#赤面エピソード
みなさん体調は大丈夫ですか?
あなたの不要不急の行動の自粛で救われている命がきっとあります。
さて先日、赤っ恥をかいたので記録しておきます。
遡る事5年前、とある病院に勤務していた僕は、麻酔科の30代半ばのイケメン先生と結構仲が良かった。その先生は歳の割には見た目も中身もとても若く、スケボーが好きな、そんな先生だった。
時は経ち、いつかまた飲みに行きたいなぁとかたまに思いながら2020年を迎えた僕は、5年前いた病院の比較的近くにある病院で勤務することになった。
そんなある日、廊下を歩いていると、前の方で看護師さんと話している男性医師がいた。
ありふれた日常でしかないので特に気にかける事もなくすれ違いざまに男性医師の顔を何の気なしにチラっとうかがった。
その先生はマスクこそしていたけれど5年前仲良くしていた麻酔科の先生まさにその人だった。
(え?マジ?!こんな偶然あるの?)
心拍数が一気に上がるのを感じたが、まだ現実を受け入れられない僕は思い切ってその先生に近づき顔をまじまじ見ることにした。
それには、もしろん本人であることを確認するという意味もあったし、もし本人であったなら僕の事忘れていないだろうから向こうだって何かしらリアクションしてくれるだろうという思惑もあったからだ。
不審者と思われるだろうなぁと思いつつ、久しぶりの再会のリアクションを期待しつつ、顔を覗き込むと、、やはりまさしく本人であった。
本人にしては当時に比べ少し痩せこけた印象であったけれど、5年も経っているし当時から全く変化していないのは逆に不自然だし、許容範囲内の変化だった。
けれどひとつ解せなかったのはしっかり目が合い、僕の事を視認したにも関わらず、相手から僕に向けられた視線が、旧友に会った時のそれではなく、ただただ不審者に絡まれた時の迷惑そうな視線であった。
(え~、、奇跡の再会を遂げたのにまさか忘れ去られてるのか?)
まさか人違いじゃないよな?
チラッとネームプレートを見る。うん、やっぱり仲が良かったあの先生と一緒の名字だ。
なかなか相手が僕の事を思い出す様子がないので、意を決して質問してみることにした。
僕「○○先生ですよね?」
男性医師「はい。」
僕「以前△△△病院で働かれてましたよね?」
男性医師「あ、えぇ。」
(ほらやっぱり!なんでそんな他人行儀やねん!)
男性医師「それは、僕の弟ですね。」
(・・・・・(?・・)?オトウト?)
近いするまで一瞬時が止まった。
なんと、顔の造りが瓜二つのその先生は、仲が良かった先生のお兄さんだったのだ!
僕は顔面が紅潮するのを感じながら、
「あ、そうなんですね!すごく似てますね!!な、なんかすいません!!」
と良く分からない捨て台詞を吐いて逃げるようにその場を去ったのでした。
兄弟でこんなにも顔が似ることなんてあるんだなぁと遺伝子のすごさを改めて感じさせられたエピソードでした。
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