家系ラーメンどばすぽ

【ラーメン/ナーフ後環境】「ミッドレンジ家系ラーメン」の構築とプレイングについて

ンホォオオ(@nnhoooooo)と申します。

本日の正午頃、アニエスがナーフされるという告知が来た。

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新弾まで残り3週間を切るこのタイミングでの突然のナーフ告知というのがまた面白く、やるなら2ヶ月くらい前だったんじゃないかという感想を隅に抱きつつも、現状次の環境を待つ「オフシーズン」になっていたプレイヤーも多い今、ここで環境が変わることによってまた競技シーン等に1つメスが入るのではないかという期待の声も多く見かけている。

そんな中、シャドバそっちのけでガラル地方でカレーの研究を積み重ねた結果、私は「ミッドレンジ家系ラーメン」という構築にたどり着いた。この冬というシーズンを乗り切るに至ってこれほど有効な構築はなく、現在蔓延っている環境デッキに強く有利に出れると言える割に、誰も記事をあげていなかったので実力も実績もないのに自己顕示欲が抑えられない私が今回、この「ミッドレンジ家系ラーメン」についての記事を書かせてもらう運びとなった。

是非、孵化作業の為に何時間も自転車を乗り回す生活に疲れた時の暇つぶし程度にこの記事を眺め、家で家系を喰らい尽くすという圧倒的快楽を少しでも知ってもらえると幸いだ、よろしくお願いします。

※家系ラーメンとは:1974年以降に登場した神奈川県横浜市の元祖、「吉村家」が発祥の豚骨醤油ベースで太いストレート麺を特徴とする特定のラーメンを差す。元祖が吉村家なのもあり続々続いた分家も「〇〇家」という店名を名付けたことから家系と呼ばれている。


この構築に触れる前に

アニエスのナーフにより今後の環境がどうなるか期待が高まるが、なんといってもこの時期圧倒的なパワーを持っているクラスがある、病原菌だ。
Twitterのタイムラインでも熱やインフルエンザを患っている人を多々見るようになり、著者自身も先週風邪で38度の熱をこじらせ1日半ほどガラル地方で寝込んでいた時期があった。
ちなみにちなむと著者が務める株式会社ダークネスブラック(仮)は代表取締役と他役員が1人を除いて全員インフルエンザにかかるという事案で1週間業務停止状態という極めて愉快な状況になっているため、こうして平日の昼からニヤニヤしながらラーメンを作り、記事を書いているわけである。

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上記の通りあらゆる構築がこの病原菌によって破壊されている中で、家系ラーメンはその病原菌に強いカードが沢山入っているデッキであり、現在の環境に強く出ることができる唯一の構築なのである。

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普段から比較的人気の高いパワーのある構築ではあるが、この冬という病原菌構築が流行りすぎている環境に待ったをかける際に真価を発揮するデッキなのでこの機に是非とも詳しく紹介していきたい。

家系ラーメンは1種類ではない

家系をよく食べている人達にはよく伝わると思うが、家系というジャンルはあるものの、味は店によって千差万別で各々違う特徴がある。
例えば上記でも説明した家系の開祖である横浜の「吉村家」や千葉などにある「杉田家」などの名店は醤油のキレをしっかりと残した上品なスープで、スモーキーなチャーシュー等がぱっと特徴として挙げられる。
対して中野や吉祥寺、高田馬場などにある「武道家」という家系などでは豚骨を大量に煮込んだ超濃厚スープがウリになっており、同じ家系でも「吉村家」などとは全く違う味わいを楽しめる。
今回著者が作るミッドレンジ家系は、この中では「武道家」のラーメンをリスペクトし、豚骨と鶏骨をグラグラと粉々になるまで煮込んだ濃厚スープの中に更に鶏油をつぎ込んで「ン゛キ゛モ゛チ゛ィ゛イ゛イ゛」と叫ぶ制作方法を取り込んでいるので、諸説ある素材等沢山出てくるかと思うが、ご了承頂きたい。


