『光あるうち光の中を歩め』 - トルストイ
トルストイを一作くらい読まなければという義務感から。不純で最低な動機だ。かなり昔にも本作を読もうとしたことがあったが、その時と同じく挫折しかけた。あまりにもつまらない…。原始キリスト教の道徳観に興味がないからだ。ユリウスとパンフィリウスの長い問答があまりにも退屈で、意味を追いづらく、苦痛で仕方なかったのでめちゃくちゃに時間がかかってしまった。結局流す感じで一応最後まで読み終えたことにした。「面白いから読む」以外の理由で読書を始めるのは全くの無駄だから二度とやらないようにしたい。大して内容も入ってこないし。
翻訳は原久一郎となっていたが、これはドストエフスキーの訳などで良く名前を見かける原卓也の父だそう。初めて知った。本書は原卓也が父の訳にかなり筆を加えて出版したものだという断りが最後の解説のところに書いてあった。巻末の解説が一番面白かった。
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