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つづく風の源(抽象的な詩たち)

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抽象的で ふわふわな詩 まとめました (~2022,11,15)
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#エッセイ

人間の春〔詩〕

ぱりぱりの音から だんだん少しずつ だれも気づかない速度で ことごとく肌だった音を 迎え入れ…

さな
1年前
11

匂い立つ〔詩〕

何層にもなって ぶあつくふくらむ図体に からみあう織物 いたいけなあまい あわい粉々

さな
1年前
5

よるのまま〔詩〕

よるはくらすぎて 酔ってしまいそう 明るさを求めたよるに そのままよこたわる わらう瞬間の前…

さな
1年前
7

ふつう〔詩〕

ふつうの内側 ふつうの野菜 ふつうのお皿 ふつうの運び ふくつの空気

さな
1年前
7

ねとそら〔詩〕

ねがつらなってるよ そらとつながってるよ めをとおして きりがないほどに そばでぎゅっと な…

さな
1年前
10

毎〔詩〕

しぬまえのようにつくるもの まいばんまいしゅん かんおけにかおむけできるしぐさ まやかしを…

さな
1年前
5

まぼろし〔詩〕

わたしにできるのはわたしだけ あなたにとどいたきがするのはわたしがいるときだけ わたしにつくれるものはわたしだけ わたしにみせられるものはわたしだけ なにもないまったくのまぼろし わたしがみとめるのはわたしだけ

しょうめつ〔詩〕

まわっている まわしてみる モノがまわって まわしてみて のりものごとまわって まわってまわ…

さな
1年前
10

紙に手〔詩〕

ときさらうゆげたちあがり まぶたひらくかみのうえ いっしまとわぬこえはしる

さな
3年前
3

降りはじめ〔詩〕

そろそろ ぽつぽつ はじまりそうな おなじほはばのかえりみち のこりのうたをだしきって …

さな
3年前
4

おしよせる夜明け〔詩〕

こぼしていく こぼれていく なんともならない なんじゅうねんかん てにおえない なにをも…

さな
3年前
3