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【Beatmania IIDX】皆伝を取るために意識したこと、練習内容について

はじめに

2022年3月28日にBeatmania IIDX 29 Casthourの段位認定皆伝に合格しました。今回は皆伝合格に向けて自分が意識したこと、取り組んできた練習内容についてまとめていきたいと思います。

1. 皆伝合格時のプレー状況

プレーサイド:2P
運指:1048式+3:5半固定orベチャ押し
緑数字:288 白数字:SUD+230
プレーペース:週4 1日10クレペース 月平均約224クレ
皆伝挑戦回数10回(正規9回ミラー1回 卑弥呼縦連地帯落ち1回、終盤低速地帯落ち5回 冥加速地帯落ち3回)
今作1124クレ目に合格
CPI:1649.72 未難184

皆伝合格時のリザルトは以下の通りです。
段位:通常段位(2P正規)
曲名                         ゲージ BP   最小BP
EMERALDAS                          78%       94    94

曲名                         ゲージ   BP   最小BP
灼熱Beach Side Bunny          30%      135  118

曲名                         ゲージ BP   最小BP
卑弥呼                                   38%      157  108

曲名                         ゲージ BP   最小BP
冥                                          60%?     122  103

エメラルダスが78%もゲージが残ったのが1番の驚きでした。皆伝合格する2日前にも段位認定を受けましたがその時エメラルダスが28%残りだったので本当に覚醒していました。
各楽曲のプレイ動画は5.皆伝挑戦 対策編の項目にのせますのでご参考までに ※冥の動画は撮る余裕がなかったのでありません…!(代わりに低速入りほぼ100%落ち動画を載せておきます…)

皆伝合格時の☆12ランプ状況(CPIイージー難易度表,☆12ハード参考表(BP付))を以下に記載します。

CPI イージー難易度表

以下省略(Fire Beat未解禁 それ以外ノマゲ、HARD済みのため)

☆12ハード難易度表(BP付き 地力B+以下ハード楽曲はBP60以下なので省略)

皆伝挑戦の目安と言われている3闘神(クエル、バドマニ、メンデス)については1つもハードがつきませんでした。ですがBP的にはクエル、バドマニはハードワンチャンあるレベルだと思います。
また前作以前にHARD済みで皆伝取得までにBP60を切れなかった楽曲は以下の3つです。とても練習になる曲なので乱で積極的に回しましょう。

BLUE DRAGON(雷龍Remix IIDX)(A)
TOXIC VIBRATION(A)
少年は空を辿る(A)

個人的に
Secrets(†)
Blue  Rain(†)
もオススメの練習曲です。

マイベストの状況は以下の通りです。

卑弥呼については模擬試験でギアチェン、後半の低速練習の実施、冥については加速地帯の目線移動の練習で乱ノックしていたため今回のようなプレイ回数になりました。

2. 初心者時代から現在までのプレー遍歴

だいぶ怪しいですが記憶をもとに書いています。

20 tricoro 8段 300クレぐらい 毎日BMSとかPS2家庭用1時間くらいやってた 専コン買うお金がなくてアナコンでAA(A)イージーついてた(???)
21 SPADA 9段 ここからAC専 600クレ
22 PENDUAL 10段 600クレ
23 copula 10段 600クレ
24 SINOBUZ 10段 700クレ
25 Cannon Bollers 中伝  700クレ
26 Rootage 中伝 1000クレ突破後モチベ無くなり引退
27 Heroic Verse 無段位 10クレくらい
28 BISTROVER 中伝 469クレ リハビリ期間
29 Casthour 皆伝 合格時1124クレ 皆伝対策でinf少々

3. 皆伝挑戦 準備編

まず皆伝を目指して練習をする前に、練習の下準備や普段のプレイに対する意識やメンタル面について説明していきます。

① CPI、☆12難易度表への登録

まずは難易度格差の広い☆12の楽曲群の中で自分の実力がどこまで通用しているのかCPI、☆12難易度表に登録して確認するところから始めましょう。
CPIは数学的手法を用いて全CPI登録弐寺ユーザーのクリア状況から適正のクリア力を算出した難易度表です。
☆12難易度表については有志の人間(Twitter,5ch)による投票形式で決定された難易度表となってます。
とりあえず両方登録しておきましょう。
普段の練習でオススメなのはCPIによる難易度確認です。理由は2つあって1つはCPI数値で今現在の実力がわかるため 2つ目はおそらく多くの方の壁になるであろう地力A〜Sの譜面がより細分化されているため練習対象が選びやすくなるためです。☆12難易度表についてはハード参考表の地力Aのハード比率が皆伝合格の目安になるのでこちらも登録更新しておきましょう。
何も知らないまま☆12を埋めていくよりは練習の精度は間違いなく上がるので登録しましょう。

