雑記:思うこと

色々あって精神をやらかしてから、低気圧にモロに影響を受ける様になってしまった。
元々気圧の変化には弱い。雨が屋根を打つ音の心地よさを楽しむ心の余裕は霧散し頭の中の脳味噌にだけかかる2割増しの重力と背中と肩への鈍い痛みが容赦なく26歳無職の肉体に襲いかかる。
体の不調は精神の不調と直結しやすい。案の定頭の中で渦巻く将来への不安は、肥大して蜷局を巻いて俺の頭の中に居座り始め、そういう時には日に何度かの昼寝しか最早対処法が無い。最悪だ。
それでも自分の中の物欲が途絶えないというのは、まだ不幸中の幸いというか、自分がまだ生きる事を諦めていないという証なのかもしれないと感じる。
そう、元々俺は物欲、性欲、睡眠欲、食欲、欲と名がつく全ての感情が人一倍強い人間だったと自負している。
海外のギャングスタラッパーのミュージックビデオみたいな人生を生きてみたいと心の底から望んでいる様な人間だった。
だがその欲望を現実にするための努力を今までした事があるかといえば、無い。いや、無いという事は無いがその努力のレベルは、精々履歴書に名前と今までの経歴を書いて求人を出している会社に送るとかその程度だ。
誰もがやっている事。
ギャングスタラッパーの人生がレベル100なら先程書いた事を実際にやって手に入る人生はレベル5ぐらいなもんだろう。それも全て順調に事が進めばの話しだ。
レベル5の人生を手に入れる事がどんなに大変な事か。俺はそれを身を以て知っている。
今となってはもう、ただ日々の細やかな娯楽と食事を愉しめるだけの現金が欲しい。それだけだ。

ああ、でもやはり。夕日に染まるマイアミの中をダッジチャージャーに乗って走り抜けてみたいと夢想する事もある。助手席には煙草を蒸すマブいブロンドの女。内股に兎のタトゥーを入れたデンジャラスなそいつの隣で俺はハンドルを握りしめながらもう片方の手を開いたウィンドウから伸ばして後続して追跡してるパトカーに向けてMAC-10を乱射する。
そんな無茶苦茶な日々を、刹那的な瞬間を、頭の中に思い浮かべながら今は酒を飲みながらThe weekendsのBliding lightsを聴くしか今の俺には出来る事は無い。

明日はバイトの面接だ。


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