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モルヌピラビル

米メルク社が開発したこの新薬はコロナウィルスの飲み薬である。飲み薬ということでわざわざ病院まで行かなくても治療が可能ということになり、非常に期待されている新薬である。日本でも当然期待は高まっている。後藤茂之厚生労働相は28日の閣議後記者会見でコロナ飲み薬「モルヌピラビル」の納入時期を5万人分前倒しすると明らかにしている。モルヌピラビルは日本では特例承認されたばかりの新薬で国内初のコロナ専用の飲み薬。ただ1点だけ注意なのはこの飲み薬は比較的軽症の患者にしか効き目がないということだ。重症患者は入院を余儀なくされる。重症化の可能性がある患者に対しては発症から5日以内に投与する必要があるということがわかっている。

オミクロンに効果ありか

米メルク社は28日、新型コロナウイルス感染症に対する飲み薬「モルヌピラビル」が、オミクロン株に効く可能性を示す研究結果が得られたと発表した。臨床研究が6カ国で行われ、その解析結果が出たところで、患者に飲んでもらい効果を検証する試験モデルであった。しかし試験結果に関する詳細の内容がわからないため、現時点ではオミクロンにも効く可能性があるというレベルである。まだ確信が持てない状態なのだろう。

オミクロン感染拡大

そのオミクロン株だが、日本でも感染者が増え続けている。現在は韓国を中心に感染が拡大している。新型コロナウイルス新規感染者が2万人近くまで跳ね上がっており、5日連続で新規感染者が1万人以上発生している状況だ。また、オリンピックのある中国でも感染爆発している。北京市ではオミクロン変異株とデルタ変異株の市中陽性者が相次ぎ出現しており、徹底的な隔離をしているものの、陽性者があちこちから出てくるため、沈静化はできていない。オリンピックの開催を強行するつもりだろうが、本当に安全に開催できるのか疑問符が付く。香港でも「第5波」が始まったとされ市中におけるオミクロン株伝播が続いている。春先まで東アジア全般的に危機的な状況が続く見通しだ。

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