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しきゅう

あのころ私は、たぶん子宮がキライだった。
今はどうだか、よくわからない。
わからないが、こないだスーパーのレジで並んでいるとき、私の前でお母さんに抱っこされている女の子があまりに愛らしくて、思わず笑いかけてしまった。
するとその女の子が私の目を見て

ニコニコ
パッ、パッ、

と手を振ってくれたので

キュン……!

と、私は手を振り返した。
たぶん覚えたての手つきで楽しいのだろう。
それから女の子は何度も、何度も手を振ってくれる。その都度、

キュン、キュン…

とニコニコがおさまらず手を振り返している自分に気づき、
なんか
ほっとした。

当然ながら、自分の子宮とひと様のお子様は関係ないのである。

(このおはな詩は、ふぃくしょんです。)






最後まで読んでくださり多謝申し上げます。貴方のひとみは一万ヴォルト。