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北海道遺産シリーズ

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北海道遺産へ自らおとずれて、写真を紹介するシリーズです!
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#写真

北海道遺産シリーズ(23)〜土の博物館「土の館」

北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。   24個めの紹介  上富良野町にある「土の館」は、創業大正6年(1917年)に岩手県から入植した菅野豊治さんが興した菅野鉄工所をルーツとするスガノ農機株式会社が所有・運用する施設で、北海道の農業や土、農機などを知る上で貴重な施設である。  展示物

北海道遺産シリーズ(22)〜路面電車(函館市、札幌市)

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。   23個めの紹介 「広域に渡る遺産」馬文化に続く、路面電車。 北海道には、札幌市と函館市で路面電車が走っている。どちらも明治後期の馬車鉄道として開業、大正時代に電車になったという点で共通している。札幌市の場合、昭和46年(1971年)の地下鉄開業

北海道遺産シリーズ(21)〜北海道の馬文化(ばん馬、日高のサラブレッド、北海道和種馬など)

北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 22個めの紹介。  北海道遺産には、特定の場所や建物などに依存しない「広域に渡る遺産」というジャンルがある。モール温泉、路面電車、ジンギスカン、屯田兵などなど。その中の一つ、「北海道の馬文化」を紹介したい。  北海道においては、開拓時代から馬との

北海道遺産シリーズ(20)〜函館西部地区の街並み

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 21個めの紹介。  歴史の授業で習った。幕末にペリーが黒船を率いて来航し、日本が鎖国を解き、開国を余儀なくされたこと。下田と箱館の2つの港を開くことになったこと。嘉永7年(1854年)のことだ。その一つが、ここ箱館の街。 その後、安政6年(18

X-T5 で北海道遺産遺産を撮る

 ちょっとだけ宣伝  僕のnoteでは、北海道遺産をめぐる記事も多く投稿している。その際に、フィルムシミュレーションがとても役に立っている。クラシッククロームやエテルナ、クラッシクネガなど、彩度を落とし気味の描写が歴史的な建物や場所を紹介するのに、うってつけなのである。 当初はX-T20で撮影してたが、X-T5に変わって、多彩な表現ができるようになった。 https://note.com/no54/n/n7eaa21b2ac0d カバー写真もこちらの記事から。 その他

北海道遺産シリーズ(19)〜五稜郭と箱館戦争の遺構

北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 20個目の紹介。 五稜郭と箱館戦争については、僕が語るまでもなく、文献やネットの情報がふんだんにある。ということでここは、chatGPTにお願いすることとする。 少しだけ補足すると、箱館戦争は明治元年(1868)10月に、榎本武揚らが五稜郭を占

北海道遺産シリーズ(18)〜パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 19個目の紹介  1990年にアメリカの音楽家(肩書は、指揮者、作曲家、ピアニスト、教育者)であるレナード・バーンスタインさんによって、創設された。 若手音楽家の教育プログラムと、その発表の場となる公演で構成されるイベント。主に札幌を舞台に30年

北海道遺産シリーズ(17)〜旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 18個目の紹介  国鉄士幌線は、大正14年(1925年)に開業し、昭和62年(1987年)に廃止されるまでに沿線の木材や農産物などを輸送する大事な役割を担っていた。 帯広から北へ十勝三股までの78キロの区間。この間、音更川を筆頭に大小の川のある区

北海道遺産シリーズ(15)〜札幌苗穂地区の工場・記念館群

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 16個目の紹介 明治の北海道は政府による殖産興業政策のもと、開拓使中心に近代化が推進された。開拓事業を進めるに当たって、欧米諸国から様々な分野の専門家が招かれた。北海道ではアメリカからの指導者が多く、なかでも中心的な働きをされたのが、明治4年(1

北海道遺産シリーズ(14)〜千島桜

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 15個目の紹介 2023年の桜前線はとても早く、2023年5月3日には、日本で一番遅い開花宣言が稚内と根室で発表された。 根室の桜の開花宣言は、他の地域の標本木である「ソメイヨシノ」や「エゾヤマザクラ」ではなく「チシマサクラ(千島桜)」を観測基

北海道遺産シリーズ(11)〜小樽の鉄道遺産

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。  12/74個めの紹介。    北海道は石炭の産地としての歴史がある。明治12年(1879年)に今の三笠市のあたり、幌内で官営炭鉱が開業した。北海道の内陸である空知地方から、石炭を運ぶための輸送手段が必要となり、室蘭か小樽までの鉄道が検討されたが、

北海道遺産シリーズ(10)〜小樽みなとと防波堤

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった  11/67個目の紹介は、日本国内で初となるコンクリート製の防波堤。場所は小樽港。明治時代の北海道近代化の一翼を担った、北海道の玄関口。開拓本府が置かれた札幌から一番近い港であり、港に近い手宮から幌内(いまの三笠市)までの鉄道が開通したことで、より重

北海道遺産シリーズ(9)〜開拓使時代の洋風建築(時計台、豊平館、清華亭など)

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。 10/67個目の紹介。今回は少々大作。開拓使時代の洋風建築。 開拓使とは、明治2年(1869年)に設置された、北海道の近代化を担うための行政の組織。明治15年(1882年)までの13年間という短い期間ではあるが、北海道発展のために存在した。  

北海道遺産シリーズ(8)〜根釧台地の格子状防風林

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。    9/67個目の紹介。  北海道遺産は有形無形の区別なしに選定される。従って、見ることができる期間が限定されていたり、文化的なものが遺産とされていたり、そこへ行けば必ず、見られるのかというと、そうでもなく、取材することが困難なものがいくつかある。