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くうきおにぎり あめてんぴじお さんさんおみそしる かぜおつけもの ほしうめぼし きんな…
来月の蕾で暖を取り 貫いて咲くきいろの光を指に 真新しく ズレた春の予感 ふたたび また喉…
おひめさま もっとも うずうずする おひめさま にばんせんじはいやよ おひめさまだもん あとや…
流星群をやりすごす季節にも 目を瞑ったならはぐれない はじめましてと華奢な少女 ゆらり振っ…
細やかなピンクの無人島 突如現れたステーション たいらなホームまで あいにいけば 空気と花び…
エメラルドの南風 草木の声色 ふたたび湿度を迎える ここは平野 うまれた衣たちが隙間なく 四…
おぼろげな彩雲と歩いた日 並々に注がれる水の中に めいっぱい飛び込んだ 風に揺り動く光の束 目的のないステージが 連なって甕からあふれ返る
ならんだ三日月と金星で 星座のいとはかき回され 夜にひっそり描けるみたい いま惑星にいなが…
錆びた廃材と積み上げられた砂利 その上に疎らに咲いたか細い野の花にも ひらひらと白い波がや…
光源ふたつ 蛍ふたつ 照る爪と幹 呼吸なかま 映しあう夜
ふくらんではもどっていく うたたねのあいだ いつの間にかおでかけして ふと目を開けるその前…
スプーン曲選しなるアイス こうきゅうの調べ とけきるまえにほくほくアイス もちまえの熱で汗…
はんじゅくたまごのオムライスまで あまずっぱくぬるくする あんなにまっかでひんやりなの あ…
いそがしい いそがしい 栗の花の風に晒されて シロツメクサが待っている この身一つの暮らしのための羽音 空っぽの水中花とすれ違えば 無音のおもみ映しながら 私は咲く花に会うのにいそがしくて