あくぬき〔詩〕

蒸気が立ち上る
視野の袖引かれるままに
誰かいるのと首をやる
爽やかに匂う湯気
身で皮で吸い上げた水で
そらへの照明は齧られて歩き
包みは転がって行くんだと
なにごともなかったように

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