東京オリンピック/有明・台場を巡って
2021年7月8日、東京都をはじめとする1都3県で、東京オリンピックにおける無観客開催が決まってから3日後の2021年7月11日。東京ビッグサイト青海展示棟での買い物を終えた後、ここのところの恒例行事として、夢の大橋のたもとに作られるオリンピック聖火台の工事進捗などを確認すべく、移動を始めたのでした…。
聖火台
東京オリンピックでは、開会式と閉会式だけ新国立競技場で聖火が灯され、それ以外の期間はこの場所が聖火台となります。
TFT側からみた聖火台。
夢の大橋側から見た聖火台。
「Hanaippai de OMOTENASHI」と書かれたオブジェが何か所かに追加されています。
聖火台そのものは、6月に見たときと状況はあまり変わっていません。お台場海浜公園の海上に浮かんでいる五輪マークのオブジェが突如現れたのと同様に、開会式直前にどこかから本体が運ばれてくると思われます。
ちなみに、オリンピック終了後、この聖火台は、シンボルプロムナード公園の石と光の広場横(パナソニックセンター向い辺り)で、レガシーとして保存される予定です(さすがに今の場所にそのまま置かれるのは正直邪魔すぎます)。
夢の大橋。「TOKYO2020」で彩られています。
花のオブジェはあちらこちらに。
センタープロムナード
熱中症対策?でミストWallが設置されています。無観客となった今、あまり意味がないような…。
武蔵野大学の拡張に併せて行われていたJ1区画の公園整備も、ほとんど完成。
TFT東館と相鉄グランドフレッサ東京ベイ有明の間の公衆トイレの横に設置された仮設トイレ。無観客となった現状、果たして解放されるのでしょうか…。
さらに、北東側に設置される予定のモニュメント。何のどんなモニュメントなのかしら。
パナソニックセンターの向かい辺りにある、オリンピックマスコットキャラクターの「ミライトワ」と「ソメイテイ」の木と緑のオブジェ。正面はブルーシートが貼られているという、いささか雑な…。
なお、テレポート広場の公衆トイレの横にも仮設トイレが設置されています。こちらも解放されるのでしょうか…。
イーストプロムナード
7月頭から、国際展示場駅と有明コロシアムを結ぶコロシアムブリッジは閉鎖されており、一般の方は利用できません。
有明コロシアムに向けて大きなゲートが作られていますが、無観客である以上、おそらくこれもほぼ使われないと思われます。
電源が引っ張られているので、ライトアップか何かをする予定がある(あった)のでしょうか…。
東京ビッグサイト
現状、エントランスプラザまでは誰でも立ち入り可能です。
以前は、このブリッジも一般の人が行き来できたのですが、閉鎖されました。
イベントプラザ奥には、謎のプレハブができていました。
メディアセンターへの、アクレディテーション用カウンターとゲストパス発行の案内が出ています。
水上バス乗り場へ向かう橋の上から。一般車両はここにたどり着く前、ゆりかもめ東京ビッグサイト駅下の交差点を曲がること自体が、NGになっています(都バスや関係車両の行き来があるため、封鎖はされていませんが)。
有明西ふ頭公園からビッグサイトを見ると、西展示棟も南展示棟も鉄塀で覆われています。
現状、中央ターミナルまでは一般の人も入ることができます。普段のビッグサイトにはいない、黄色い袖なしのジャケットを着ている人たちが横断歩道にガイド的に立っています。
庭園もご覧の通り途中で封鎖されており、一部は関係者の駐輪場になっています(江東区コミュニティサイクルの自転車置き場の向かいぐらいのところです)。
有明テニスの森
オリンピックではテニス、パラリンピックでは車いすテニスが行われます。
都道484号豊洲有明線からの有明テニスの森。
北側のゲートから望む有明テニスの森。
有明アーバンスポーツパーク
オリンピックでは、自転車競技(BMXフリースタイル)、自転車競技(BMXレーシング)、スケートボードが行われます。
「チケット発売窓口」も使われないことになりましたね。
ゆりかもめの有明テニスの森駅からの風景。
有明体操競技場
オリンピックでは体操競技、新体操、トランポリン、パラリンピックではボッチャが行われます。
大会終了後は、展示会場として使用される(ビッグサイトが管理・運営)という話です。ビッグサイトとはだいぶ距離がありますが、有明ガーデン至近ということで、違うニーズがあるかもしれません(ちょっと大きすぎるかも)。
ゆりかもめの有明テニスの森駅からの風景。無観客ということで、写真に写っている施設でも、使われないものが多いのでしょうね…。