② 上達するために意識することについて

おそらく10段、中伝まではランプ更新を意識したプレイしているだけでも上達、合格はできると思います。しかし皆伝は今までの段位と比べて求められる譜面対応力が増えてくるため様々な練習が必要です。

②-1 地力の上限と下限をバランスよくあげる

地力が伸び悩んでいるクリアラーの方、ランプ更新に夢中になるあまり☆12のイージー、ノマゲ、ハードをつけた楽曲がノープレイのままじゃありませんか?スコアラーの方、スコア詰めが楽しすぎてEXTRA STAGEで☆12の未クリア特攻避けてませんか?この項目はそんな方に向けた内容です。

②-1-1 そもそも地力の上限と下限とは

地力の上限とは認識できるかできないかの譜面にくらいつける打鍵力、地力の下限とは1ノーツ1ノーツを正確に認識する打鍵力と定義します。ここで縦認識、横認識について以下のサイトで理解をしておいてください。

地力の上限=縦認識力、地力の下限=横認識力と捉えていただければ大丈夫です。

個人的に縦認識が得意な人はproofや雪妖精と言ったごちゃついた譜面が得意でビタチョコやデプストダリア、ワキシダリアなど同時押し、軸押しが苦手な印象です。(自分がそうだったので)
横認識が得意な人はその逆の印象です。

②-1-2 地力の上限と下限を上げるには

地力の上限を上げるためにSTANDARDの3曲目はアシストイージーでクリア済み☆12のBP減らし,4曲目は必ず未クリアの☆12特攻をしましょう。(特攻の理想はグルーヴゲージが60%〜100%を行き来するレベルの楽曲)
ゲージが2%から変わらない曲は曲は練習効率がほぼ0なのでワンランク下の難易度の類似楽曲を練習するようにしましょう。

地力の下限を上げるためには1クレ目での☆10のFC(AAA)埋め,☆12のイージー、ノマゲ、ハード済み楽曲のBP減らしが有効です。理由については皆伝挑戦 練習編の上達に役立った練習についてで詳しく解説します。

②-2 プレイ回数(特に☆12)を増やす

beatmaniaに限らずどんな物事においてもそうですが上達していくにつれて成長速度というのは落ちていくものです。その一つの解決法としてシンプルに費やす時間を増やしてカバーするといった方法があります。

自分はRootageで初めて1作品1000クレを超えましたが月換算すると約83クレ、☆12についてはEXTRA STAGEのみプレイするスタイルだったので月83曲プレイしてました。今作Casthourでは月換算約224クレ、STEPUPで☆12しかほぼやっていないので少なく見積もって月600曲プレイしていたので以前の約7倍の練習量をこなしていました。やりすぎですね。でもそれくらい練習しないと皆伝にはなれないと思ってました。おそらくスタンダードだけで遊んでいたら後1年は皆伝取得まで時間がかかったと思います。

また皆伝曲はどれも☆12上位の高密度譜面ばかりなので☆12をできるだけたくさん触ることが大切です。そこでオススメなのがSTEP UP機能です。落ちても3曲目まで遊べる上に約3〜4クレ毎にSTEP UP 4曲チケットが貰えるので練習の密度が上昇します。また土曜日は100円で☆12までの復習フォルダが選べるようになるので特攻もよりやりやすくなります。STEP UPの課題曲フォルダでは選べる☆12の数が限られていますがステージを進めてクリアすると裏課題曲フォルダが現れるのでそちらを活用しましょう。課題曲フォルダの2倍ほど選曲が増えるのでマンネリ化を防いだ周回練習ができるのでオススメです。

なぜここまでプレイ回数を増やすことを押しているのかというと、自分がCasthourで皆伝を取るためにどんな練習をすれば上達できるのか悩んでいた時に以下のブログで下記の文章を見つけ衝撃を受けたからです。

私は仕事が忙しい時以外は平日・休日ともに10クレ程度プレイするようにしていました。 集中力の限界が来たらやめていたので、大体10クレ前後に落ち着きます。残業3桁台の月もありましたが何とか月100クレプレイして地力は維持していました。今思うと狂気ですね。

