見出し画像

「SNSレーダーチャート診断の次はアプリ」背景と想いやこれから(中)

ストレスの対処法をアップデ「SNSレーダーチャート診断の次はアプリ」背景と想いやこれから(中)ートしませんか?

■SNSレーダーチャート診断を根本からアップデートしたい

池松潤さんと一緒に開発してきたSNSレーダーチャート診断。

こんな池松さんの軽めのジャブツイートから始まりました。

僕もSNSのストレスは大きなものですし、自分の知識やスキルで多くの人が幸せになるツールを作れるなら嬉しいと思って勇んで協力しました。

■愛着理論
乳幼児期の感情が成人コミュニケーションタイプに大きな影響を及ぼす。
■レジリエンス
 ピンチな状況、強いストレスが引き起こすメンタルの窮地から回復する力
■メタ認知
 自分を一歩引いたところから眺め、客観的に考える力

その他諸々の心理学的なツールを使って、SNSにしっかりと対処できているかどうかをチェックできるように、SNSレーダーチャートに協力しました。

自分の現在地を知るツールです。

しかし、SNSの闇は深く、このツールだけでは不十分なことが判明します。


■SNSレーダーチャート診断の限界

SNSレーダーチャート診断は、多くの方にご好評いただきました。30本近いレポも上げて頂き、概ね満足していたのですが、問題が発生します。

マリナ油森さんの記事に詳しく書かれていますが要約すると、いくつかの問題が浮かび上がってきます。

・フィードバックの内容が適切でない
・現在地を知ることは、必ずしもアドバイスにはならない
・SNS上に漂う妬みやモヤモヤに対処できない
 (*私が要約したものなので、気になる方は元記事へ)

そこで、私はこんな記事を書いて回答しました。

中国の思想家「荘子」の考えを引用し、欲望と現実の狭間で移ろいゆく人間の心について語りました。

おかげさまで記事には良い反応を頂き、ある程度のストレスの救済にはなれたのかもしれません。

しかし、これをもってしても、SNSが引き起こすストレスに対する「答え」を提供することはできませんでした。

これが、SNSレーダーチャート診断の限界です。

Googleフォームとメールを活用したシステムで、グラフを作ってフィードバックを行う。このシステムは実施側に大きな負担をかけます。

それ故、一番大切なフィードバックに力を入れることができません。
また、診断自体が単発でしか行えないことも限界を引き起こします。

自分なりの答えを得る=腹落ちした状態を作るためには単発の企画ではダメなんです。腹落ちとは、なんどか繰り返しているうちに突然やってくるもの。

現状のSNSレーダーチャート診断にはそれはシステム上不可能なのです。

SNSは日々進化しています。つい最近では、Clubhouseが流星のように現れ大量のユーザーを獲得しています。

SNSが現れる毎に、SNSが与える影響力は変化していきます。
それに追従するようにストレスもカタチを変えていきます。

しかし、SNSの進化とは対照的に、ストレス対処法はほとんど進化していません。

次世代のSNSレーダーチャート診断では、楽しみながらストレス対処法をスキルとして身に着けていけるようなアプリを目指しています。

SNSが進化するように。
対処法だって進化するべきです。

その根幹をなす心理的な柱の1つが「ストレスコーピング」なのです。


■正しいストレス解消法ってなんだ?

正しいストレス解消法は答えがありません。
しかし、ストレスの対処法は何種類かに分類されています。

それらの方法を正しく学ぶことで、ストレスを受けてから対処するのではなく、受ける前に対処することが可能になります。

初見殺しのテスト
何度も解いたテスト
どちらに対処する方がカンタンでしょうか?