ミッドレンジ家系ラーメンのデッキレシピ

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家系ラーメンどばすぽ

※レア度は素材そのものの価格、又入手の難易度を総合的に評価し階層分けしたものになる
※フォロワーはラーメンのスープを構成する素材、スペルは麺や添えるトッピングを差し振り分けたものになる。アミュレットはよくわからんかったので今回も無し

ミッドレンジ家系ラーメンの構築、「○○式」とメガネをクイクイしたいが故なのか所々に変なカードが入っているが、重要な所はしっかり抑えた「勝つ」為の構築になっている。チャーシューがすでに出来上がった写真になっているのは許して欲しい。
状況によってアグロのような前に詰めていくプランも取れれば、コントロールのような後ろ向きのデッキともある程度戦えるようになっている汎用型。採用・不採用の理由は後述していく。


主なミッドレンジ家系ラーメンの特徴

・序盤は除去カードをうまく利用し臭みからライフを守りつつ、必要なカードを手札に揃えていく。
・コントロールと比較しスピーディーな煮込み速度でしっかりと濃度を出し、一気にライフを詰めていく。
・終盤はガラの脂に更に追い鶏油をかけて気持ちよくなる。

オールラウンドに動けるのがこの構築の強いところではあるが、とりあえず序盤に引きたい臭み消し系のカードが存在するので、それを序盤に利用できないと苦戦を強いられる可能性があるのがこの構築の欠点でもある。引けなかった場合は低コストカードを比較的多めに採用しているので、それで盤面を強くし続けることにフォーカスしていこう。

中盤は自家製低温調理チャーシューというパワーカードで盤面をフル展開し、相手に除去を強要させることが要になってくる。やはりラーメンというジャンルである限りチャーシューという存在は必須カードであり、チャーシューがないラーメンは途端に見た目、味わい共にパワーダウンを避けられない展開となってしまうため、マリガンでのキープも推奨出来る。臭み消し系のカードを引けているのであれば確定キープでいいだろう。

終盤は煮込み、砕ききった濃厚豚鶏骨スープに更に鶏油を注ぎゴテゴテギトギトにするムーブが待っている。これを展開できれば実質勝利したようなもの、超濃厚スープを一気にすすってゲームエンドだ。家で作る家系であれば「この店の濃いめはどれくらい濃いのか」という悩みを抱える必要もない、好きな麺の固さ、味の濃さ、油の量に調整し味の濃さと油の量なら後から調整することもできる所がこの構築の最も強いところの1つである。


確定枠

自家製麺

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ラーメンというジャンルである以上、麺がないという可能性は存在してはいけない。自家製麺又は麺に準ずるカードは確定枠、3積み必須のカードである。
自家製麺はエーテルの高さから躊躇う人も多いため、スープだけ作って麺は市販のものを買いたいという人には池島のゆで置き用中華麺をオススメしたい。市販で売っている乾麺タイプの中華麺の中ではクオリティが高く、スーパーなどでもよく見かけエーテルも安い、ポテンシャルの高いものになっている。まずお試しでという人はこれを使って再現を狙ってみてもいいだろう、筆者はAmazonパントリーで一度買って食べていた時期がある。

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・自家製チャーシュー

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ラーメンというクラスのパワーカードそのもの、これを大量に展開することで相手に深い絶望を与えることも容易い最強カードなので問答無用で3積み。「家でチャーシューなんか作らねえわハゲ」という人でも折角家でラーメンを楽しむのであれば市販のであれ何かしら入れたいところである。

今回筆者はアメリカ産の豚肩ロースを採用、やはり他カードと比べてコストが安い、国産と比べるとゴールドとレジェンドくらいの差がある。サシの入り方も完璧で肉らしさを感じられる部分とふわっとする脂身の部分がしっかりと分けられいて見た目も美しい。ただ、同じように動けるカード(国産、カナダ産、オーストラリア産など産地から、ロース、モモ、バラなどの部位まで)はたくさんあるので、コストとポテンシャルに目を向けながらどれを採用するか検討すると良い。


・豚(ガラ〇のすがた)