SP皆伝に合格したので練習法まとめ【beatmania ⅡDX】
https://qr.paps.jp/2xkwl

「残業3桁台の月もありましたが何とか月100クレプレイして地力は維持していました。」

。ブログ筆者の弐寺に対するモチベーションが凄すぎて頭が真っ白になりました。普通の人間なら月3桁も残業したらまともに生活できなくなるはずです。そこから月100クレ弐寺をやろうと思える人間はそうそういません。自分はこの人に一生勝てないという気持ちと同時に上達方法を考える以前に投入してるクレジット数が少なすぎるということに気づかされました…。

また1作品~数作品で皆伝を取るような人は才能のある人間なんだと思っていましたが、練習内容を聴いてみると毎作2000クレ以上やったり毎日8時間プレイしたり毎日発狂BMSを何時間もやったりと想像を絶する努力をみんなしています。ハイペースで上手くなっていく人にはそういう理由があります。まずはプレイ回数を増やしましょう。

②-3 R-RANDOM、RANDOMを使用する

もし普段から正規、ミラーのみで弐寺をプレイしているのであればR-RANDOM、RANDOMも練習に取り入れていきましょう。RANDOMを取り入れるメリットとしては様々なパターンの譜面配置の打鍵練習ができる点にあります。正規、ミラーだけで練習していると同じ譜面を何度も繰り返すことになってしまうため譜面そのものの形を記憶してしまいその場限りの打鍵力しか身につきません。(1,7軸や二重階段は上手くなると思います)
また間違った記憶の状態で打鍵をつづけると癖がついてしまいます。もし☆12まで正規ミラーのみでプレイしてきた場合は☆10あたりからRANDOMを使用して慣れてきたら徐々にレベルを上げて練習していってください。(おそらく適正☆12にRANDOMをかけるとBPが倍以上でるので)

②-4 夢は大きく、目標は小さく

10段、中伝を合格してから皆伝取得までのプレイ期間は想像よりも長く大変なものになると思います。皆伝に受かった今、弐寺を始めてから10段を取るのと、10段から皆伝までは同じ時間がかかるというネタがありますが本当のことだったんだなと感じました。それくらい皆伝は大きい目標なので到達するまでにモチベが維持できず引退するユーザーも少なくないと思います。
そこで普段のプレイのモチベを継続させマンネリ化させないためにもその日のプレー毎に目標を決めてメリハリをつけましょう。(例えば☆12のランプを○個更新、スコア○個更新、適正CPI〇〇帯の楽曲1週等)
しかしそれでも上位譜面に特攻しているとなかなかランプ更新もできずスコアも出ないのでモチベーションが低下する時もあると思います。
その時は目標の基準を下げてみましょう。BPの数、FAST,SLOWの比率、グルーヴゲージの推移、判定の内訳なども意識するようにしてみましょう。そこでどれかひとつでも向上している部分があればそれは成長している証です。1でも伸びれば成長できたと思えるくらいがこのゲームを長く続けていくための秘訣だと思います。
自分の場合も未クリア特攻してランプ更新できなかった場合はBPの減りやスコアの伸びを確認して1でも伸びていれば成長してるなと思うように意識をしていました。

②-5 最大のライバルは過去の自分

弐寺の楽しみ方の1つにライバルとのスコア勝負があります。またアリーナモードなども登場しスコア力を競う場面は着実に増えています。しかしあまりにスコアが抜かせなくてマイナス思考に陥ってしまって弐寺のやる気がなくなるくらいだったらライバル表示は消してもいいと思いますし、アリーナも嫌ならやらなくていいと思います。ライバルやアリーナの対戦相手はプレイ回数やその内容も違うので得意不得意でのスコア差は当然生まれてきます。
勝てない時は落ち込んで終わりではなくなぜ勝てないのかライバルの練習方法やopを観察して吸収していくぐらいの姿勢で行きましょう。
このゲームを始めた頃は押せない譜面が押せるようになって成長を実感できる楽しさが大きかったと思います。その心を忘れずに上達することが大切です。
本当に大事なことはライバルのスコアを抜かすことより過去の自己ベよりどれだけ成長できたかです。

②-5 上手い人からアドバイスを貰う

ホームの方やTwitterの音ゲー仲間など自分より上手な人からどんな些細な事でもいいのでアドバイスを貰うようにしましょう。判定や緑数字などの設定の合わせ方やオススメの練習曲など教えてもらえると思います。伸び悩んだ時はまず周りに相談する癖をつけましょう。
またアドバイスをただもらって終わりにせず1クレでもいいので実践して成果と練習方法に適正があるか判断し、いいものは適時取り入れていきましょう。
周りの皆伝が言ってるから、尊敬する人が言ってるからという理由で何も考えずに言われた内容をやるのではなく、アドバイスを実践して内容を吟味し最終的に自分の判断で練習方法に取り組むか決めるようにしてください。

