ゴールデンカムイと北海道遺産~【シリーズ番外編】
北海道にも、歴史があります。その歴史をたどり、未来へと紡いでいく北海道民の宝物。それが北海道遺産です。そんな北海道遺産を、自身の足や車で巡り紹介したいと思います。なお、記事作成にあたり、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社を参考にさせていただきました。
今回は、少し趣向を変えて番外編として、ゴールデンカムイと北海道遺産についてご紹介したいと思います。この漫画は、明治時代の北海道を舞台にした物語であり、その中には数々の北海道の遺産が登場します。これらの遺産を実際に訪れることで、漫画の世界をより深く楽しむことができるのです。
まずは、アイヌの文化が色濃く残る北海道遺産を訪ねてみましょう。アイヌ文化はゴールデンカムイの物語において重要な要素となっており、その深い歴史や伝統を知ることは、作品への理解を深める鍵となります。アイヌにまつわる北海道遺産はいくつかあります。
アイヌ語地名
例えば「札幌」という地名はアイヌ語に由来しています。「札幌」の「サッ」は「乾いた」を、「ポロ」は「大きな」という意味を持ち、合わせて「乾いた大きな川」を意味します。このように、アイヌ語が北海道の地名に深く根付いていることを知ると、地域の歴史と文化がより身近に感じられるでしょう。アイヌ文様
アシリパの頭巾の文様や、着ている外套の文様。キロランケの着物の文様など漫画の世界にもたくさんでてきました。アイヌ口承文芸
2020年にできた、民族共生象徴空間~ウポポイにいけばいろいろなアイヌ文化に触れることができます。
ゴールデンカムイのキャラクターたちが生きた時代背景を感じることができるでしょう。
次に、札幌市にある「札幌ビール博物館」です。杉元佐一たちが、ビールを浴びながら戦うシーンで、読んでいる我々も酔っ払った気分となる、あの場所です。北海道遺産としては、以下の記事で紹介しています。
歴史的な集治監も見逃せません。特に、樺戸集治監と網走監獄は、ゴールデンカムイの物語においても重要な役割を果たしています。永倉新八は、1882年(明治15年)に樺戸集治監にやってきて、看守たちの剣術師範をしています。また、網走監獄は物語中盤のクライマックスの舞台です。
ゴールデンカムイで第七師団といえば、鶴見中尉、鯉登少尉、尾形上等兵たちが所属する師団です。以下の旭橋は、旭川駅と師団を結ぶ位置に属していて、重要な役割を果たしました。
そして、函館市にある「五稜郭」。五稜郭は、ゴールデンカムイのクライマックスシーンで重要な役割を果たす場所であり、その独特の星形の構造は一見の価値があります。五稜郭タワーから眺めるその美しい景色は、漫画の世界と現実が交錯する瞬間を味わわせてくれるでしょう。
このように、北海道遺産を巡りながらゴールデンカムイの世界に思いを馳せる旅は、まさに歴史とフィクションが融合する贅沢なひとときです。漫画の世界とオーバーラップするこの特別な旅を、ぜひ皆さんも体験してみてください。北海道遺産とゴールデンカムイの魅力を存分に味わうことができることでしょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?