活動10年間の手記

こんにちは、のださとし と申します。普段はピアノの弾き語りなどで活動しているシンガーソングライターですが、活動を始めてから約10年が経ちました。

今日は僕の10年の話を少しさせてください。突然ですが、みんなにはやりたい仕事がありますか?夢がありますか?

大学生の頃の僕には特にありませんでした。

大学生の頃は、サークルと、バイトでできていたような世界でしたが、とにかく居心地が良くて。根はもともと真面目な人間ですが、大学生特有の自堕落さを少しだけ堪能していたような時代でした。

そして、いざ就職となった時には、「いろんな人に会える仕事をして社会人として勉強したい」というすごくざっくりした理由で銀行員を目指しました。今から思うと、考え直せ〜と言いたくなります。笑

僕はちょうどリーマンショックの後の就職だったので、前年と比べて各社が大幅に採用人数を減らしていたのですが、なんとか自分が希望していた銀行に就職することができました。

この銀行の人事部の方は本当に素晴らしくて。面接会場に行った時に、面接者の名前を全員覚えてるんですよ。来た瞬間に何も見ずに「〇〇さん、お待ちしてました。」って言うんですよね。面接者全員の人数、相当なもんじゃないかと思うんですが…

「この銀行すごい!ここに行きたい!」ってもう人事部の人を見て思ったわけです。これが大きな間違いでしたね!!ww

就職してみたら、もうなんて言うか「人でなし」ばっかりでw あの人事部はなんだったんやねーんってなりました。

いや、もちろんそれと同じくらい魅力的でパワーに溢れた先輩、上司もいたんですが、いかんせん僕はついていけなかった。

学校では学級委員やって、テストではいい点とってまじめで、僕は自分で自分を、すごく優秀な人間だと感じることができていたし、実際その通りだったと思うんです。学校、テストというシステムの中では。

その一方で、銀行っていうのは、営業として数字をあげられるかどうかが優秀かどうかの線引きなんですよね。活躍されている方は、これは仕事だって言い聞かせて割り切って数字をあげている部分もあるかと思うんですが、僕にはできなかった。この商品を売って、お客さんが幸せになれるだろうかってずっと悩んでました。

よく言えば真面目ですが、まあ単純に不器用で融通が利かなかったんです。


当然数字も上がらないし、上司に怒られることも多かったし、仕事できないってレッテルを貼られてるしで、今これ書いてても辛いです。笑 こんなはずじゃなかったのにって。

それで銀行って、よくも悪くもその文化があるんですよね。数字至上主義。昭和的な価値観。上司先輩への礼儀、挨拶。

それなりに離職率も高いんですが、残ってる人はみんな40年この会社で働いていく!とかって人が多いもんで、自然とそういう人たちに影響を受けていて。その人たちは残ることがベストだという判断を持って残ってるわけなので、まあ銀行にいた方がいいよ〜っていう話をとにかくされる。

辞めたいとよぎっても、辞めたらこの先生きていくことができない!みたいな暗示が気づかないうちにかけられてて。辞めたいけど辞めたら生きていけない。辞めちゃいけないんだって思ってました。

そんな時に、何かにすがるように始めたのが音楽でした。


話が少し前後しますが、僕は小さい頃から中学生までピアノを習ってたんです。それほど熱心でもなかったし、たいして練習もしてなかったです。(もっと練習しとけばよかった!笑)

でも、音楽は好きで、ちらほらと家にあるピアノを弾いたりはしていました。そうしたら、銀行員になってすぐの時に、大学のサークルの友達で結成したバンドに呼ばれたんです。「お前ピアノやってたんだろ?キーボード弾いてくれ」って。

そこで、ミスチルのカバーとかやってましたね。結局、そのバンドは実際のライブもすることなく半年くらいで自然消滅?してしまったんですが、僕はもうちょっとやってみたくなって。

一人でやってみるかって思って始めたのが、シンガーソングライターとしての活動でした。誰か歌ってくれそうな人とかも知らないから自分で歌うしかないし、まあ曲も自分で書くしかないし、ピアノも自分で弾くしかない。

銀行員として、正直うまくいっていなかったので、何か自分を表現できるものがほしかったんだと思います。その時に、僕の身近にあったものが音楽だったという感じです。

だから、もともとは誰かを楽しませたい!とか喜ばせたい!とかって感じではなくて、もう単純に自分が救われるために歌いはじめました。そこから10年。

10年の話ではなくて、シンガーソングライター始めるまでの話になってしまいました。笑

10年の話は改めてしたいと思うんですが、今振り返って言いたいのは「大丈夫だよ!なんとかなるよ!」ってこと。

銀行員を辞める時は、ちょっと古いたとえ(?)だけど、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでしたが、その後は今までよりずっと穏やかな気持ちで過ごせています。

銀行員以外の仕事もたくさん経験してきたけど、どれをやっても銀行員より辛いことはなかったし(笑)、どれをやっても銀行員より認められて、たくさん褒めてもらえます。シンガーソングライターもそうだけど。

お金の面はどうだろう。銀行員として働いていた方が、ボーナスとかたくさん出たんだろうけど、特に生活には困っていないです。

だから振り返ってみると、浮き沈みはもちろんあるけど、どんどん暮らしやすくなっていて。

もし同じように辞めたいけど決心がつかなかったり、どうしていいか迷っている人がいたら、無責任に聞こえるかもしれないけど、「大丈夫だよ!」って僕は言いたいな。「きっといい方向に進むよ!」って。

そして、「大丈夫、きっといい方向に進む」って頼りないながらも、すがるようにして自分に言いきかせて、少しでも信じていられたから、進めてきたのかなあなんて風にも思っています。

みんなは落ち込んでる時に、どんな曲が聞きたいですか?もしかしたら暗い曲の方がいいっていう人も多いかもしれないんだけど、僕は明るい曲が聞きたいです。

だから、明るい曲ばっかり書いちゃうんだろうなー。笑

誰もいってくれないから(笑、自分で言います。のださとし 、10周年おめでとう。

そして、出会ってくれた人、支えてくれた人、一人一人にありがとう。


今日は、配信ワンマンが19時からあります。よかったら見てね。応援してもらえたら嬉しいです。

肝心の10年の話は、また改めて。笑

▪️9/20(月)のださとし 活動10周年記念 無料配信ワンマンライブ

19時から鎌ケ谷きらりホールよりお届けします。

視聴はこちらから→https://youtube.com/user/nono6997


【応援グッズ】
https://officenoda.thebase.in
https://camp-fire.jp/projects/view/328954

サポートされたお金は、シンガーソングライターのださとし の音楽活動に使わせていただきます。