糞便マイクロバイオーム移植は作業犬における慢性特発性大腸下痢症の臨床症状を改善する


糞便マイクロバイオーム移植は作業犬における慢性特発性大腸下痢症の臨床症状を改善する

https://bvajournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/vetr.3052

ジョアン・C・アルベス、アナ・サントス、パトリシア・ジョルジ、Ângelo Pitães
初出:2023年5月28日
https://doi.org/10.1002/vetr.3052
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について

概要
背景
慢性下痢症は慢性腸炎の犬によく見られる臨床症状であり、サイリウムハスクが患犬の臨床症状を改善することが示されている。本研究の目的は、慢性大腸菌性下痢症の犬において、糞便微生物移植が臨床症状を緩和する上で同様の効果を持つかどうかを調査することであった。
実施方法
慢性大腸性下痢症の大型犬30頭をサイリウム群(PG)と糞便マイクロバイオーム移植群(FMTG)に分けた。PGには、サイリウムハスクを16g/日、30日間投与した。FMTGは、浣腸による糞便マイクロバイオーム移植(FMT)を1回受けた。糞便の特徴を毎日記録し、犬の犬炎症性腸疾患指数(CIBDAI)およびボディコンディションスコア(BCS)を決定した。群間比較にはWilcoxon-Mann-Whitney検定を使用した。また、30日目までの1日以上の下痢と2日以上の下痢の発生率をKaplan-Meier testで評価した。
結果
サンプルの平均年齢は3.9±2.1歳、体重は25.3±6.8kgであった。FMTGはCIBDAIの改善開始がより早かったが、他の指標に差はなかった。30日後、FMTGは体重とBCSの改善を示したが、糞便スコア、排便回数、下痢エピソードの出現時間には差が見られなかった。両群で観察された結果には、時間が有意にプラスに作用した(p < 0.05)。
制限事項
この研究では、治療前後の犬のマイクロバイオームを比較していないため、特定の種類の細菌の役割を決定することはできません。
結論
サイリウムハスクとFMTは、慢性大腸性下痢症の臨床症状の改善において同様の効果を示した。
利益相反声明
著者らは、利益相反がないことを宣言する。
オープンリサーチ
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