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【考察】ヒトヒトの実が存在する残酷な理由とジンベエ覚醒の日

チョッパーの食べた「ヒトヒトの実」
『ONE PIECE magazine Vol.6』に掲載されている「悪魔の実図鑑」によると「人間の姿と知恵を授ける力」と記載されている。トナカイだったチョッパーが人間に近い姿になり、人の言葉を理解し医学を修めるほどの知力を手に入れた。

引用:『ONE PIECE magazine vol.6』尾田栄一郎/集英社


悪魔の実についてベガパンクは
誰かが望んだ「人の進化」の“可能性“なのではないかと仮説を立てている。

引用:『ONE PIECE』尾田栄一郎/集英社


ヒトヒトの実が存在するということは、人がヒトになることを望んだのだろうか。人がヒトになるとはどういうことなのだろう。私は常々なぜヒトヒトの実が存在するのかが気になって仕方がなかった。

同じヒトヒトの実でも他の人物たちが食べたモノには「モデル」が存在している。
ルフィ=ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ
センゴク=ヒトヒトの実幻獣種モデル大仏
オニ丸=ヒトヒトの実幻獣種モデル大入道

チョッパーが食べたヒトヒトの実にはモデルがあるのだろうか。

ヒトヒトの実を人が食べたらどうなるのかという質問に対し、20巻のSBSにてこのように尾田先生は返答している。

“人と成る”なんて言葉がございますように。えーこれは成人するとか、正気にかえるとかいう言葉で、人が人になる。といいますと、つまり、人が人らしく生きる。と。そういう感じもあったり。ね。なかったり。つまり、なかったり。はい、さようなり。(逃げた)

尾田先生のこの回答から今回はチョッパーが食べたヒトヒトの実はモデル“ヒト”であると仮定して考察をしていく。

人がヒトヒトの実を望んだということは
成人したい。正気に帰りたい。人らしく生きたい。
と望んだということだ。

①成人したい=
未成年のまま病気などなんらかの理由によって成人としての年齢に至れなかった未成年者の望み。

引用:『ONE PIECE』尾田栄一郎/集英社

②正気に帰りたい=
薬などによる中毒状態、マインドコントロールによる精神異常の状態から解放されたいという精神疾患を抱えた人の望み。

引用:『ONE PIECE』尾田栄一郎/集英社

③人らしく生きたい
=基本的人権が保障されておらず、健康で文化的な最低限度の生活を送れていない人、何者かの奴隷として生きている人の望み。

引用:『ONE PIECE』尾田栄一郎/集英社

この時点での結論として、「ヒトヒトの実」の生まれたのは、なんらかの理由により自由を得ることができなかった人の望みによって生まれたということだ。『ONE PIECE』の世界にある最も大きな問題の一つが天竜人による奴隷制度だ。悪魔の実が存在する遥か昔から奴隷制度は存在し、自由に生きることができない人々が人として普通に生きたいと望んだ結果「ヒトヒトの実モデル“ヒト”」が生まれたのかもしれない。


また、上記のような理由により「ヒトヒトの実モデル“ヒト”」が生まれ、それを食べた生物はチョッパー以前にもいたのではないだろうか。

このように考えると解決できる問題が多数ある。
『ONE PIECE FILM RED』の副音声にて、尾田先生は『ONE PIECE』の世界で不思議なのは悪魔の実だけであると発言している。
しかし、ミンク族がいたり、魚人族がいたりする。悪魔の実以外でも不思議なことはたくさんある。逆に、ミンク族や魚人族は悪魔の実によって発生したと考えることができる。

チョッパーのように動物がヒトヒトの実モデル“ヒト”を食べ人の姿を手に入れ、交配を続けた結果ミンク族が誕生したのではないか。

ヒトヒトの実の遺伝子があるからこそミンク族は変形するのではないかと私は考えた。満月による「スーロン化」が起こった時、チョッパーがランブルボールを摂取した時の変形が想起された。「スーロン化」はヒトヒトの実の遺伝子が残った結果の変形だと考えている。

引用:『ONE PIECE』尾田栄一郎/集英社

同様に魚がヒトヒトの実を食べた結果、魚人や人魚が誕生したのではないだろうか。このように考えると一つの可能性が生まれる。魚人族のスーロン化である。

今後ジンベエの前に強大な敵が立ちはだかった時、空には満月が浮かんでいるかもしれない。

引用:『ONE PIECE』尾田栄一郎/集英社

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