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数字のマジック

今朝、この本を読みました。

筆者はワクチン不要論者(アマゾンカスタマーレビューより)とのことなので、そういうベクトルがかかっている前提で読まないといけない本のようです。ワクチン陰謀論はさておき、気になったのは以下の記述。

ファイザー社ワクチンの有効性90%以上の発症予防効果の測定方法について。
被験者4万3998人を対象に、mRNAワクチンとプラセボ(偽薬)にわけて結果を調査。その結果、感染者は8名と86名。86÷8、だから90%以上の効果がある。と言っている。

90%以上の発症予防効果があることがポイントでなく、重要なのは、この後。4万3998人の約半数21500名の母数で86名感染したとすると、非接種者の感染率は0.4%ということ。0.4%が、”たった0.4%”か、”0.4%も!”か、どう捉えるかは、個人の判断です。

デルタ型が主流となっている現在も、mRNAワクチンの有効性はあるとのことです。しかし、この有効性の計算が同様の計算式を利用してなされたなら、デルタ型の感染力が3倍になったとしても、90%以上の感染予防効果はあることになります。ワクチン接種者も非接種者も感染率が3倍のなるので、両者の比率は変わらないからです。私立文系のボクにもわかるどおりです。

一方で、最近報道で言われているのは、非接種者の感染率が接種者の10倍であるということ。でも、これって当初の比率となんら変わっていません。前から、8名と86名なわけだし。。ワクチン接種開始当初に、あえてこの差、10倍という数字を言ってなかっただけじゃない?と思えてしまうのです。

デルタ型の感染力が従来型の3倍であったとしても、ワクチン非接種者の感染率は1.2%、ちなみに接種者の感染率は0.12%。

数字をどう捉えるかは個人の判断で、自由。ただし、どの数字に注意を向かせるかは、表現者の思惑が入っていることに注意しないといけません。この頃のマスゴミ報道は、恣意性がありすぎるように感じます。

数字でごまかす、もとい、数字を有利に使うマーケティングにずっと従事していると、こんなことばかり気になってしまいます。

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