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藤草ゆう
2022年5月28日 23:07
人々はなおもサーカスに興じ続けたサーカスはなかなか去らなかった町で人々の帰りを待つ家族はサーカスをすっかり厭うていたキリンやジャグリングに飽いてもゆくても知らぬ郷愁があり帰ろうというものはなく誰もテントから出てこない供犠のように 罪人のように おざなりに豚が片付けられてゆき遥かな音楽を聞きながらこころは過ちを優しく織りなした彼らは思うほどの未来にいるのでもきれいな現