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文學界2024年8月号

 戸川純の初小説が掲載されるということで予約注文していた。正直言うと戸川純を良く知らないけど。
 配信されてから表紙にニシダの名前があるのに気付き、そっちを真っ先に読んだ。文学フリマのレポ。筆致も書いてある内容も実に気に入った。読んでいて彼は割と頭いいなと思うところが二ヶ所くらいあった。面倒だからどことは明示しない。
 ニシダの『不器用で』はウィッシュリストにずっと入れてあるけどkindleの割引が来ないから、彼の書いたものを読んだのは今回が初めてだった。悪くないと思う。才能あるよ。はよ割引してくれ。

戸川純の名前を見たのはこれが初めてだった。ずっと架空のアイドルだと思っていた。

 最近tiktokだとかyoutubeだとかで、戸川純の昔の曲が(海外で)評価されてるみたいな話を見て、実在する人だったのかと驚いた。その辺からちょっと興味を持った…という感じだった。

 初小説という『狂女、純情す』について。最初の方で病理への理解が全然ないと感じ、そのあたりで気持ちが離れてしまい入ってこなくなった。他の部分も全体的に陳腐で面白みがないと感じた。一応ざっと最後まで内容を把握してしまおうと思ったのだが、真面目に読むのをやめたらいよいよ面白くないので諦めた。駄文だと思った。

 そのあとで『獰猛な生への執着』と題されたインタビュー記事があって、こっちの方が断然面白かった。戸川純の子供の頃、親から虐待やモラハラを受けていたこと、自死した妹の話などが書いてある。「現実の方が面白いのに何故わざわざ小説なんて書くんだろう?」と思った。照れ隠しか?

 他はまだ読んでない。忙しくて読んでられない気がする。

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