食道癌のネオアジュバント療法による重篤なPD-1阻害薬関連大腸炎を便微生物叢移植が緩和した：症例報告

2023年12月28日 09:16

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食道癌のネオアジュバント療法による重篤なPD-1阻害薬関連大腸炎を便微生物叢移植が緩和した：症例報告

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38150616/

Xiaoyan Huangほか、Gastroenterol Nurs. 2023.
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引用

要旨
早期食道癌に対しては外科的切除が望ましい治療法である。しかし、ほとんどの食道癌患者は進行期で診断されるため、手術の適応とはならない。そのため、外科的治療が必要とされる患者に対して、術前のネオアジュバント療法が導入されている。しかし、この治療法は下痢などの重篤な合併症を伴い、患者の手術を妨げてきた。化学放射線療法を併用したネオアジュバント療法中に、58歳の男性食道癌患者が重度の免疫関連大腸炎と診断され、癌治療と患者のQOLの両方に深刻な影響を及ぼした。従来の止瀉療法にもかかわらず、患者は治療抵抗性であった。しかし、糞便微生物叢移植を受けた後、下痢の頻度は有意に減少した。電子大腸内視鏡検査では、S状結腸に目立った潰瘍は認められなかった。さらに、食道癌の根治切除が成功し、患者にとって良好な転帰となった。患者の経過を観察するために、定期的な経過観察の予約が取られた。食道癌に対するネオアジュバント免疫療法と化学放射線療法を受けている患者において、糞便微生物叢移植が重度の免疫関連下痢を効果的に緩和した。この治療の成功により、患者は最終的に根治的食道切除術の手術要件を満たすことができた。

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著者らは利益相反がないことを宣言する。

参考文献
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池辺真理子、森田稔彦、山本幹男、陶恭子（2016）．進行食道癌に対するネオアジュバント療法：手術管理への影響．一般胸部心臓血管外科, 64(7), 386-394.
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