見出し画像

どこ行くの?文化ーパイナイ(ไปไหน)ー

最初に覚えるタイ語ランキング上位に挙がる、サバーイ、アローイ、マイサイパクチー、そしてパイナイ。このパイナイ(どこ行くの?)というフレーズが私を悩ませた。かつて私はタイ人の友達数人とルームシェアを1年弱していた。トイレ行くために立つと「パイナイ?」、シャワー浴びるために立つと「パイナイ?」、着替えてるだけで「パイナイ?(どこ行くの?)」そして外に行くと答えると「パイドゥアイ(一緒に行く)」こうして一人の時間が消えていき、パイナイノイローゼ(パイナイって聞かれたくない症候群)になってしまった。

この症状に苦しんでる時に、一人で大学の食堂で食事をしていたら顔見知りが寄ってきて「一人でご飯食べてるの?友達いないの?」と聞かれ唖然とした。一人でいるという行為がこんなにもマイナスな印象を抱かせるのかと。でも確かに、韓国などでは「おひとりさま入店禁止」の飲食店も存在するし、その点で言うと、一人行動を許容する日本が少し変わっているかもしれない。しかし、私も人と一緒にいる時間は大切だけど、一人で過ごす時間も必要だと思っている。この葛藤に悩まされ下した決断は、一人暮らしをするということだった。経済的にも言語学習においても、ルームシェアの方がメリットが大きいように思えたが、精神的な安定を優先すべきと本能的に感じた。結果、一人暮らしを始めてからのタイ生活は本当に充実している。

最後まで読んでくれてありがとうございました。パイナイ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?