有明アリーナ
オリンピックではバレーボール、パラリンピックでは車いすバスケットボールが行われます。
最後の写真は、東雲側から撮ったものです。
東京辰巳国際水泳場
オリンピックでは水球が行われます。ここに着いた段階で土砂降りの豪雨で立ち往生。
東京アクアティクスセンター
オリンピックではアーティスティックスイミング、飛込、競泳、パラリンピックでは水泳が行われます。
7月11日時点で、一般車両は進入禁止だったので、写真はなし。
お台場海浜公園
オリンピックではマラソンスイミング、トライアスロン、パラリンピックではトライアスロンが行われます。
という感じで、お台場海浜公園全体が、鉄塀で覆われています。
ウエストパークブリッジ
このお台場海浜公園へのゲートも、無観客ということで、ほぼ使われないのでしょう。
フジテレビを眺めつつ移動していると…。
ビッグサイトの向こうに虹?が見えました。
セントラル広場付近
おそらくは地方のお巡りさんが、地理を実地で頭に入れているのだと思われます。ご苦労様です。
お約束ということで…。
P区画
平時は、肉フェスとかいろんなイベントをやっている場所ですが、オリンピック関連の仮設の建物がありますね。何の施設なのかしら?(検索してもわからない)
P・O区画辺りは、パートナー・ショーケーシング・エリアと呼ばれており、「東京2020大会パートナーが出展するパビリオン等で盛り上げるエリアのことです。青海アーバンスポーツパークに隣接した屋外エリアと、東京テレポート駅近くの展示場内の2か所に設けます」「メガストアは、公式ライセンス商品を専門に販売するオフィシャルショップで、2つのパートナーショーケーシングエリアそれぞれに設置する予定」という記述を見つけました。写真をよく見ると、仮設の建物の入口には「MEGA STORE」の表記が確かにあります。『東京テレポート駅近くの展示場』って、ビッグサイトの青海展示棟のことなんでしょうね。公式ライセンス商品が大不振と報道されている中、無観客で人が集まるのか…。スポンサーのパビリオンといっても、現状人を集めるような企画は非常にやりにくいでしょうし。上記リンク先にある『TOKYO WATERFRONT CITY』という企画は、過去1ヶ月以内でGoogle検索してもほぼ情報が出てこないので、おそらくは事実上の中止、少なくとも大幅規模縮小と思われます(2021年7月13日追記)。
台場青海線の裏から撮った写真です。
青海アーバンスポーツパーク
オリンピックではバスケットボール(3×3)、スポーツクライミングが、パラリンピックでは、5人制サッカーが行われます。
セントラル広場~センタープロムナードからの撮影です。
BMW側からの撮影です。
潮風公園
オリンピックではバレーボール(ビーチバレー)が行われます。
夕立の豪雨で足止めを食らった関係で、だいぶ遅い時間となってしまったので、中もよく見えず…。公園全体がやはり鉄の塀で覆われています。
まとめ
という感じで、半日かけて有明・台場を競技場を中心に巡ってみました。土曜日ほど暑くなくて本当に良かったw。
新型コロナウイルス感染症の再拡大という状況で、無観客開催となったのは理解はするところです。もちろん、人数のカウントの仕方がガイドラインと違っていたとか、そもそも他のイベントが観客や来場者を入れて開かれているなど、いろんな意味での整合性は大変気になるところではありますが。ただまあ、今回各競技場を回って、(外からしか見えてませんが)ここまでいろいろ準備をされていたのを目の当たりにすると、尽力されてきた関係者の皆さんのお気持ちはいかばかりか……とも思うのは偽らざるところでもあります。
後、テロ対策等のセキュリティというのももちろんわかるのですが、鉄塀が全ての会場を取り巻いている殺風景さというのは、とても、オリンピックに親しみが湧くようなものではなく…。公式サイトもマスコミも、会場紹介で掲載している絵には、そんな鉄塀などは勿論なく…。TVの映像でも巧く隠して放映するんだろうとは思うのですが、実際の姿は、競技場を回って自分の目で見ないとわからなかったので、当たり前ですが、現場大事と思う次第。
追伸
このレポ、全文無料で読めますが、面白いと思っていただいたなら、よろしければ投げ銭して下さい。
追伸 その2
このレポからこぼれた小ネタを集めてみました→『東京オリンピック/有明・台場を巡って(小ネタ・番外編)』
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