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豚ガラと豚ゲンコツ、ただのクソカード。
コストが高くレジェンド、使える分野が一極化している、少量で売っていることが少なく冷凍庫を一気に圧迫する。紛れもないクソカードである。
だが型にハマった時の爆発力は随一で、この素材を煮込み切ることによって真の豚骨スープが完成する。何かしらの低コストカードを用いて代用できないものか、何度も試行錯誤をしたがやはり豚骨系のスープを作る際は骨そのものを使って時間をかけた方が何十倍も美味い、困り種である。
入手方法は背脂と同じく業務用スーパー、又はお肉屋さんで催促すれば手に入る可能性が高い。

・鶏(ガラ〇のすがた)

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鶏、手羽先のガラである。
鶏ガラは豚ガラと比べて煮込み料理等でオタク以外にも需要があるのか、比較的手に入りやすく少量で売ってることも多くとても買いやすい。そして市販の出汁ブロックや粉等を使うよりも骨を煮込んだ方が鶏のコクと旨味が何倍も変わってくるのでやはり妥協せずにこのデッキなら鶏の骨を使っていきたい所である。
今回は手羽先のガラを利用しているが、鶏の身体そのものである鶏ガラや、足の部分であるモミジを利用することも多いが、モミジになると入手難易度が途端に跳ね上がるので今回は最寄りのスーパーに手羽先ガラが売っていたためこれを採用することにした。


・鶏油

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家系ラーメンの終盤の醍醐味、スープに追うように鶏油を注ぎ気持ちよくなるために必要なカードである。鶏油は市販の鶏肉の皮に火を入れ油を抽出するやり方と、市販の鶏油そのものを買うチョイスがある。

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自分はこのAmazonパントリーで売っている鶏油が気に入っているためこれを採用している。賞味期限は1年程度。1か月に1回ラーメンを作るくらいだったら普通に消費しきれないのでそこは自己責任でお願いシャス。チャーハンとか中華料理系をこれで作っても美味い。


・野菜、海苔

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上記でも述べたが、豚系のガラを利用するため場合は臭み消しとなるポジションが確定で必要となる。その際に非常に役に立つのがこの青ネギという存在だ。獣臭さを中和する重要な役割を担いながら、余りはトッピングとしても楽しめる、1枚のカードで複数の役割を担えるので3枚確定でいいだろう。
ほうれん草は家系ラーメンならよく丼から生えている草というイメージ、コストも安いので特殊な枠を採用し枠に困らない限りは確定でいいだろう。
家系といえば濃厚なスープに海苔を絡め、麺やライスと一緒に書き込むという快楽ムーブを逃したくない為、海苔を大量に差し込むプランは安価でもある為3積みしたい。


自由枠

・昆布、生姜、にんにく

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昆布は安価で中に入れるだけで旨味を一気に引き出すため基本的に自分はラーメンの出汁としてはほぼほぼ採用しているのだが、正直言って豚骨等主張が強すぎるカードで出汁を取る場合は採用しなくてもいいので自由枠に置いている。
生姜は4枚目の青ネギポジションとして臭み消しに大きく貢献するが、入れすぎると生姜そのものの主張が激しくコンセプトがズレてしまう可能性がある為自分はピン刺し、まあ入れなくてもいいと思う。
圧倒的快楽主義、ニンニクヤクザな筆者はにんにくは3投げなのだが、にんにくを入れないと家系が絶対完成しないわけではないかなという思考から今回は自由枠に置いている。

・調味料系

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自分の中では醤油は確定の3積みだが、家系は店によっては醤油ではなく塩ベースの家系ラーメンを出している店もよく見かける。
だが正直塩家系を食って美味いと思ったことが一度もないのと、本来家系は吉村家が「東の醤油ベースのラーメンと西の豚骨ベースのラーメンを合わせたらうまいんじゃないか」というインスピレーションの元開発されたラーメンのジャンルのことを言うので醤油を外したくないというのが意見の1つとしてあるが、実際店舗が選択肢として出している以上自由枠ということに。
みりんや料理酒は醤油や塩などのストレートな味の調味料を柔らかく甘く包み込むポジションなので採用の枚数は自由だが何かしら欲しいというところ、三温糖は写真に入ってなかったですごめんなさい。
右の細い便はヒマラヤ岩塩で、ミネラルを多く含んだ健康にも配慮できる素材で、コストも安く味も美味いので安定の択だが他の塩類で代用するのもよし。

