宗教者ではないのだろうし、自分がニンジャになったのをいいことにモータルをいびり散らしていることに対する罪悪感は邪悪なニンジャソウルの力によって打ち消されているにすぎず、虚飾を剥げば哀れな迷える元モータルがそこにいるのだろう。
【キープ・ユア・ハンズ・オフ・ザイバツ!】
邦題「ザイバツには手を出すな!」は、ザイバツ・シテンノのアジトに忍び込んでしまったポイズンシャドウと、不慣れな原作知識のままニンジャスレイヤー二次創作を始めかけてしまった自分とのダブルミーニングになっている。実際この後クイックスタータールールブックしか持っていないが故のセルフマスタリングの限界を感じ、またYouTubeやSNSザッピングに呑まれ背中にダニー・トレホの投げナイフがささった事によりEND OF MEXICOしていた。
コミカライズ版キョート・ヘル・オン・アースで第二部にハマり始めたことはこの二日後の記事に書いたが、特に「カース・オブ・エンシェント・カンジ」&「オア・ザ・シークレット・オブ・ダークニンジャ・ソウル」の高濃度ニンジャしんじつで急性NRSを起こしかけてからの記憶があまり無い。それはそれとして後々ヤクザ天狗のオリジンも読んだので、ぜんぜん懲りてはいないのだが。
忍殺TRPG×のびのびTRPGリプレイ制作の経緯
コア・ルールブックが出て、しばらくはこれを遊ぼうと思ったところへnoteで「のびのびTRPG」のカードをプロットにしたシナリオのリプレイを書いている方がいたので、これを参考にし、一日に実働30分~一時間くらい遊んでいられる自分ルールを考案した。
そもそもがおれの行きつけのイマジナリーサルーンであるところの「名もなき宵霧亭」は、のびのびTRPGのリプレイをまとめるために設置されたnoteマガジンでもあった。
旧Twitterのアカウントを移転した都合で記事自体は大部分が破損しているが、当時「のびのびTRPGスチームパンク」を買った経緯はこちらにまとめている。
リプレイまとめ記事をふた桁くらい作る予定だったことがNo.の表記からもうかがえるが、これもEND OF MEXICOした。
自分でダイスロールしてロールプレイを描写したソロリプレイなんか楽勝だと思うかもしれないが、これがなかなかうまくいかない。
そもそも卓上に広げたプレイマットと小道具は片付けなければならない。そのたびにプレイは中断されるか、リセットされる。これは実に面倒くさい。
なおかつ公式ルールを真面目にプレイするには、午後6時~8時の二時間では足りなかった。どんなリプレイにするか頭を悩ませているうちに、睡眠時間が後ろ倒しになる。本末転倒だ。
ニンジャスレイヤーTRPGとのびのびTRPGを組み合わせたコンバーションルールでは、まず並列処理であるソロプレイとリプレイの執筆作業が夕飯や風呂で中断するのは当然のことと受け入れて、おおよそ七日間くらいの長いスパンを取ってひとつのシナリオを作り上げることを目標にした。
しかしながら……これもまた絵に描いた餅で、結局第一回目から相当な原作知識が要求される即興劇色の濃い展開になった。
そうするとパソコンかスマホで調べる時間が増えてYouTubeやSNSザッピングに呑まれるリスクが高まり、そのうえ何をしても上記に挙げたような取り回しの悪さを解消できず、ソロプレイ終盤から中途離脱したままほとんど引退同然の状況に陥った。
それを完璧を目指すよりまず終わらせてリプレイ記事にまとめ、現在に至る。
だが投稿後にヘンゲヨーカイ・ジツの効果延長処理を忘れたまま無敵の恐竜ニンジャと化したダイノレクスがアスフィクシアをボコっていた深刻なルールミスが発覚した。
それは長期のセミリタイアを挟んでゲームを再開したブランクと2~3時間で残りの戦闘を終わらせることを急いだおれの過失だったと反省している。
TRPGではついその場のノリと勢いでルールミスしたとかルールブックよりもNMの裁量で突っ走るようなことは多々あるとはいえ、今回は一人相撲をとっているおれがルールブックで読むべき部分を見落とした結果なので、セルフマスタリングの失敗として重く受け止める所存だ。
とはいえ「効果が終了するターンって何ターン目なんだ?」レベルの素人であるおれは、もっとDiscordの単発卓にどんどん入っていったほうがいいのだと思う。そういう意味ではまだ忍殺TRPGの未経験者だからだ。
もう少し日中が涼しくなってから……と思ううちに冬になるかもしれないが、一人でコア・ルールブックを抱えつつどうしても原作知識やルールの詳細がわからなくてメンバーシップに入ったり持ち合わせが足りなくて解除したりするのは勿体ないし、何より義務感とか忙しさとかのせいでニンジャスレイヤーTRPGを楽しむことが十分にできていないのだ。
他に【ペーパー・ムーン・ゲイズド・ダイナソー】本編のライナーノーツとしては、そもそもダイノレクスというニンジャネームはタイトーの対戦格闘ゲーム「ダイノレックス」に由来し、その作品におけるミニゲームで現代の都市に恐竜が現れて暴れまわるところがイメージソースとなっている。
このように既存のビデオゲームから名を借りようというアイデアは、七峰次元としてのカラーになっていくだろう(そういうパロディしかできないとも言うが)。
ポイズンシャドウにアスフィクシア(窒息)という名前を与えるまでには、Google検索を使いつつも結構悩んだ思い出がある。そもそもソニックブームが付けそうな名前というのが難しい。
とはいえさほどボス敵としての強化もしなかったので、UH難度のジツもホイホイ避けられてしまい、カラテで押し切られたのはアワレだった。
なんとなく自分はカナシバリ・ジツLV3さえ当たればダイノレクスは一発で気絶し生け捕りにされると思っていたが、たぶん【ジツ】値2の処理が『精神力ダメージ1』と重複すると勘違いしていた。
そして結局は言い訳に終始するが、今回の『巨大飛行船に潜入せよ』がシナリオとして一本立ちしすぎていたため、新たな場面カードを引くことによる突拍子もない続きを考えるのが億劫になり、結局打ち切りみたいなエンディングしか書けなかったのは悔しさが残る。次の場面で何が起こるかわからない、出たとこ勝負の即興劇を楽しむのびのびTRPGの利点を生かし切れなかった。
次回はコンバーションルールではなくオリジナルのシナリオを作って遊びたいと思っているが、そのシナリオを成り立たせるためにオリジナルのニンジャソウルまで自作する必要に駆られ、「だいたいの骨組みができたらDiscordでDIYのPROに見てもらわないと中学生が考えた(TCGの)オリジナルカードみたいになるだろうなあ」と思いながら、なんとかコア・ルールブックの記述やファンメイド記事の読み替えで作れないか模索している。
以上だ。おれがニンジャスレイヤーTRPGを遊ぶのは有り体に言えば倹約のためだが、なかなか軌道に乗らないのが現状だ。
最後におれがChatGPTと共同で作詞した「忍者時間」の歌詞を書いて終わりにする。SunoAIにも作曲させたが、イマイチだったので公開しない。
(終)
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