②-6 皆伝取得に関するブログの閲覧

時折noteやはてなブログなどに皆伝合格時の記録をまとめた内容が投稿されるので確認してみましょう。皆伝合格時のランプ状況や各種課題曲の対策など参考になる点がたくさんあると思います。個人的に下記のブログは30回ほど読み返してモチベの維持や皆伝取得後の記事作成を決めるきっかけとなったおすすめの記事です。

またこちらの記事も日々のプレイが行き詰ってきている方におすすめです。
◼️特攻についての失敗談以降の内容が非常にいい内容です

4. 皆伝挑戦 練習編

この項目では皆伝を合格するために必要な普段の練習内容について記載しきます。

①皆伝挑戦に必要な最低限の地力について

練習を行う前にまず皆伝を受験するにあたってどれくらい地力が必要なのか抑えておきましょう。

①-1 地力A帯の半分以上をHARDできるレベルの打鍵力

 Twitterやブログで皆伝合格報告されている方のランプ状況を今まで参考にしていましたがほとんどの方が☆12HARD難易度表の地力Aが埋まっている状況でした。そこで自分の地力A帯のランプ状況をもとに最低限地力A帯の中でHARDしておきたい曲の割合を確認しました。

 自分の地力A帯のHARD状況をBP60以下(画像赤枠)を実質HARDと仮定して確認すると

地力Aは42曲中21曲 個人差Aは13曲中8曲HARDでした。

という訳で地力Aを半分程度HARDできるレベルが皆伝挑戦権があるレベルだと思います。ここで注意ですがあくまで皆伝挑戦権を手に入れただけなのでこの状態で皆伝を受けても100%抜けれません。後述する課題曲の対策も順次行っていきましょう。

また地力S帯に関してですが求められる認識力、個人差力が跳ね上がるためそこまで率先して選ぶ必要はない気がします。どちらかというと地力A~A+の未クリア譜面、クリア済譜面を優先して選んでBP減らしをしたほうが何倍も練習になる気がしました。自分は皆伝合格時点でエレクリは23回挑戦していましたが超当たりを1回引いて78%落ち、後の22回は後半の発狂地帯は2%安定がほとんどでした。地力Sに挑むとはそういうことです。

①-2 段位認定で黄グレを出せるスコア力

これについては特に何かお勧めできるアドバイスはありません。☆12の高速BPM曲でスコアA乗ってればそれなりに段位曲でも黄グレは出せると思います。なぜピカグレではなく黄グレなのかというと段位認定ゲームはピカグレでも黄グレでも回復量が同じためです。なので☆10以下の難易度で鳥を出す練習は皆伝合格という視点だけで見ると相関性はあまりないと思ってください。(横認識力の向上という点では有効です)

②普段の練習について

ここでは自分がBISTROVERで復帰してから皆伝取得まで普段どのように練習していたかを書いていきます。

オプションについては初見のみ正規譜面、それ以降は基本乱でプレイしていました。またランプはアシスト→イージー→ノマゲ→(BP60以下減らし)→ハードの順に狙ってました。ランプについては各自モチベの保つ更新方法で構いません。
ただしランプ更新のためのプレミアムフリーでの過度な粘着は非推奨です。
仮にプレミアムフリーでBad Maniacsに粘着した結果HARDがついたとします。もう一度HARD狙いをしてみてください。おそらく安定しないと思います。粘着HARDはあくまでたまたま押しやすい配置が来てたまたま打鍵がハマった結果HARDできた状態なので地力の指標としてはとても不安定なものになります。
地力がついたかどうか確認するにはクリアランプの更新ではなくBPがどれだけ安定しているか、減少しているかといった部分を意識してください。ちなみに自分はバドマニの最小BPは54ですが乱で回すと70〜80ぐらい出るので今の地力では乱難安定は無理なレベルです。HARDに関しては地力が上がったころにふと挑戦して更新するくらいが気持ち的にも財布的にも優しいと思います。
もし粘着をどうしてもしたいのであれば現在の最小BPを再度更新出来たらハード挑戦するなどの指標を決めてプレイすることお勧めします。

②-1 リハビリ編(復帰勢以外は読み飛ばしてください)