問題児はこの左側のビンなのだが、何をトチ狂ったのか2月末にラーメンを食べに(?)バンコクに行ったことがあり、その時商店街をフラフラしている時にぼったくりのおじいさんにつかまされた商品。タイの海岸で採れた極上の塩らしく、一応タイのメディアでも一度載っていた(らしい)。いかにもな怪しい塩。
舐めてみた感じ味も悪い感じはなく、何に使うのかが思いつかな過ぎて全然減ってなかったのでこの機に採用したくこのカードを投じた。回すとゴリゴリ削れる仕組みになっているがミルそのものの性能がゴミ過ぎて全く塩が出てこなく使い物にならない。やっぱり日本製ってすげえんだなと思わせてくれたいい商品である。


不採用枠

・うずらの卵

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買い置きしておいてウキウキしながらラーメン制作を行っていたら盛り付けの際に同居人から勝手に食ったという情報を得てブチギレ、泣く泣く不採用。


・味の素

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サトウキビで作られたうま味調味料。
スーパーで見かけた際「なんだこれ!めっちゃかわいいじゃん!」と思い即購入し写真だけ撮ったのだが、結局封を切ることすらなく家から紛失、なんとか見つけたかったため意地で買わず30分探しまくったが見つからなかった為ラーメン制作に間に合わず不採用、どこにいったんだクソパンダマジで許さねえ。

・モミジ

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中々えげつない見た目をしているが、鶏の足の部分に当たる部位で、非常に多くのコラーゲン等を含んでいるためこれを煮込むと濃厚な鶏スープを作ることができる。鶏白湯ラーメン等では確定で採用したいカード。

家系ラーメンでも十分パフォーマンスを発揮するカードなのだが、準備に至って煮込む前に予め取り除いた方がいい部位を切り抜くなど、手入れが豚ガラ以上に面倒くさいのと、中々売っていないのが相まって今回は不採用。

・背脂

9.国産豚背脂A脂

鶏油の代わり種として背脂を用いるという手段もある、非常に気持ちよくなれる上にお肉屋さんなどでタダで手に入ったりする、快感度の高いカードだが、家系のコンセプトから多少ズレるかなという見解から今回は不採用。


・白髪ネギ

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家系の店ではこの白髪ねぎを使用したり、追加のトッピングで入れられる店も多々存在する。例を挙げるならば家系と似た味わいを楽しめる名門店「かいざん」などは白髪ネギを大量に投入した家系ラーメンがウリでもあり、ほうれん草や青ネギのトッピングに当たる部分をこの白髪ねぎに置き換えてもいいだろう。


プレイングについて

素材の紹介が終わったので次は対面ごとのプレイングについて雑に説明していく。特に難しいプレイングや分岐等はなく、道具と素材で殴りつけられるのが自家制ラーメンのいいところである、じゃないと著者が作れません。

VS自家製チャーシュー

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今回は上記の通りアメリカ産の豚肩ロース、500gの塊を利用。市販のチャーシューで捉えるのであれば薄めに切れば1つの塊から20枚程度のチャーシューにはなる。
まずはこのチャーシューに岩塩と胡椒を満遍なく振り、肉を多少の力で叩くことで肉質そのものに柔らかみを出していく

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「オラッエッチな肉付きしてんなオラッ!!!!!!!」

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正直ちゃんとした肉たたきじゃないと意味ないような気もするが、気持ち程度に行っている、いずれ近いうちにちゃんとした肉たたきを買おうと思います。
塩胡椒と無意味な叩き行為が終わったら肉自体をジップロックに入れ冷蔵庫で1日寝かす。

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1日寝かせた肉をジップロックごと水を張った鍋の中に入れ、低温調理器具を70度、3時間に設定。この設定で豚の内部に潜む人間に害のある菌類はすべて死ぬ、後はただただ放置しておくだけである。

