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東北をデータサイエンスで盛り上げる!青葉区一番町の新しいコワーキングスペース「IRECO」に行ってみた

今回お伺いしたのは、お酒が好きなデータサイエンティストが運営する、手作り感が溢れる空間「IRECO」です!

きっかけはcocolin

前回は五橋のcocolinを訪問しました。

その時、スタッフの方が一枚のフライヤーを差し出して
「実は、宗形さんにぜひとも行ってほしいスペースがあるんです!」
と、おすすめしてくれたのが、こちら。

コワーキングスペース「IRECO」です!6/15にオープンしたばかり。

実は以前、盛岡のコワーキングスペース運営者の方が見つけてこちらの情報をシェアしてたので存在だけは知っていました。しかし一体どんなスペースなのでしょう?ウェブサイトによれば、仙台で2店舗、さらに盛岡、函館など6店舗展開を予定しているようです!なんだか謎が多くてめちゃくちゃ気になってました。そして運営者の住所がcocolin…?

すると、cocolinスタッフの方が解説してくれました。
「そうなんです、cocolin会員の方が作ったコワーキングスペースなんですよ!」
コワーキングスペース会員の方が、さらにコワーキングスペースを作った?どういうことなんでしょう。

「IRECO」もドロップインはないスペースなのですが、cocolinの方がつないで下さって体験利用できることになりました。ありがとうございます!

IRECOに行ってみた

IRECOがあるのは、青葉区一番町。一番町と中央通りのアーケード街が交わる、藤崎のある場所から少し西にいきます。芭蕉の辻のすぐ近くです。実は私、このあたりには並々ならぬ思い入れが。大学を出て新卒で就職し7年間働いた会社が芭蕉の辻にあったんですよね。
その会社のあったビルの2軒隣が、IRECOの入っている「東日本不動産仙台一番町ビル」だったりします。

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入り口に看板がありました。

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一階から入ってエレベーターホールを過ぎ奥に進むと、あ、ここです!ドアに「IRECO」と書いてあります。お邪魔します!

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入ってすぐが受付。運営者の株式会社エクテック、佐藤さんが迎えてくれます。

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「よろしくお願いします。まず、ここで靴を脱いでいただきたいんですよ」お、ここは土足禁止のスペースなのですね。でははだしでお邪魔します。

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ここがIRECOなんですね!運営者さんが手作りした場所だというのがすぐわかりました。配線とか、天井の覆いとか。これ、ぜんぶ佐藤さんが一人で作ったそうです。

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この壁のタイルも、ひとつひとつ貼っていったそうです。めちゃくちゃ大変じゃないですか!でも、自分でスペースを作り上げていく工程、楽しいんですよね。

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そしてまだまだ発展途上なのでしょう、ケーブルやライトがたくさん置かれていました。天井のケーブルも穴をあけずに配線しているあたり、かつてのノラヤと同じなのでちょっと懐かしくなりました。

フリー席は22席。大きなテーブルがあります。こういうタイプのイスはコワーキングスペースでは珍しいですね。それに、デスクもけっこう高さがあります。壁際の席も、カウンターのよう。ワインのボトルが並んで、バーみたいですね。

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「飲み屋さんのカウンターのような席にしたかったんです。このスペースでは靴を脱いで入ってもらうようにしたのも、より寛いでもらえたら、と」

なるほど、居酒屋の座敷のような、小上がりのような効果を狙っているわけですね。

固定席は5席で、3席と2席に分かれています。オレンジのシートの席と、黒いシートの席。どちらの席も座り心地がよさそう。現在1人のみ契約中で、まだまだ契約者募集中だそうです。

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固定席の棚がユニークな形ですね。これも佐藤さんのこだわりポイントだそうです。

別料金で鍵付きロッカーも。

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奥の方は、飲み物を提供するバーカウンター。電子レンジ、ポット、お湯、冷蔵庫もあります。コーヒーマシンが2台。あ、炭酸水を作る機械も!ハイボールがたくさん飲めますね。

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冷蔵庫が木目でかっこいいです。

これも設備の一つですが、ネットワークセキュリティには特にこだわっているそうです。

「Wifiはゲストと会員は別のアクセスポイントにして、会員は登録した機器のみアクセスできるようにしています」

えっ、そこまで厳密にやっているコワーキングスペース、珍しいんじゃないですか?