 2021年の5月頃BISTROVERで復帰してからRootage当時の中伝の頃の実力に戻すまではひたすら☆10,11までの未プレイ譜面を触りつつ☆12のクリアレートの高い順から再度プレイしていきました。また地力が戻ったことを確信するために☆12のハード済みの楽曲についてはBP60以下に抑える練習も並行しました。
その結果3ヶ月ほどで中伝再取得 、その後2ヶ月ほどで当時の実力に戻ることができました。
リハビリ時は全盛期の実力との差にやられそうになりますがあまり意識せずに新曲を中心に楽しんで触ることが大事だと思いました。

②-2 Casthour100クレまで

1クレ目でウォーミングアップがてらCasthour楽曲のランプスコア埋め、更新をしつつ2クレ目以降STEP UPでプレイ済み☆12楽曲(FAILED~HARD)を再度埋めていきました。☆12のハード済みの楽曲についてはBP60以下に抑える練習も前作同様行いました。

②-2 Casthour1000クレまで

☆12のプレイ済み譜面を1周してからは週4でゲーセンに通っていたので1日毎に取り組む内容を決めてプレイを回していました。その結果プレイ内容にメリハリをつけモチベーションの維持につながりました。

全日程共通:
1クレ目 ☆10,11のFC狙いor☆10or11のS乱 
2クレ目 今作曲ランプ更新,スコア詰めor皆伝対策(連皿、低速) 
3クレ目以降 STEP UPで各日の練習を実施 3クレに1回はFINAL STAGEで未クリア特攻
譜面認識が落ちてきたと感じた時:☆8〜10の鳥A狙いで認識力のリセット
(1クレだけ) 
比率的には7~8クレに1クレはスコア狙いのみ
以降各日程の練習に戻る 満足したらその日の練習は終了です。

1日目:☆12BP100以下ノマゲ・ハード済み楽曲のBPを60以下に減らす
→ランプ更新では意識できなかった道中のこぼしやすい配置を認識する力を鍛えるため

2日目:☆12のBP100以上のノマゲ済み楽曲のBPを100以下にする
→道中の見切れない配置を押し切る力を鍛えるため

3日目:レジェンダリア楽曲を中心に触る
→普段あまり触れないので また地力A〜A+帯の練習になる譜面がたくさんあるため

4日目:STEP UPで未ノマゲ譜面に特攻(腱鞘炎にならない程度に)
→全体的に見切れそうで見切れない配置に食らいつく練習のため

BP60,100を基準とした理由についてですがBP60以下は☆12のHARD狙いの基準点であること(確実ではなくワンチャンレベルですが)またBPを減らすためにしっかり譜面を認識する必要があるため横認識力の向上につながるからです。

BP100については下記のサイトを参考に選定しました。

3曲目・EXTRA:ひたすらBP減らし の図がとてもわかりやすいです。
冥を段位認定で確実に抜けることを考えるとBP100近辺まで乱ノックで練習する必要があるのでこの考え方は理にかなっていると思います。

③地力向上に役立った練習について 

③-1 1クレ目の☆10FC(AAA)狙い

☆10のフルコンボレートの高いものから順にフルコンを狙って行く練習です。☆10が厳しければ☆9,8と難易度を下げてもいいと思います。

この練習に関しては皆伝取得の1ヶ月から始めましたが正直弐寺を始めた時からやっててもよかったなと思うぐらい良い練習でした。

1クレ目にFC狙いをする理由は腕や指先が温まっていないので完全に認識できる譜面しか叩けないという点です。指や腕が温まってくると多少無理な配置でも誤魔化して押すことができますがそれができないので基礎レベルの不得意な配置が浮き彫りになります。

またFCのために1ノーツ1ノーツをしっかり認識するので横認識の練習になりますし2クレ目以降の譜面に対する集中力も変わってくると思います。A A,AAAに関してはFCしたついでに気づいたら出てたらいいやくらいの感覚でいいと思います。1クレ目はアップ終了時と比べてスコア力が落ちると思うのであまり気にしないようにしましょう。

③-2 BPM150以下の☆10,11のS乱

S乱を使用すると縦連の認識力が高まるため普段の練習に積極的に盛り込んで行きましょう。S乱を使用する理由としては地力Aより上の譜面から発狂中に縦連が混じってきたり、ラス殺しで縦連などがくるようになるので慣れておく必要があるからです。(まずは☆10のBPM 100辺りの楽曲から徐々にS乱の感覚を掴んでいきましょう。いきなり180ぐらいの速い楽曲をやると腕が消し飛びます。後皆伝を抜けるだけならBPM150以下で十分です。☆10のS乱に慣れてきたら☆11でも同様にS乱をかけて練習して行きましょう。

