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強く生きて

子育てでほんとうに大切なことって何だろう。
子どもたちの成長を見ていて、たまに考えることがある。
わたしが、これだけは伝えておきたい!
と思ってることって、何だろう。

数年前、周りに心を病んでしまった知人が数名いて、近くで見ていたわたしもとても辛い時期があった。
知人たちからはいつもあった笑顔も、気さくでみんなに元気をふりまいていた姿もなくなり、周りを受け付けられなくなっていた。
心が疲れてしまった時、はたから見ているわたしたちには、その本当の痛みは分からない。
どんなに心配しても、元気になって欲しくても、ただただ話を聞くしかできなかった。
思わず励ましてしまおうものなら、一瞬で心を閉ざされた。
そりゃそうだよね。
自分が1番自分と向き合っている時に、求めてもいないアドバイスや正論を言われたい人はいない。
心配して声をかけてくれる友人もいたし、無責任に何も言えないと、声をかけられずに遠くから見守る友人もいた。どちらも優しかった。

彼女とわたしはすごく仲が良くて、人見知りのわたしが2人で気兼ねなく遊べる、数少ない友人の1人。楽しい話も愚痴も、いっしょにいると話が尽きず楽しかった。

思えば、心を痛めた知人たちは、みんながんばり屋さんだった。責任感がつよい人は崩れやすいってよく聞いてはいたけど。
頑張りすぎてしまったり、信じていた人に裏切られたり、大切な人を亡くしたり。大きなストレスは人の心を強く傷つける。
彼も彼女も、自分にとことんまで向き合って、人生やめたくなりながらもギリギリの所で踏ん張ってくれた。本当にギリギリだったと思う。
それでも負けずに戻ってきてくれたときには、わたしもとても嬉しかった。
ここぞという時にまたがんばれたね。
すごいよ。ありがとう。

子供たちもこれから先、すごく辛い体験から心をいためてしまうことがあるかもしれない。
でもそこで心が折れてしまわないように、どうか強くいて欲しい。どうにか踏ん張って、前を向いて、また歩きだしてほしい。
そのためにも、たくさんの人と関わって、人と支え合って、人から多くを学んでほしいし、たくさんの挑戦をして色んな経験から心を鍛えてほしい。
お母さんに出来ることは多くないかもしれないけど、お母さんに愛されている絶対的な自信もまた、強い心の根っこの1つとして必要になる時がくるかもしれない。
お母さんはいつでも2人の味方だからね。
なにがあってもぜったい大丈夫。
惜しみなく愛するつもりでいるけど、不器用なお母さんだからちゃんと届くかな。
いっしょに成長していこうね。

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