1.フレームワークで学ぶマーケティング戦略策定
先日のこと、不動産投資仲間から
「近々物件を購入することになったので、✕✕大家の会で講演された『マーケティング戦略策定』の資料、読み返してます。今読み直してもやっぱりいい内容です!」「マーケティング初心者でもわかりやすくて、改めて自分にどう落とし込むか考えて手を動かしてます。」
と、うれしい連絡が来ました。
そもそも、この講演は、この✕✕大家の会を主宰されている方から「不動産投資家はあまりマーケティング戦略とか知らないのでわかりやすく説明してほしい」との依頼があり、実施したものでした。
この主宰者とは仲良くさせていただいており、ボクが外資系IT企業のマーケティングマネージャ(正確にはプロダクトマネージャ)であることもよくご存知。マーケティングの専門家と不動産投資家、ふたつの顔を持つボクならではのテーマを依頼されたわけです。
不動産投資で実践するマーケティング戦略を説明するためには、まずは、普通通りに「マーケティング戦略とは?」を説明する必要があります。不動産投資については詳しいかもしれませんが、マーケティングについては、皆、初心者という前提ですからね。
と、いうわけで、ボクが20数年来実践してきたマーケティング戦略策定の資料を初心者向けに作成することにしました。
マーケティング初心者がマーケティング本を読んでも腹落ちしない理由
自分が初心者だった頃、20数年前を思い出してみました。いろいろな本を読んで学習していたのですが、一向に頭に入ってきません。入ってきているのかもしれないのですが、腹落ちしないのです。今ではその理由はわかるのですが、当時はわかりませんでした。
そんな時、三枝匡著「戦略プロフェッショナル」を読みました。今まで学んできたマーケティングの知識がどんどん結びついていき、「このマーケティング理論やフレームワークは実際にはこういうふうに使うんだ!」ということがビビッドにイメージできます。
三枝さんが実際に経験された内容をベースに書かれているのでリアルで臨場感があるのも理由でしょう。しかし、一番の理由は、マーケティング理論や経営理論をストーリー仕立てで、実際にどう活用するかを説明されているからです。
そうです、多くのマーケティング本は、大企業や小売の有名企業をサンプルに、結果ありきでマーケティング理論を説明されている本ばかりだったのです。「その時、どうする!どうやって、どのマーケティング理論をどう使う?」の視点がかけていたのです。
「戦略プロフェッショナル」により、今まで学んできた知識が、点が線へ、そして面へと有機的に結びついて行きました。知識が知恵へ昇華していきました!
と、書きたいところですが、当時20代のボクでは、学んだ知識が「知恵」までに昇華はすることは、残念ながらありませんでしたw。しかし、それ以降、学んだ知識がどんどん腹落ちするようになり、理解力や知識の定着は格段にあがっていきました。
ストーリー仕立ての前に
三枝さんはその後に「経営パワーの危機」「V字回復の経営」「ザ・会社改革」と、同様のストリー仕立ての本を執筆されています。いずれも名著で、ボクのバイブルでもあります。マーケティング初心者の方におすすめ本を聞かれたら、必ず薦める本です。
とはいえ、この本の良さを理解するためのベースの知識は持ち合わせた方がいいのです。ボクが腹落ちしたときの感動を味わうには、残念ながら三枝さんの本はまだ早いのです。
そう、ストーリー仕立て本を読む前の知識習得のための資料を、XX大家の会では作成しました。
・初心者向けマーケティングフレームワーク
・不動産投資物件購入時での活用
ふたつのテーマを話すわけです。
しっかり構成を練り、
・マーケティング初心者が陥り安い学習の罠
・各マーケティングフレームワークを有機的につなぎ合わせ、首尾一貫したマーケティング戦略として策定するための考え方
・おそらく世に出ていない、不動産投資におけるマーケティング理論の活用方法
を余す所なく盛り込みました。この”つなぎ合わせ”と”首尾一貫性”がマーケティングを実行する上でも、学ぶ上でも大切です。そこをメインにまとめました。内容はしっかりしている自信はあります。
とはいえ、持ち時間は1時間。初心者の方を意識して資料は作成したのですが、ちょっと難しかったかな?と思います。反省です。
せっかく作った資料が1回限りなのはもったいない
そうです。せっかく作った資料が1回限りしかお披露目されないのはもったいないと思えてきました。かなり気合を入れた自信作です。もっと多くのマーケティング初心者の方、不動産投資家の方に使ってほしい内容です。
そこで、XX大家の会で公演した内容をブラッシュアップし、Kindleで出版しようと決意しました。
とはいえ、文章を書くのは苦手です。まずはプレゼン資料を作成し、それを文章化していきます。一気に書き上げることもできないと思うので、Kindle出版前の、校正前原稿をnoteに投稿していこうと思います。
題して「骨太不動産投資マーケティング」
こんな内容になります。
・外資系IT企業Prod Mktg Mgrが業務で行っているラウンチ計画を不動産物件購入時のマーケティング戦略立案に応用しているやり方を学ぶ
・マーケティング戦略、主に製品/サービス提供時の戦略立案を不動産投資の実例を使って学ぶ
・不動産投資、主に物件購入時や運営において、どのようにマーケティング戦略を活用するかを学ぶ
・有益なフレームワークをどうつなげるか、どう首尾一貫性を持たせるかを学ぶ
・実際のマーケティング戦略策定をステップバイステップで学ぶ
・マーケティング戦略とともに、マイケル・ポーター教授の「競争戦略」の考え方を、どう既存のフレームワークと結びつけるかを学ぶ
・「フェルミ推定」もちょっとだけ学べる
・大企業にしか当てはまらないと思えてくる、大上段から語られるフレームワークをどうスモールビジネスで活用するかを学ぶ
・有名フレームワークをスモールビジネスで使う際の“勝手な解釈”の仕方を学ぶ
文章は粗々で、肉付け不足の状態だと思いますが、ご興味あればお読みいただければと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?