S乱の練習曲は下記のサイトを確認してください。

https://quasar5134.hatenablog.com/entry/2021/02/27/143222

☆11のS乱にも慣れてきたらChasarXX(A)のS乱を是非やってみてください
新しい扉が開けます…(かなり難しいので注意)

③-3 高BPM楽曲の積極的な選曲

個人的にBP60,100狙いをした結果必然的に高BPMの難しい曲が残ったのであまり意識はしませんでした。BPM180以上の楽曲を選曲することで皆伝課題曲にくらいつける基礎乱打力がつくと思います。

④皆伝挑戦で気をつけること

地力Aに半分ほど、HARDがつくかBP60以下が達成できたら皆伝に挑戦してみてもいいかもしれません。エメラルダス、灼熱、人によっては卑弥呼、冥までいけるかもしれません。

悔しいからと言って落ちた直後に何回も皆伝を受けないでください!!!!

少なくともエメラルダスを抜けられるまでは皆伝受験は月1に抑えておきましょう。エメラルダスを抜けられる場合は各課題曲の対策をしっかりおこなっているかつ弐寺のプレー頻度が高いのであれば週1で挑戦してもいいと思います。

週に1回の頻度で9回皆伝を受けた自分ですら正規卑弥呼の軸地帯が初抜けした時よりも下手くそになっていくのをやるたびに実感ししました。過度な粘着は癖がつくので絶対にやめましょう。

5.皆伝対策 対策編

①課題曲の全体的な話

現在、皆伝課題曲のうち4曲中3曲はBPMが半減する低速地帯が存在します。という訳で低速の練習は必須です。自分は皆伝を取る2ヶ月前まで自分は低速が壊滅的にダメだったのでICARUSですら低速全く押せずにHARD落ちするレベルでしたが、練習のおかげで今では冥の6,7両方に縦連がこなければ確実に段位ゲージで冥抜けできる自信がつきました。

中伝で地力Sにハードがついて皆伝を受からない方もネットでよく見かけますが粘着して正規ミラーに壊滅的な癖がついているか、連皿、低速対策を避け発狂力だけ伸びてしまっているパターンの2択だと思います。

本当に皆伝は対策ゲーです。低速をやらなければいつまで経っても受かりません。

①-1 低速の練習方法について

 まずは低速を見切る練習をする前に低速時の目線の固定方法から身につけて行きましょう。方法としては2通りあります。1つ目は白数字を普段の倍にして目線の位置を覚える方法です。白数字を倍にすることで擬似的に低速時の目線に合わせた状態になります。

低速時の目線合わせのイメージ

2つ目はノースピで目線固定の練習をする方法です。ノースピについては下記のサイトの内容通り練習をやることをおすすめします。

ノースピについては上記の目線が少しでも上下にぶれると☆7,8あたりでもほとんど押せなくなりますがその分目線固定の練習を集中して行うことができます。正直この練習はしんどいので後述の緑数字2倍での練習のほうが精神衛生上いいと思います。

何曲かプレイしたら白数字を戻して今度は緑数字を2倍にしてみましょう。また緑数字を倍にした時に譜面を認識するために瞼や眼鏡、帽子などを使用して擬似サドプラ状態にすることで押すノーツとその次のノーツだけを視界内に入れるようにすることが大切です。

低速時の瞼SUDのイメージ

個人的には瞼サドプラが何も道具がいらないのでおススメです。

レベル6,7あたりからやってみて適宜レベルを上げて行きましょう。レベル8,9になると密度が増えてくるので少しでも目線が上下にぶれてくると認識できなくなると思います。低速練習していく中でこの瞼位置、目線なら確実に押せるという感覚を掴みましょう。☆10あたりの8分主体譜面が押せればOKです。
練習曲についてはノースピ練習のサイトに書いてある楽曲を流用していいと思います。皆伝に受かるまでは1日1曲は低速練習した方がいいと思います。

①-2 段位認定を受ける際に緊張しないこと

今まで段位認定を受けた時緊張して普段より押せないことがあったと思います(7段サファリ、8段ギガデリ、中伝メンデス等)

皆伝を受ける時の緊張感は他の段位とは比べられないレベルで影響してくるため恐ろしいほど押せなくなります。そうなると回復地帯で回復できなかったり連皿のリズムが狂ったり縦連がまともに押せなくなることが多々あります。(体験談)
そこでおすすめなのが各種課題曲の対策に自信がついてきたらSTEP UPの模擬試験を利用してランダムなどで課題曲を段位ゲージで抜ける練習をおすすめします。緊張する理由としては皆伝慣れしていない部分が大きいと思うので確実に抜けられるなと思うレベルまで模擬試験で練習して自信をつけることを推奨します。

