夜を越える。

好きなように生きるとかって、言うのは簡単だけどなかなか出来ることじゃない。

僕は人生においてテーマとして忘れたくないことの中に「青春」っていうものがある。
青春自体には人それぞれ違う考えがあると思う。何言ってんだよ青春なんて学生時代のことでしょ?って思う人もいるかもしれないが、僕の中では青春はいつでもできる(もちろん自分から探しにいかなきゃいけなかったりはするけどね)。

僕も学生時代に青春は少なからずしてた。
でも未だに青春していたいなんて言ってるのは、その頃にはやり残した何かをずっと探してるんだと思う。
結果がどう転がってもいい、そこまでの過程を楽しめるというか。
普段生活しているとそうすることを忘れていったり、考えられないほどに(知らぬ間に)追い込まれていたりする。
自分から出向かなきゃいけないなぁと歳をとるたび"より"思う。

僕は高校2年生のときに、音楽が"聴くもの"から"やるもの"になった。
もちろん色んなバンドのコピーだったけど、それは少なからず僕の青春だった。
きっかけは、「BECK」という漫画を読んだからっていうありきたりな始まり方だったけど、それを読んだときに僕の青春魂みたいものが触発された。

「このまま高校生活終わるのなんか嫌じゃない?何かやりたいよね」って具合の誘い文句で、BECKを読ませて、友達とバンドをやろうっていうことになった。
目標は文化祭に出ること。
毎週のようにスタジオに一、二時間入った。
メンバーが四人、全員がゼロからのスタートだったので何が良いか悪いかもわからなかった。
とりあえず三曲決めて、歌う人を一曲一曲変えた。
成功したか失敗したかも覚えてない、やったっていう記憶しか残ってない。
僕はアジカンのブラックアウトを歌った。
今でもあの曲を聴くと、=文化祭の思い出になる。
そのあともそのバンドは活動続いたけれど、同級生の誘ってくれた卒業ライブを最後をバンド活動自体がフェードアウトしていった。
当然だよ。全員それぞれの生活があって、毎日顔を合わすこともなくなり、進む道はばらばらになってしまったのだから。

入りの部分は違ったけど、これが音楽の続きかもしれない。

そして、このやり残したことを未だに追いかけている。

おわり。

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