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3時間経った後は65度、2時間にセットし低温でありながら脂にしっかりと熱を通し柔らかくしていく。

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出来上がったものをしっかりと冷やしたらあとは冷凍庫か冷蔵庫の中で保管しておく。


VS自家製麺

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家系といえば幅広め、短めの黄色いパツパツストレート麺という印象が強いので、今回はそれをリスペクトするべく作っていく。

小麦粉は北海道産ゆめちからのみを使用。中盛を2杯分イメージし今回は400g用意した。
水分量は140ml、加水率35%。全卵が50gで残り90mlはクチナシで色を付けた水。かんすいと塩は1%の4gずつである。

多少低加水に寄せながらこの小麦粉でパツッパツッとした食感を目指したく今回はこのような構成に、モッチリとした食感を目指すのであればもう少し水分量を加え多加水麺に寄せるといいだろう。

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ふるいにかけた小麦粉に水、卵、かんすい、塩を混ぜた液体を入れて箸で混ぜ合わせ、ある程度かたまってきたら両手で水回しを行う。生地が満遍なくオカラ状になってきたら生地自体をこね始め、全体の粉を一つの生地にまとめる。

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こねが終わったらジップロックの中に生地を入れ1時間寝かせる。

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放置し終わったら3つに切り、丸い木の棒などで生地を延ばして製麺機の中に通せるようにする。

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相棒の小野式ちゃん(小野式製麺機一号型)、ちゃん付けという舐めた口の利き方をしているが昭和時代以降販売していないヴィンテージ品であり著者より断然年上である。この小野式ちゃんに先ほど延ばした生地を通していって圧延を行う。

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まずは1枚ずつ圧延を行い、次に2枚同時に圧延をかける複合圧延を繰り返し生地を1つの帯にて麺帯を作る。麺の厚さもここで調整していく。

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麺帯の状態になったら次はお楽しみの時間、この麺帯を麺の幅に裁断していく時間だ。麺の幅と麺の長さはここで決める。

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今回は家系なので小野式ちゃんを使って短めの幅広麺に、細めやより幅広めの場合は小野式ちゃんでは対応できないのでパスタマシンなどを使って麺を裁断していく。

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大まかに裁断出来たらこれで完成!といきたいところだが麺はものにもよるが大抵のものは1日から2日寝かせることでコシの入った1本に仕上がる、そのために冷蔵庫で麺を寝かせる必要があるのだが、その際に麺同士がくっつかないように打ち粉を行う。

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ンホォオオ製法ではこの打ち粉の際にコーンスターチを用いている、専用の打ち粉や片栗粉などもあるが専用の打ち粉はコスパが悪く、片栗粉は茹でた時に茹で汁がドロドロになりすぎるのを嫌って比較的安価で使い勝手の良いコーンスターチを採用している。

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あとはこの麺を2日間冷蔵庫の中で寝かせて勝ち!!!賞味期限は体感寝かせてから約4日感といったところだ。


VS醤油タレ作り

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タレの作り方はこの上なくシンプルで、小さな鍋の中に醤油、みりん、料理酒、三温糖、岩塩、タイの謎の塩を適宜配合して入れ、その液体に対し水を半分くらいの量入れて沸騰させる。小さじとか大さじとかで伝えられないのはホントすまん、著者はメモリは使わず目盛りしか使っていない。

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気になってタイの塩に書いてあった文字を読もうとしてみたがTOEIC0点の自分には何を書いているか全くわからなかった。とりあえず365日なにかしたらしい。

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沸騰させたタレの中に味を染み込ませる目的と多少温める目的でチャーシューを入れ、10分ほど中火で煮込む。

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その後チャーシューを取り除いて勝ち!!!

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チャーシューも赤身を残したエッチな仕上がりになって勝ち!!!!!


