転職の魔王様3話 ササガワさんと上司

転職の魔王様3話を拝見しました。
今回はササガワという一人のサラリーマンがメインのお話となっています。

ササガワは人前で常に笑って盛り上げることしか取柄がないと思っているようでしたが、それって素晴らしいことじゃないですか?
作中でも出ていましたが、それって社会人として必要なスキルだと思います。
ササガワが初めてカフェでクルスさんとヒツジタニさんと会ったとき、2人の水が少なくなっているのに気づき、すぐに店主に声をかけたり、水をくみにいったり、ボトルの水をたしてもらったりと次々に気が付き行動に移していました。
周囲の様子を常に気にかけ、その気づきを瞬時に行動に移すってなかなか難しいことだと思います。

私は今回の話を見て、ササガワは自分にできる行動は何かを常に考えている人なんだと思いました。
接待の席でプレゼンをはじめようとして先方の機嫌を損ねてしまった際も、後日、先方の好きなお酒を提供してもらうよう自身で用意して店と連絡を取り合うなど、自分で考えて行動に移しているんですよね。

ササガワの「最後まで責任感を持ってやり遂げる姿」を周囲の人は認め、尊敬していました。見ている人はしっかり見ているということですね。
私もササガワのような人と一緒に働きたいなと思います。

唯一上司だけはササガワに対して当たりが強く描かれていました。
同族嫌悪みたいな感じだったのではないかと思います。自身も「盛り上げるだけしか取り柄がない」と思っているからこそ自身の立ち位置を脅かす存在(むしろササガワのほうが自分よりできる存在であることを認識していたのでは?)であるササガワを受け入れることができなかったのではないでしょうか。
接待の場でも食い気味に先方のことをおだてていましたし…。
だからこそ、自分の地位を取られないために、後輩にきつくあたり評価をしないようにしていたのではないでしょうか。

今回の話を見て、視聴者から見るとササガワの有能さや長所というのはとても明確に描かれていたと思います。しかし、当たり前にできてしまうからこそ自分ではそれが長所と気づきません。自分にできることはみんなにできて当たり前というか…。

私自身長所がよくわかりません。人それぞれ違うという気持ちがありながらもどうしても「自分の当たり前=みんなの当たり前」だと思う気持ちが抜けません。
転職してから半年、毎月のように先輩や上司と振り返り面談を行ってきました。そのなかで「支援をしようという気持ちが伝わってくる。」「誰かがやればいい仕事を率先して行動してくれる」というような評価をいただいたんですよね。
正直、今もこの言葉を聞いて「当たり前のこと」と思ってしまいます。
何でしょうね、良い評価をもらったならそのまま受け取ればよいものを、自分の心のフィルターが跳ね返してしまうんですよね。悪い評価はフィルターを易々と通り抜けて心の中にとどまってしまうのに。

自分では長所に気づきづらいからこそ、他者からの良い評価って貴重だと改めて思いました。私もササガワのように明確に「私はこういう人!」と言えるような、自分に自信が持てるような的確な言葉が欲しいなぁと思ってしまいます。


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