個人的マンガ7選

26年生きてきて、いろんなマンガ作品を読んできました。
ここいらで個人的に面白かった、はまった作品を
7つまとめてみようかと何故か思ったので、書いていきます。
暇つぶしに読んでください。


1,「HUNTE × HUNTER」富樫義弘

中学生の時にはまった作品。
序盤のハンター試験編からオークション編、グリードアイランド編などどれも違う面白さが味わえるエンタメの宝石箱のよう。
特にキメラアント編はHUNTER ×HUNTERの集大成ともいえる内容で、当時は繰り返し読んでいたし、今でもたまに読み返す。
暗黒大陸編に入ってからは、難易度が増して、どんどん大人向けになっているのも個人的には嬉しい。
休載が多く、読者の不満をSNSなどでよく目にするが、キメラアント編を描き切ってくれたので、後はボーナスステージと思って、私は楽しんでいる。

2,「ダンジョン飯」九井諒子

アニメが絶賛放送中の作品。序盤は不評だったが、だんだんと注目を集めている傾向にあるようで嬉しい。
私がこの作品を知ったのは、2022年の頃だ。
kindleでセール中だったので買ったのがきっかけだった。
世界観の作りこみがすさまじく、繰り返し読めば読むほどに新しい魅力が見つかる作品だった。1巻だけを10回くらい読んでしまった。
ファンブックを読むと、作者は、キャラクター全員を愛しているんだろうなと思うし、私もこの漫画に嫌いなキャラクターはいない。
キャラ全員に実在感があるのは、ファンブックで明かされた膨大な設定が本編に滲み出ているからだろう。
14巻で完結してしまったが、番外編やスピンオフなどで様々な側面からあの世界観を描いてほしい。九井諒子が作れば絶対面白いから。

3,「おおきく振りかぶって」ひぐちアサ

これも中学生の時に読み始めた作品。
本格的にはまったのは、高校生の時だった。
中学生の時の私は阿呆で、この作品の奥深さや魅力に気づけなかった。
気づけていれば、私の中学野球生活はもっと充実していたかもしれないし、高校でも野球をしたかもしれない。
私はこの作品は高校野球そのものを描いていると思っている。
作者は女性で、野球経験はないそうだが、熱心な取材を経てあのリアリティのある描写を書き上げているらしい(というのをいつかテレビで観た。)
試合中の緻密な戦略や独特な練習方法も取材の賜物だろうが、その本領は、オフシーズンでの話に発揮されていたと思う。
中でも選手たちが自分たちで計画して、強豪校に練習の見学をしにいく話に作者の取材の成果と高校野球愛を見た。
あそこまでくると、作者は高校野球オタクだ。

4,「映像研には手を出すな!」大童澄瞳

大童澄瞳にしか書けない作品。
マンガであるけど、今までのマンガと何か違う。
映画を観ているような、視覚的な楽しさがある。
岡田斗司夫との対談で作者が、
「マンガであることにこだわりはなく、マンガという媒体が都合が良かったから、マンガで書いた。」的なことを言っていて、
そこに「何か違う」を生み出せた理由があるのだろう。
そんな視覚的な面白さは勿論のこと、物語の筋もとても面白い。
既存の枠組みを壊していこうとする映像研トリオの躍進は、マンガにある暗黙のルールを無視するこの作品自身を表しているようで、痛快だ。
ダンジョン飯と同じように設定の作りこみがすごくて、何回読んでも楽しめるからコスパ良い。

5,「僕だけがいない街」三部けい

タイムリープ物の傑作。
この作品はエモいシーンが多い。
登場人物たちの独白部分など純文学を読んでいるようだった。
なんというか作品全体の雰囲気がかかっこいい。
ミステリーとしてももちろん面白く、伏線の張り方も回収の仕方も完璧で、9巻とコンパクトな内容だったのに、読後はしっかりと満足感を味わえる。
そして、エモいシーンがカタルシスを倍増し、結末を知ってしまっても、また読んでしまいたくなる。
ミステリー以外の面白さも詰まった傑作だ。

6,「左ききのエレン」かっぴー

大学生の頃にジャンププラスで出会い、1~3巻を繰り返し読んでいた記憶がある。
この漫画はとにかく見せ方がうまい。
場面としては、光一の「書けよ!」のとことか柳の「人間ちゃう、デザイナーや」のとことかとてもかっこいい。
話の構成もとても考えられており、読者に驚きを与えるための工夫が仕掛けがいたるところにある。
ジャンププラスでは、第一部で終わってしまったが、原作は、ここnoteで連載中である。
どんどん面白くなっていくので今後の展開が楽しみである。

7,「トマトイプーのリコピン」大石浩二

衝撃作「いぬまるだしっ」から5年後、大石浩二が新連載を引っ提げて少年ジャンプに帰ってきた2017年の世間の興奮を覚えている方も多いのではないだろうか。
そして、ファンシーな世界観からは想像もできないほど時事ネタをふんだんに盛り込んだ濃密な1話目にジャンプの新時代を予感した読者も多かったであろう。
かくいう私もその1人であったが、その期待とは裏腹に作者の体調不良のため、ジャンププラスに移籍となってしまったのは、とても悲しかった。
ジャンプの行く末を案じたものである。
しかし、そんな心配をよそにジャンププラスという媒体の性質を生かし、時事ネタの鋭さは増していった。
さらに、スマホの特性を利用した今までの漫画になかった表現には唸らされた。
これからも大石浩二という偉人の躍進と「トマトイプーのリコピン」の進化を見守っていこうと思う。


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