Comme des Garçons Shirt forever のウールシャツ -ウールシャツの取扱いと可能性-

ビジネス着から休日のカジュアル着、果てはベッドの中でさえ、誰からも文句の付けようが無い服。
既製品のプレーンシャツとして、これ以上のものを探求する気すら失せるほどの完成度。
脱オタしたいなら白とブルーとグレーのナロークラシックを買えば良い。（ワイドは流行り物だからね）

この記事にたどり着いた方は、全員がコムデギャルソンシャツについてこちらのブログを履修済みであると思われる。
私はフォーエバーのナローモデルをきっかけに、すっかりこのシャツの虜となり、ナローのサイズ違いとワイドクラシックを立て続けに購入した。私があまりに褒めるものだから妻も感化されて、私と妻の共同資産ということでクレイジーパターンのシャツも折半で買った。順調に我が家はギャルソンシャツフォーエバーだらけとなりつつあるが、これもひとえにこの生地の気持ち良さあってのことである。

それでは、コットンではなくウールによるコムデギャルソンシャツフォーエバーのシャツはどうだろう。果たしてコットンブロードシャツに匹敵するシャツの名品と言えるのか？

未洗濯状態のグレー。ハンガーのブランドは気にするな

登山着から逆輸入の形でウールの持つ消臭、温度調節機能やシワになりにくい特性が注目され、数年前から春夏においてもインナーにウール素材が推されるようになった。
ごく最近では、裏地なし薄手のウールシャツをリリースするブランドが目立つようになり、そこそこ以前からリリースしていたブランドについても淡いカラーのバリエーションを出したりと、春夏に着る服としてウールシャツを推し出す傾向が強まっている。
そんなわけで我らがギャルソンシャツフォーエバーも、定番のナローとワイドの2シルエットにて、昨年（？）からウール素材のリリースが始まった。値段はブロードシャツ＋10,000円。

皮脂汚れと肌触りの点で、私は素肌にウール布帛が接し続けることに抵抗があったので、当初は素晴らしい肌触りを犠牲にしたウールシャツはほぼ眼中になかった。だが昨年末のアンスナムのバイアスウールシャツを所有したことで食わず嫌いも幾分軽減され、近くの店に入荷があったので、とりあえず試着をしてみた。
すると、定番シャツと同じシルエットでありながら全く見え方が異なっており、これはこれでアリだと判断し購入に至った。