■ストレスコーピングとは、ストレス対処法の図書館のようなもの

ストレスコーピングとは、ストレスに上手く対処するための振る舞いのことです。厚生労働省 : e-ヘルスネットでも紹介されています。

ストレスの原因となっている問題を解決するための問題焦点コーピングと、自分の感情や考え方を変える情動焦点コーピングがあります。

さらに最近は、家族や友人との関係によってストレスを軽減するソーシャルサポートコーピングにも注目が集まっています。

例えば、宗教の信仰心が高い東アフリカ人は、信仰によってストレスに対処する傾向があることが分かっています。これは自分の認知を変える情動焦点コーピングの一つです。
高いストレス環境にいる看護師は問題解決型のアプローチをとることが多いと言われています。看護師の持つ東洋医学的なバックグラウンドは、感情よりも客観的な原因を探りやすい傾向を引き出します。
危機的状況に対応方法を学んだ米国兵士は、そうでない兵士に比べて介入後6か月後のフォローアップにおける自殺未遂が76%減少したことを示す研究も2017年に行われています。

ストレスを受けた後に対処するのではなく、あらかじめ方法を学んでおくことが重要なのです。


■ストレスコーピングが身につけば、ストレスが怖くない

ストレスで不眠になっている人と起こっていない人で、ストレスの数や強さにどのような違いがあるか2008年にカナダでリサーチが行われました。

その結果
・ストレスを感じる頻度は、不眠の人とそうでない人で変わらない
・不眠の人は、ストレスをより悪いモノだと考えている
・不眠の人は、ストレスを感情の制御によってなんとかしようとする
3つの違いがあることが判明しました。

Facebook中毒者でも同じようにストレスを感情の制御だけで対処しようとする傾向があることも判明しています。

健康な人は、ストレスをあまり悪いモノと考えていません。感情制御だけでなく、ストレスの原因を解決する行動をとることもできます。また、他の人のサポートを受けることでストレスに上手く対処しています。

不眠になっている人はストレスの対処が下手。
そう捉える方もいるかもしれませんが、私は違うと思います。

「対処法を知らない」ことが大きな問題なのです。

ストレスコーピングを身に着けること。
それは対処法のレパートリーを増やすことです。

・割り切って、一時的にストレスを受け流す
・同じ経験をしたことがある人に話を聞く
・上手なストレスの散らし方を覚える
・ストレスを学びの機会に変換する
・問題解決するための戦略を考える
・誰かに悩みを打ち明ける
・あえて問題から逃げる

どの方法が良いということではありません。

ストレスコーピングを身に着けることは、対処法のレパートリーを増やすことです。

さらに、ストレスコーピングを身に着けるだけでなく、そのスキルを柔軟に切り替えるトレーニングを行っていきます。

スキルを使うためのスキル。すなわちメタスキルです。
ストレスコーピングを身に着け、メタスキルを高めましょう。
対処法を増やし、それらを柔軟に切り替えて対応できるとどうなるでしょうか?

ストレスに対する自信が高まります。

どんなストレスがきても、たくさんの方法で攻略できるようになります。ストレスに対するコントロール感が向上します。

対処できないストレスが無くなったら...
わざわざストレスを恐れる必要がありますか?

あなたがストレスの攻略法をマスターする手助けをしていきます。


■次世代レーダーチャート診断は大幅にアップデート

以前からFlutterでコミュニケーションタイプを判別するアプリを作成したりしていました。

実は↑の企画次世代レーダーチャート診断の布石です(ドヤ顔)

アプリの開発はちゃんと開発元(未定)に発注して、良いものを作成したいと思ってます。しかし、僕も池松さんもエンジニア経験はないので、発注にあたってどんな開発イメージなのか考えるのが難しいのが現状です。

何ができるか、何ができないか、何が難しいのか。
それを理解するためにまず作ってみることが必要でした。

これらの知識と、レーダーチャート診断&ストレスコーピングの組み合わせによって、ストレスを攻略するためのアプリの開発を行っていきます。

もうすぐ目途が立ちそうなので、資金はクラウドファンディングにて集め、今年中のリリースを目標にして頑張ります。


■なぜ、アプリでストレス対策をするのか?