ではここから課題曲個別の対策について説明していきます。

②1曲目 EMERALDAS

この曲に必要な要素は以下の通りです。

②-1 途中の低速地帯でゲージを維持する

 ①-1の低速対策をやりましょう。低速入りで少し押しミスするかもしれませんが許容範囲のミスだと思います。

②-2 BSS地帯は乱で触って皿の押し引きのタイミング把握

こちらについては乱でエメラルダスを数回やれば把握できるようになると思います。

また途中の連皿地帯についても鍵盤と連皿の配置が素直なので個別に練習する必要はないかも思います。連皿地帯終了後の発狂地帯については正直皆伝挑戦段階レベルでは完全に認識できないので食らいついて28%前後で抜けれれば問題ないと思います。ここで78%残っても灼熱が得意でなければ30%前後しか残らないのであまり気にしなくていいです。

③2曲目 灼熱Beach Side Bunny

この曲に必要な要素は以下の通りです

③-1☆10,11の皿曲を難安定させる皿力

☆12の皿曲を攻略するには☆12の皿曲をやればいいんじゃないの?と思うかもしれませんがまずは基礎から詰めて行きましょう。☆10の皿曲(H,A)をBP30以下、乱難安定を目標に回して行きましょう。☆11の皿曲も難は最低でもつけておきたいです。(ただしベィスドロップ・フリークス†は除く)

③-2 灼熱の皿リズムを体に染み込ませる

Youtubeに上がっている灼熱のハンクラ動画を聴き込んでリズムを覚える練習法があります。

個人的にはハンクラを聴いただけではだったので実際に専コンなどのスクラッチを回しながら聴くようにしました。ただ聴いているよりは効率よく皿リズムを覚えることができると思うので家に専コンなどがある場合は是非ハンクラを聴きながら皿を回してみてください。途中の連皿+トリル地帯についてはハンクラの聴き込みが大いに役立ちます。気持ち遅回しくらいで回しましょう。
またinfinitasプレイヤー限定ですが5keysオプションを使用することで完全固定の運指で灼熱を練習することができるので皿リズムをより理解しやすくなると思います。ハンクラを聴きつつ5keys+ランダムでアシストイージーが何回か乗るレベルまで灼熱の皿が回せるようになったら5keysを外した状態で灼熱を練習していいと思います。AC専ユーザーについてはオートスクラッチを使用して鍵盤側の打鍵感覚を覚える練習法があるみたいです。探してみてください。

④3曲目 卑弥呼 

この曲に必要な要素は以下の通りです。

④-1 縦連地帯までゲージを回復できる打鍵力

縦連地帯がくるまではある程度ゲージ維持か回復ができると思います。しっかりと譜面を認識して回復するようにしましょう。

④-2 縦連地帯のリズム感の把握、1つ1つのノーツを認識できる打鍵力

卑弥呼の縦連地帯についてはリズムと譜面の認識が不足していると直ぐに癖がついてゲージがごっそり減ってしまう危険地帯だと感じました。リズムに自信がない人は卑弥呼(H)乱を回したり楽曲を聴き込んでリズムと譜面の関係性を覚えましょう。縦連を押すときもなんとなく見て押すのではなく下図の赤枠のように1ノーツ1ノーツを認識して打鍵することが大事です。

④-3中盤の低速地帯でゲージを維持できる低速力

①-1 の低速練習を行いましょう。低速最後の皿+同時押し地帯については押し切って加速するまでは目線は動かさない方がゲージが安定します。加速してから目線を上げても最悪2,3ノーツの見逃して済むのでそこまでゲージは減少しません。

④-4 軸地帯を耐え切る地力 

軸地帯については本当に意味がわかりません。自分がアドバイスできるのは軸を意識せずに譜面全体を見てできるだけ食らいつくことが大切ということぐらいです。

④-5 二重階段までゲージを回復する打鍵力

ピギャートリルが終了した後は二重階段地帯が始まるまで回復できる密度の打鍵があるのでそこでできるだけ回復しましょう。

④-6 二重階段地帯を耐え切る打鍵力

二重階段地帯は密度が高いためゲージもゴリゴリ削れていきますが食らいついてゲージが最低20%程度残せるように耐えましょう。ここで20%以下しか残らないとギアチェンの際のノーツ見逃しでFAILEDしてしまいます。

