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第二十候 蚯蚓出(みみずいずる)

初夏の風物を詠んだ詩、2首。

ふと見(まみ)ゆ夏の翠(みどり)に掬われる木苺のようにあなたを見る
詞書:初夏の緑の色は豊かに感じられる。木苺を見つければ仄かに心明るむ。そんな心を、日常の風物に照らしていく。

中空の洞(ほら)を虚しむこの身もて 空木(うつぎ)から身を包(くる)み出す卯の花を
詞書:私たちは虚しい。それでも且つ花を結ぶ。精神性に根ざす花を。空木からふくらみ出る卯の花のように。





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第二十候 蚯蚓出(みみずいずる)
5月10日〜5月14日頃

陽光に、土の中からみみずが顔を出す時期
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参考書籍:
山下 景子(2013年)『二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314846

(初夏、立夏・次候、第二十候 蚯蚓出(みみずいずる))

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