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見えない辛さを抱える辛さ

まるでオタクに関する内容ではなく申し訳ない気持ちですが、どうしても吐き出さずにはいられない出来事があり、この記事を書きます。
今回は電車の優先席の話です。

私は昔から心身ともに弱く、聴覚過敏や自律神経失調症、過眠症を始め、様々な精神にも関わる症状に悩まされています。パニック障害と診断された経験もあり、また、かなりの心配性で物を盗まれていないか数分毎に鞄の中身を確認したり、周りのことを気にしすぎて自分の発言一つ一つに反省会をしたりもします。それらを繰り返し、追い詰められ、身体を壊すことが多々あります。とにかく、生きにくい人間です。

本日の帰宅時、季節の変わり目や花粉症の症状もあり、心身の疲労による目眩で丸一日視界がぐにゃぐにゃの私は、唯一空いていた電車内の優先席に座りました。それでも目眩は治りませんが、酷く揺れる車内で立ちっぱなしよりはマシでした。
途中の駅で、杖をついた女性が乗ってきました。私は混沌とした頭で精一杯思考を巡らしました。席を譲らなきゃ。
立ちくらみに耐え、「どうぞ」と一言添え、女性に席を譲り、寄りかかることの出来る手すり近くに立ちました。彼女は当然のように席に座り、その後、席の前に立っていた男性に話しかけてこう言いました。

「私が杖をついてても若い子は席を譲りやしない。特に若い女は駄目。貴方は、席を譲ってくれて有難う」

思わず、「は??????」と声を出してしまいました。席を譲ったのは、若い女の私なんですが。しかも、体調不良の。
恐らく彼女は、一見元気そうに見える私が気に食わず、嫌がらせのようにそう言ったのでしょう。元気じゃねえよ。こちとら、立ってるのもやっとなんだわ。腹立たしくて腹立たしくて、もやもやとした感情が渦巻いて、余計に体調が悪くなる。最寄駅に着く頃にはぐらんぐらんで、やっとの思いで、帰宅。あまりの理不尽に耐えきれず、暴飲暴食、なう。

優先席で優先されるべき人、様々な理由で身体などが弱い方々。だけれど、それって目で見える弱さを持っている人だけとは限りません。私のように、ヘルプマークを持たずともほぼ毎日ギリギリで電車に乗ってる人もいます。妊婦さんの中には、理不尽な暴力に怯え、あえてマタニティマークを付けない方もいると聞きます。自分が理解できない弱さを持った人間に、嫌がらせをする意味って何なんでしょうか。

強者が弱者を見下す世界。弱者も弱者を見下す世界。理不尽極まりないこの世の中で、見た目は"普通"の人間は、今日もギリギリで足を踏ん張って生きてます。(推しの、おかげで!)

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