嫌いなヤツの事を考えたって仕方ないのは分かってんだけど。

ヤな奴。ヤな奴。ヤな奴。
善良な人間だって多いがクソみたいな連中はその倍居るのがこの世界だ。
俺を不快な思いをさせたというだけでも万死に値する罪深さだが尚の事悪辣なのはあいつらは、俺に対して許可すら求める事なく勝手に頭の中に住み着いて生活をし始めるという事だ。
そいつの事を憎む余り、そいつの事を四六時中考える様になり、いつしか未解決時間の犯人を追い詰める老刑事の様に「あいつの事を世界で一番詳しいのはこの俺だ」という謎の自負さえ生まれてしまう。
こうなってしまうと最悪だ。

頭の中の不法居住者には主導権を与えてはならない。
不思議なもので、嫌いな人間の事をよく考える様になるとそいつが言いそうな事というのがだいたい予想出来る様になってしまう。
俺は自称少年革命家ことYoutuberのゆたぼんが(才能がある訳でも無いのに適当な事言って意志薄弱の信者から金を捲き上げている成金のクソガキなので)結構嫌いなのだが、俺とあいつは一切出会った事も無いのに万が一にも何かの縁があってガチの口喧嘩になったら「あ??でもボクお前の年収、秒で稼ぐで???」なんて言われてしまい、バチギレして「オラァ!!お前のYoutubeのフォロワーに助けてもらえよ!!!」とか叫びながら大人気もなくボコボコに叩きのめしてしまうのが簡単に想像できてしまう。
口論という土俵で戦っているのに暴力という手段を使ってしまうなど、これほど恥ずかしい事も無い。口喧嘩は先に手を出してしまった方が負けなのだから。
それに、真夏の鉄工所で鍛え上げてきたこの肉体が享楽に満ちた日々を送っている中防のガキンチョなんぞに引けを取るはずもない。勝利が確定している試合で相手を叩きのめして一体何になるというのだろう。

空想癖のある人間に嫌いな人間が出来てしまうと、イライラしては妄想し、妄想してはイライラし、最悪の無限地獄を繰り返し続けてしまうのだ。

物凄く時間の無駄なので、早い所この悪癖を修正してしまいたい。


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