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その⑧:抑うつ状態はロジックでは解決できない...!?(後編)

こんにちは!

『自由診療で、対話を重視した心療内科診療を提案するnote』の第8回目になります。

前回(前編)の記事は、
こちらになります。

今回は…

抑うつ状態はロジックでは解決できない...!?(後編)」と題しまして、

なぜ…
抑うつ症状が

ロジックで(理攻めで)
解決できないのか…?

につきまして、前回に引き続き
超分かりやすく…

解説してみたいと思います。


結論から申し上げますと…


脳には
ストレスに対応するメカニズム
HPA系)が存在し、

そのメカニズムは「爬虫類脳」にインストールされているのですが…
(爬虫類脳につきましては前回の記事をご参照ください)

H 視床下部
P 下垂体
A 副腎

出典:副腎疲労の正体はHPA軸機能異常(宮澤賢史)

HPAにつきましては上記のイラストがわかりやすかったので(勝手に)引用させていただきました。

ストレスに…

(わたしたちのサバンナ脳が…勘違いして…命の危険とみなした…という意味合いでの「ストレス」になりますが…)

対応するメカニズム(HPA系)が

長期間
作動し続けますと…

脳が…外的環境を…危険な環境である!
と認定してしまう結果…

進化生物学的に、正常な反応として
こういうことになってしまうのです…

・長期にわたるストレス…(と、脳が認定した外的環境にさらされると…)
(HPA系の慢性的な過活動)
     ↓
・HPA系が、進化生物学的に正常な反応として、機能を低下させて…
(HPA系が働かなくなる)
     ↓
無気力・うつ症状が作り出される!
(人を避け、食欲・性欲減退し、引きこもる)

脳が…「危険がそこら中にある」と解釈して、
哺乳類脳に指示を出しますと、
(哺乳類脳につきましては前回の記事をご参照ください)

哺乳類脳は「感情」を作り出し…
わたしたちの気分をひどく落ち込ませることで、

わたしたちを引きこもらせている。

(脳の解釈)

ここは危険

  ↓

(脳の解決策)

逃げる・引きこもる

つまり、脳の正常な機能(防衛反応)として
抑うつ気分が作り出されて、
結果として引きこもるという行動が引き起こされており…

その反応(抑うつ気分の作成)自体は
病気ではなく、
脳の正常な機能ですので…

ロジック(「認知の歪み」の修正など…)のみでは、抑うつ気分は解決しない…
のかもしれません…涙

実際に「軽症のうつ病」に対する認知行動療法(「認知の歪み」の修正)の効果につきましては、科学的にはっきりとした有効性は証明されていない…
ということが、日本うつ病学会が発表している「うつ病治療ガイドライン」に明記されております(個人的には…ある程度の…効果はある…
と思っておりますが…)。
(くわしくは…記事その③:ステキなうつ病治療ガイドラインの歩き方をご参照ください)


では、どうすれば…

ということになるかと思いますが、

方法は

あります!

そのヒントとなる強力な科学的知見が
(過去一世紀にわたる心理学の研究からわかったこと)
あるのですが…

今回は文字数の関係で(noteの記事はできればだいたい1,000文字くらいまでにしておけって言われた…)

ここまで

になります…涙


次回予告!

わたしたちのココロは…ぺらぺらである!?

出典:心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学The Mind is Flat: The Illusion of Mental Depth and The Improvised Mind
by Nick Chater)

今回もおつかれさまでした!

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