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速報 北海道遺産追加! そして、あの塔の騒動・・・

「北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物」という書き出しで、僕がシリーズ投稿している北海道遺産。
2022年10月に、新たな遺産が登録された。

 新規に登録されたものは、6件。そして、過去登録分で、分割登録されたものがあり、もともと67件だったものが、全部で74件となった。僕個人的には、紹介し切るまでの道のりがより長くなったのだが、北海道の魅力を増してくれる「宝物」が増えるのは大歓迎だ。
選定の目的や趣旨は以下のリンクから確認できる。

選考にあたっては、以下の3点が重視されるとのこと。

次の3つの視点を重視します。第1にストーリーで、これは北海道に暮らした人々と遺産とのつながりの深さを表すものです。第2に担い手で、地域の人々が思い入れと主体性をもって人と遺産をつないでいることが大切です。第3にアクションプランで、これは長きにわたって培われた遺産の価値を損なわず、かつ人と遺産とのつながりを発展させることを示すものです。

http://www.hokkaidoisan.org/heritage_4th-selection.html

そして選定された遺産は以下の通り。

  • しもかわの循環型森林文化(下川町)~森は光り輝く

  • 北海道米のルーツ「赤毛米」(北広島市)~人々の想いが育んだ地域の誇り

  • 今金・美利河の金山遺跡(今金町)~後志利別(しりべしとしべつ)川上流域の砂金採掘跡

  • 仙台藩白老元陣屋(白老町)~幕末と明治維新を生きた北の防人

  • 十勝三股の樹海(上士幌町)~カルデラが生んだ生物多様性

  • 下の句かるた(北海道各地)~木札、下の句にみる遊びの文化

 なかなか、マニアックな選定と思え、これらを取材し、紹介するのは、骨が折れると感じた。「赤毛米」なんて初めて聞いた。いままで紹介してきたのは、たかだか10件少々なので、長い旅になりそう。

また、登録済みであった、「姥神大神宮渡御祭と江差追分」は、以下2つに分けて登録されることになったようだ。

  • 姥神大神宮渡御祭~江差の歴史を伝える絢爛豪華な祭り

  • 江差追分~心沸き立つ、魂の唄

選定の趣旨目的について、
1.ストーリー、2.担い手は、まさにそのとおり。
そして、3.アクションプランは、盲点のように思えたが、非常に大事なことで、その遺産をどのように未来へつないでいくかは、しっかりと考えるべきことだ。
いま、北海道でちょっとした騒動が起きている。

 百年記念塔の取り壊し計画だ。北海道開拓100年を記念して、昭和45年(1970年)に、100年記念という数字から高さ100メートルの記念塔ができた。
札幌市のあらゆるところからその塔が見え、街のシンボルとなっている。近くの小中学校の校章のモチーフにも使われている塔でもあって、市民道民にとって馴染み深い記念塔だった。

 しかしながら、老朽化がすすみ、修復費用もかかるため、経済的に厳しい北海道としては、維持していくことができないという理由のため、取り壊しが決定した。
当然、地元住民から反対の声が上がったが、北海道は維持するための費用がかかりすぎるの一点張りで、反対の声も押し切られた形だ。
まさに、アクションプランが、まったくないという典型的な事例で、残念である。
2022年10月14日現在、取り壊しは始まっていない。

https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/nopporo-forest-park/kinentou/

なぜ解体なのかは、以下の記事


こんな風景は見られなくなるのだろうか

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

北海道遺産シリーズは、以下


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