胃食道逆流と慢性鼻副鼻腔炎: メンデルランダム化研究

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胃食道逆流と慢性鼻副鼻腔炎: メンデルランダム化研究

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38174811/

Tao Guo et al. 2024.
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引用

要旨
目的 慢性鼻副鼻腔炎(CRS)は胃食道逆流症(GERD)と関連している。しかし、その因果関係については議論がある。われわれは、この潜在的関連性を探るために2標本のメンデルランダム化(MR)解析を行った。

方法 ゲノムワイド関連研究(GWAS)に基づき、GERDとCRSの因果関係を探るために単変量MRを行った。検証の手段として、抗GERD治療に関連する道具変数(IV)を用いた。MRの主要アウトカムは逆分散重み付け(IVW)法を用いて設定され、多重感度分析によって補足された。その後、潜在的な交絡変数を考慮するために多変量MRを行い、GERDがCRSに及ぼす直接的な影響を確認した。最後に、GERDとCRSの関係における喘息の仲介的役割を明らかにするため、ネットワークMR解析を行った。

結果 単変量MRでは、GERDとCRSのリスク上昇との関連が示された(IVW OR = 1.30、95%CI = 1.18-1.45、p = 4.19 × 10-7 )。オメプラゾールの使用はCRSリスクの低下と関連していた(IVW OR = 0.64, 95% CI = 0.42-0.98, p = 0.039)。GERDとCRSの因果関係は、多変量MR解析で喫煙の特徴、肥満度、喘息、アレルギー性鼻炎などの潜在的交絡因子を調整した後も維持された。また、GERDとCRSの因果関係のうち、喘息が介在する割合は19.65%(95%CI = 2.69%-36.62%)であった。

結論 GERDはCRSのリスク上昇と独立して関連していた。また、GERDとCRSの間に喘息が介在していることから、GERDは統一的気道疾患の根底にあるメカニズムの一つであることが明らかになった。

証拠レベル 3 Laryngoscope, 2024.

キーワード:喘息;慢性鼻副鼻腔炎;胃食道逆流;媒介分析;多変量メンデルランダム化。

©2024米国喉頭・鼻・耳科学会, Inc.

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参考文献
参考文献
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Ustaoglu A, Nguyen A, Spechler S, Sifrim D, Souza R, Woodland P. 胃食道逆流症における粘膜病態。Neurogastroenterol Motil. 2020;32:e14022.
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助成金
2023MS566/四川中医薬管理局科学技術研究プロジェクト
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