④-7 低速突入後の隙間でのギアチェン力


低速突入後は5ノーツ過ぎた後図の赤丸部分に隙間があるのでそこでギアチェンを行いましょう。感覚としては最初の5ノーツが完全に流れ終わった後に即ギアチェンといった感じです。初見でのギアチェン成功は厳しいので模擬試験やスタダの4曲目でギアチェンの練習を必ずやりましょう。自分の場合ギアチェン箇所を正確に把握しないまま皆伝を受けたため9回中5回くらいは卑弥呼低速突入時に死亡しています。本当にギアチェンの練習は大事です。まじで。

またギアチェンせずに低速地帯を見切る方法もありますが低速入りした後の目線移動がシビアなため目線がぶれてしまい高密度の低速地帯がうまく捌けずゲージも安定しないため相当低速力に自信がなければオススメできません。個人的には☆11のBPM185近辺の乱打譜面を卑弥呼の低速地帯と同じ緑数字で難安定ぐらいじゃないと厳しいと感じました。(卑弥呼低速時の緑数字の設定はノースピ練習のサイトを参照)

⑤4曲目 冥

低速、縦連力があっても目線移動がわかってないとこうなります…!

この曲に必要な要素は以下の通りです。

⑤-1 低速突入前までにゲージを出来るだけ回復できる打鍵力・縦連力

BPM200の微縦連入り乱打はとても速く押しづらいですが2p正規1pミラーについてはまだまともな押しやすい配置となっています。高BPM楽曲および☆10,11のS乱練習を行い打鍵の感覚を掴みましょう。できれば低速地帯に入るまでにゲージ100%まで回復しておきたいです。

⑤-2 BPM130地帯までゲージを維持・回復できる低速力

BPM100地帯は8部主体の2個同時押しが続くので確実に押し切るようにしましょう。
BPMが110に変化してからは縦連が入ってきます。縦連を中心に譜面を注視し確実に押し切る気持ちで打鍵をして行きましょう。

赤枠の部分に集中

BPM140からは打鍵速度も上がっていき譜面スピードも上がっていきます。ここで焦って目線を上げ過ぎてしまうと譜面の認識がキャパオーバーしてしまいゲージがごっそり削れてしまうのでBPM180までは目線を固定してBPM180へ加速後一気に目線をあげることで段位ゲージで耐え切れる減少率に抑えることができます。冥の低速地帯の縦連、目線移動の感覚については冥を乱で回すのが手っ取り早いと思います。(正規はダメ、絶対) 冥の最小BPが100前後まで落ち着くまでは乱で根気よく回し続けましょう。BP100前後まで落ちたら、模擬試験でゲージ30%からスタートして回復し低速地帯を抜ける感覚を身につけることもおすすめします。万全の状態で皆伝に挑むことが大切です。

⑤-3 加速地帯終了後

ピアノメロディが流れ出したら皆伝合格です。まともに鍵盤が押せないかもしれませんがノーツをこぼさないことを出来るだけ意識しながら皆伝合格を噛み締めてください。一生に一度しか味わえない最高の経験です。

6.さいごに

記事を読んで頂き本当にありがとうございます。皆さんの皆伝攻略の参考になれば幸いです。

ここまで意識面や対策面など様々なことを書いてきましたが本当にこのゲームで大事なことは楽しんでプレイすることです。皆伝を取ることだけがこのゲームの唯一の楽しみ方ではありません。ライバルとスコアの競い合いやクリアランプの更新、最速解禁などいろんな楽しみ方があります。もしも楽しくないと感じる時は一度このゲームを離れるという選択肢もあると思います。自分もRootageの頃未クリア特攻ばかりを繰り返して壁を感じ、中伝が自分の限界だなと感じ引退を決めたことがあります。そこからBISTROVERで復帰したことで、一度諦めた目標だからこそ二度と諦めないという決心をつけ、皆伝という目標に真に向き合うことができました。またそこから未クリア特攻だけでなくクリア済み譜面を触る大切さやS乱、低速といった多くの練習法を学びました。おそらくここまで記事を読んでいただけた方は皆伝への熱意が相当高いと思うので夢を諦めずに立ち向かっていけると思います。目標に向かってBeatmania IIDXというゲームを全力で楽しんでください。

最後に、音ゲーを進めてくれた友人、EDPなどの音楽イベント、ゲーセン、SNSで出会った方々、遊んでくれたりアドバイスを頂いていた長野ラウンドワン勢の皆さんに改めて感謝を申し上げます。

では良き音ゲーライフを。 ちくわパンより。

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