画像1

誰もが幸せを、自分でマネジメントできる社会へ

私たちは、そんな世界を作ります。

SNSやプラットフォームが好き勝手に決めた評価に惑わされることが良い人生と言えるでしょうか?

幸せを自分の力でコントロールできる社会を当たり前にするため、挑戦し続けていきます。

苦しめられている人達の
「幸せを自分の手に取り戻す」

SNSプラットフォームを目的にせず
「幸せになるための手段として使えるようになる」

これらの使命を掲げ、行動していきます。
レーダーチャート診断2.0にて、ストレスコーピングを骨組みとしてまずは苦しみからの解放を目指します。


アプリ化する理由は、SNSプラットフォームに対抗するため。

SNSは常にアプリを介して接触してきます。
アプリはお手軽です。
会話をするよりも、電話をするよりも、カンタンに私たちと繋がります。

私たちが接触を避けようとしても、通知で自分をアピールしてくるのがアプリです。

対抗策は、アプリでなくてはなりません。
お手軽で、いつでも使えることが必須条件です。

プラットフォームが幸せを決めるのはおかしいこと。
そんな状況は打破しなければなりません。

世界中の誰とでも繋がれる時代。
上を見れば、キリがない。
それどころか、上を見すぎて自分が立っている場所を忘れて。
本当に幸せになれますか?

フォロワー数は多くなければならない。
リツイート数が爆発しなければならない。
スキ数が100以上を目指さなければならない。

自分を何度殺せば、「ねばならない」が無くなりますか?

欲望に限りはありません。

なにが欲しいか?は重要ではありません。
いま、満たされているかを感じるスキルの方が大切です。

こころを”今”に向けられる人は、心理的幸福度が高いことは既にいくつもの研究結果によって明らかになっています。
Facebookが主観的幸福を下げることはいくつもの研究で明らかになっていますが、幸福度を上げるアプリをつくることも可能であることも示されています(Howells, et al. 2016)

苦しめられている人達の
「幸せを自分の手に取り戻す」

SNSプラットフォームを目的にせず
「幸せになるための手段として使えるようになる」

まずは、アプリを開発していきます。
仲間も、大募集です。

募集中!
📋エンジニア大募集
📱アプリ開発経験者
👨‍💻バックエンドエンジニア
🎨キャラクターデザインができる方
TwitterのDMまで!

画像2

✅:https://twitter.com/hagakun_yakuzai


SNSレーダーチャート診断関連の話題は
↑のアカウントに集約してます!
続報を待て!


引用
Bryan, Craig J., et al. "Effect of crisis response planning vs. contracts for safety on suicide risk in US Army soldiers: a randomized clinical trial." Journal of affective disorders 212 (2017): 64-72.

Morin, Charles M., Sylvie Rodrigue, and Hans Ivers. "Role of stress, arousal, and coping skills in primary insomnia." Psychosomatic medicine 65.2 (2003): 259-267.

Sriwilai, Kanokporn, and Peerayuth Charoensukmongkol. "Face it, don't Facebook it: impacts of social media addiction on mindfulness, coping strategies and the consequence on emotional exhaustion." Stress and Health 32.4 (2016): 427-434.

Labrague, Leodoro J., et al. "A literature review on stress and coping strategies in nursing students." Journal of Mental Health 26.5 (2017): 471-480.
Cheng, Cecilia, Aleksandr Kogan, and Jasmine Hin-man Chio. "The effectiveness of a new, coping flexibility intervention as compared with a cognitive-behavioural intervention in managing work stress." Work & Stress 26.3 (2012): 272-288.

Howells, Annika, Itai Ivtzan, and Francisco Jose Eiroa-Orosa. "Putting the ‘app’in happiness: a randomised controlled trial of a smartphone-based mindfulness intervention to enhance wellbeing." Journal of happiness studies 17.1 (2016): 163-185.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?