VSスープ作り

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さあ、本命のスープ作りだがまずはこの構築で採用するガラ〇の姿達を血抜きする必要がある。血抜きのやり方はとても簡単で、このガラを入れた鍋の中に水を入れ、一晩ほど放置しておく。

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豚の骨が少ないためぱっと見わかりづらいが、結構な量の汚い血が底に溜まっているので、ガラを一度ザルに移し替えて鍋の中を洗い流し、ガラ自体も付着した見える血をさっと洗い流す。そしたらもう一度鍋に水を入れ、ガラを下茹でして汚い部分をさらに洗い落としていく。

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最初火にかけると恐ろしい量の灰汁が出てくる。正直灰汁を残しながらとか下茹でしないでやるやり方もあるらしいけど、この汚いモワモワからいい味が出てくる気がしないので自分は洗い落としちゃってる。沸騰後5分くらい下茹でを行い茹で汁を捨て、ガラは水で付着した汚れを洗い落とす。

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ガラが洗い終わったら圧力鍋の方に水を張り、ガラと青ネギ(ネギ頭)を入れ沸騰後1時間圧力をかける。

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圧力をかけ終わったら30分ほど火を止めて待つ、圧力をかけ終えた状態で絶対無理に蓋を開けようとしてはいけない、著者はそれで豚骨スープが爆発しキッチン中がTONKOTSU-YEAHになった記憶がいまだに離れません。

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中々いい感じにスープらしさが出てきた、ここににんにくを半房、生姜、昆布を入れて強火で煮込んでいく。

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スープを煮込みながら何かしらの棒等でガラを潰し、砕いていく。細かい方が早くスープに骨が浸透するため、時間短縮にはこのテンポムーブは外せない。

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ガラと違ってゲンコツだけは中々固く砕きづらい、もし砕けない場合はこのゲンコツの骨の真ん中に空洞みたいなものがあるが、個々の中に入っている髄を箸などで取り出しスープの中に入れる、凄まじいうま味の部分なのでこれは欠かさずに行いたい、たまに忘れる。

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これうま味成分だったんか...(困惑

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水分が減りどんどん色が濃く煮立っていく、水が足りな過ぎたら後から水を入れてまた煮立てる、そうしてどんどん骨を砕きスープと一体化することで最終的には上記にあったガラがほぼすべて1杯のスープに融合していく。
限界まで煮立てたらガラを濾すことで豚鶏の旨味をこの上なく凝縮した濃厚スープが出来上がる。

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うーん、勝ち!!!!!!!!!

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あんなに猛々しかった骨達がただの絞りカスになった。


VS仕上げ

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家系と言えば中間に卓上のにんにくのすりおろしを入れるイメージが著者の中であったため、今回はトッピングのにんにくは別皿ですりおろしに。

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肝心の気持ちよくなれる鶏油、カンロというまず持ってなさそうな珍アイテムランキング上位のアイテムでこの鶏油を温めた丼の中にモリモリ注いでいく。

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そこに醤油タレとスープを組み合わせたスープを投入していく!

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ほらちょっと本家のスープっぽくない?(突然の自負

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後は茹でた麺、ほうれん草、チャーシュー、ネギ、海苔を盛り付けるだけ。


完成!

これがミッドレンジ家系ラーメンじゃオラ!!!!!!!!!!

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横浜家系ラーメン ンホォオオ家のプレイングの全てです。

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家系ならではのパッツパツ低加水麺、再現度は割と高かったかなと思う、ただもうちょい麺の厚みが気持ち薄めでもいいかもしれない、幅広麺というよりは中太麺になってしまった、味は◎。

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チャーシューは今回は言うことなし、やはり500gくらいの塊に70度3時間65度2時間のプレイングは丸い、赤身を残しつつも脂身までしっかり熱を入れることで獣臭さも脂のしつこさを取り除きつつ柔らかさを与える最高の相棒になる。低温調理はこの時期放置しとくだけで暖房代わりにもなるのでめちゃくちゃオススメ。

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スープは想像していた通りの超濃厚鶏豚スープで、臭みも無く満足の一杯に仕上がった。濃いめ多め最高!!!!!!!!!!!

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途中からライスを投入しスープと海苔とすりおろしにんにくと共に最後までかっ食らった。


おしまい

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クソ長くなり白目剥いています、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。気が向いた時にまた書こうと思うのでその時はもしよかったらまた読んでくれると嬉しいです。

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