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あなたに、会いに行きます #すこし先の未来 #シーズン文芸

note文芸部がお送りする #シーズン文芸 創作企画。
5・6月のテーマは「すこし先の未来」。

本日はこの方、百瀬七海さんです。

※提出いただいた時期の関係で「すこし先」というより「すこし前(?)」のようになってしまっているかもしれませんが、逆を言えば「すこし先の未来」とは、すぐに過ぎ去っていく儚い未来のことなのかもしれません。
個々の作品に見出される意味は、読まれる人と時間によって少しずつ変わっていきます。しかし作品の奥底に残されたかがやきは、たとえ長い時間を経たとしても変わらないものだとわたしは思います。 神谷 京介





やっと緊急事態宣言が解除された。

そもそも、こんなに大変な時間を過ごすことになるとは、半年前誰が想像しただろうか。
2月の誕生日。
まだ横浜のダイヤモンドプリンセス号からは、下船が許されていなかった。テレビで見る連日の放送も、どこか他人事だった気がする。

同じ2月に、東京ディズニーリゾートが半月ほどの休園を発表、29日から休むことになった。ディズニーリゾートが休むなんて、大ニュースだった。それでも、3月の中旬まで休園すれば、下旬のディズニーリゾートへは遊びに行けると信じていたし、疑っていなかった。

4月に入り、いつ緊急事態宣言が発令されてもおかしくないような緊張の日々が始まった。日々増えていく患者数を見ていると、早く発令してほしいとも思うようになった。
そして、実際に発令された。それからの決して自由ではない日々の始まり。でも、会わないことで、逆に普段の日常だったら、会うこともあまりないであろうネットの中の繋がりが、オンラインでより強くなった気がする。

すこし先の未来なんて、誰にもわからない。
経験などから、予測することは可能だろう。だけど、予測が正しいとも限らない。予測が的確だったなら、緊急事態宣言が発令される前に、もう少しなんとかなったのではないか、と思うからだ。

毎日を生きていく。
それは、今日の私が、ゆっくりとすこし先の未来を考えながら生きていくということ。
大変な時期を過ごしたからこそ、これから歩いていく道、大切な人たちが笑顔でいてほしいと思うし、そんな人たちと過ごす時間を、より大切にできる気がする。

会いたい人がたくさんいる。
行きたい場所がたくさんある。
自由なときに、自由だって感じることは少ないけれど、不自由なときには自由に過ごせることの幸せをより感じることができる。
これからは、不自由な時間で、自由な時間を楽しむ。

あなたに、会いに行きます。




百瀬七海さん、ありがとうございました!
それでは次回もお楽しみに。

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