見出し画像

最近踊らされたこと (Billy Nomates / トリプルファイヤー / Joy Division)

ちょっと前の晩イヤフォンで音楽を聴いていたらだんだん没入してサイレントディスコ状態*になった。さらに Billy Nomates がBBCの音楽番組で(構成と認知度的にはイギリスのMステみたいなとこかと)新曲を披露している様子に遭遇し、ますますディスコ状態になった。
アルバム『Cacti』に先行しここ数ヶ月で続々とシングルを出してくれている。《balance is gone》、《saboteur forcefield》に《spite》と、どれも自他への挑戦状のようにきこえ、勝手にわくわくしたり励まされたりする。現在UKツアー真っ最中で、来年はヨーロッパツアーもあるらしい。

番組でも相変わらず縦横無尽に踊っている。惜しみなく放散される彼女のエネルギーとそれに喰らいつくカメラマンさんの動き、待機中の他の出演者さんたちの落ち着き、全部合わせてすごいステージ。おそらく後方に Suede、上手には Hot Chip が控えていて、その場のブリティッシュ感と Billy Nomates の「ひとり」感が際立つ。彼女が自分でラップトップの再生キーを押すのもいい。

そして同じ晩、このライヴ映像にも踊らされていた。

これ↓の《おばあちゃん》にはうるっとくる。Nirvana の《Territorial Pissings》も思い出した。

まだトリプルファイヤーを知って日が浅いのだけれど、はじめて聴いたときはドラムの Joy Division 感におぉー……となった。そしたら確信犯だった。この曲↓がいちばん好きだ。してやられたようで悔しい。

ひとりサイレントディスコを楽しんだ数日後、Warsaw 名義のころから Joy Division を撮影してきた写真家 Kevin Cummins がロンドンで Joy Division 展をしていることを知った。写真集発刊記念サイン会には Pet Shop Boys の Neil Tennant もお客さんとして訪れ、Cummins のサインをもらいほくほくと帰っていったらしい。なんと豪華で微笑ましいエピソード。

イベント告知のツイートも発見したのだが、この日は地下鉄のストライキがあったそうで最寄りのバス停が提示されている。ふとロンドンの今を想像した。(日本もぜんぜん他人事じゃないのだが、イギリスのみなさま、どうか寒い冬を乗り切ってください。)


少し切なくなる瞬間もあったが、音楽とそれに纏わるイメージが数珠つなぎになりドーパミン(?)に踊らされた。

*今はどうだか知らないが、15年ほど前にイギリスでは「サイレントディスコ」なるものが開催されているという噂を聞いた。空洞のクラブに複数のヘッドフォンが設置されており、各々が持参した音楽プレイヤーを(たぶんiPod全盛期?)ヘッドフォンに繋いだら好きな曲で好きなだけ踊れるというイベントだとか。静かなダンスフロアでみんなそれぞれ違う曲に合わせて踊っているという光景を一度みてみたかった。
でも確かに好きな音楽を聴いてると身体揺れるよなぁ、踊りたくなるよなぁと、最近たまに自室でそれを実践している。あくまでも静かに。飛んだり跳ねたりはしない、すり足で踊る。楽しい。たぶん大分恥ずかしいことをしているが、誰もみていないから気にしない。ただ、ついはめを外すとあとからじんわり筋肉痛が来るのでほどほどにしたい。


最後まで読んでくださり多謝申し上げます。貴方のひとみは一万ヴォルト。