空に手が届け!

と言わんばかりに、横断歩道で真っ直ぐに手を上げた少女が立っていた。数台の車が通り過ぎるなか、僕は停車した。手を上げたまま通り過ぎる少女。彼女は横断途中でこちらに振り返り、深々とお辞儀をしてくれた。僕は手を上げて返事をした。顔を上げた彼女の笑顔がとても眩しかった。

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