「うちはセキュリティも専門の会社ですから、安心して利用していただけるためにそのようにしています」

なるほどー。

さて、私もゲスト用のSSIDとパスワードを教えていただき実際に使ってみました。アロマのいい香りが漂っています。フリードリンクのコーヒーもいただきました。クラシックのBGMが控えめに流れています。

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広いテーブルの席、高いとちょっと気分が違いますね。スタンディングデスクとしても使えます。

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「せっかくなんで、固定席もぜひ体験してみてください!」
とのことだったので固定席も使ってみました。棚が両サイドにあるので個室っぽい雰囲気を味わえます。机には引き出しも。ここに物を置けたら第二の自分の部屋っぽくなりそう。

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どうしてIRECOを作ったのか?

運営者の佐藤さんは、仙台に来てからさまざまなコワーキングスペースを利用したり、コワーキングスペースでのイベントに参加したりした上で、やはり自分でスペースを作りたいと思ったそうです。

「コワーキングスペースは場所によってコミュニティのテイストが違います。自社のデータサイエンス事業も生かしコミュニティを作っていくには、自分の会社でその拠点となるコワーキングスペースを作るのが一番いいと考えました」

既にコミュニティ作りは着々と進んでいます。現在データサイエンスの勉強会を定期的に行っているそう。学生さんも参加できます。なんと参加費は無料!

現在はオンライン開催ですが、参加者が多いですね!やはりデータサイエンスって注目の分野なのですね。

その他、お酒も入る交流会も時々行っているそうです。こちらはIT系に限らず、興味のある方ならどなたでも参加できるとのこと。

「その時は、僕は奥のカウンターでバーテンダーになってお酒を作っています」

ふむふむ。どうやら佐藤さん、けっこうお酒がお好きですね?

「はい。自分のコワーキングスペースではカジュアルにお酒を飲めるようにしたかったんです。東京のIT企業では、社内でお酒を飲む交流イベントをしたり、勉強会をしたりというのが普通でした」

わかります、WeWorkなんてビール飲み放題ですもんね。

働く場所を、ただ仕事するだけでなく、そこにいる人が気分転換できたりリラックスできたりする空間に。海外ではそんなオフィスやコワーキングスペースがたくさんあります。日本でも増えてきていますね。東北にはまだ少ないですが…

なるほど、IRECOもそんな場所にしたいというわけですね。共感します!だってノラヤも、私がお酒が好きなので、プレオープン中はビールをふるまっていたし、通常のオープン時もアルコール持ち込みOKでした。

「様々な業種の人に来てほしいですね。データサイエンティストとしてのコンサルや、いまや無視できない、個人情報やセキュリティの相談に乗ったりすることもできます」

佐藤さんが思いを込めてスペースを作っていることがわかりました。それにしても、長町の「ひと's crew」に行ったときも感じましたが、国内だけでなく海外からの大手のコワーキングスペースがどんどんできてきている今になって、コワーキングスペース黎明期のように「自分の手で自分の使いたいコワーキングスペースを作る!」という方が出てきたのは、面白い現象だなと思います。原点回帰でしょうか。

「コロナが落ち着いて、仙台で会員が増えたら、他県への展開も考えています!」とのこと。出来たてのコワーキングスペースが新しいコミュニティとともにどう発展していくのか、楽しみです!

興味のある方は、メールで連絡すれば利用体験可能とのことなので、ぜひ問い合わせてみてください!

コワーキングスペース IRECO 青葉通一番町はこちら!

〒981-0811 宮城県仙台市青葉区一番町3-3-20 東日本不動産仙台一番町ビル 1F


ノラヤをクローズしてからは、ほぼ無職の日々です。自腹でスペースめぐりをしているので、支援いただけるとすごく嬉しいです!ドロップイン費用や交通費に活用させていただきます。