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UK : Shame
世はリバイバル時代真っ只中。
UKのパンク・ポストパンクのの火は確実に大きくなっている。荒々しく、力強い。
その中でも根っこの部分で燃えているパワーが好きだ。
歪んだギターに早いBPMよりも、より構成的で表面上の勢いではないところ。きっとそういうところにいわゆるUKを感じるのだろう。
それを教えてくれるのがShameだった。南ロンドン、彼らは突如僕の耳に現れた。
南ロンドンといえば、SorryやGoat Girlなど、現在かなりアツいシーンを作り出している次世代のインディーが集まる場所だ。
Shameの存在は前から知っていた。というのも、spotifyを使っていると勝手に"One Rizla"が流れてくるためだ。それもそのはず、"One Rizla"が収録されている1st"Songs of Praise"は全英チャート32位、2週間残留というデビューとしては輝かしい記録を持っていたためである。
そして面白いのはレーベルが米、デッド・オーシャンズであることだ。記念すべき第1枚目のフルアルバムはアメリカのレーベルから出た。
それでも僕は、この時点では数あるUKインディーバンドのひとつとしか捉えていなかった。しかし、今年リリースされたアルバム"Drunk Tank Pink"のシングルカット"Water in The Well"を聴いた時には衝撃を受けた。
めちゃくちゃだと思った。めちゃくちゃやった結果全てが纏まっている。
"これはファームコアだ"
誰かが言っていた。僕はこの言葉に酷く納得してしまった。
曇り空の草原が頭の中に浮かんでしまうのだ。全く晴れた空が見えない。その雰囲気が曲に閉じ込められている。
彼らの曲を聴いて真っ先に思い浮かんだのはThe Fallだ。
力強いが一筋縄では行かない複雑な音楽性。そこに引き込まれた。
そして彼らの実験的な曲構成も、それを感じさせる要素となる。
開放弦を鳴らしているかのようなギターとシンコペーション、ドラムの奇妙なキメが効いている。僕の1番好きな曲だ。
そんな彼らは一昨日の11/5に新曲をアウトした。
なんだこれは。ダークウェブで見つかる呪いのビデオか、はたまた空耳アワーの空耳までの動画のようだ。最高。
インスタントな動画とは裏腹に変拍子が気持ちいい1曲となっている。そして展開の多さとやはりキメ。ここはバンドの強みとなっている。
今後も目が離せないことは間違いないだろう。
W.V.M.
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