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エッダさんの元ネタって古エッダとかの総称かと思ってたら多分違った話

エイストラ》で出会う《エッダ》さん。

エッダは聞いたことあるある~~まあオーディンのとこだからかな~~でもどういう意図なのそれっぽワードぶち込みまくりなだけかな~~と思っていた。

エッダといえばまず言わずもがな北欧神話、中世アイスランド文学の総称が思い浮かぶ。
後述のスノッリがその名をつけたと言われていて、意味は諸説あり曽祖母を指すとも。 これはリーグルの詩で最初に農奴となる子を産む、人の曽祖母と呼ばれる女性エッダと繋がっている。

……あれ? 有名な文学作品らを呼ぶ時のエッダではなくこちらのエッダが作中での《エッダ》さんの元ネタなのかも? と調べてみると色々と面白い。

さて、ではリーグルの詩とは。光の神ヘイムダルが人の地に三度降り立ち三世代にわたって訪れ三夜ともにあり、女性エッダをはじめとする人間ら子々孫々に子宝としてそれぞれ三つの階級を与えた話だそう。

解釈は、人間は生まれである階級を容易に変えることはできないが貴賎なく全ての階級の人類は等しく繋がっている、ともされている。 古エッダではオーディンに語りかける巫女ヴォルヴァは、このリーグルの詩に関連して、すべての人間のことをmögu Heimdallar「ヘイムダルの子ら」と呼ぶ。

で、このヘイムダル神が《エイストラ》の元ネタに関わっていて、スノッリのエッダ『母親たる九人姉妹』で当のヘイムダルを産んだとされている九人姉妹のひとりがエイストラである。

つまり本編の《エッダ》さんに元ネタと母と子へのエッセンスとして彼女のいた《エイストラ》の元ネタ神話もフレーバーとして混じるならば、ラストで生まれた子は人の世を歩き人間を導き守るヘイムダルでもあり、農奴となるただの人の子でもある。

それは二人のシドが作った「皆が人として生きていく世」で、この子を象徴的に人間という種がここから階級差は生むものの同じ人類として繋がりをもって広がっていくことを示している……のかもしれない。

作中最終盤では未来を予感させる重要人物であるエッダさんが、武器な!ならいつもの!ラグナロク!くらいラフにオーディン!灰の大陸!北欧神話!ならエッダ!っていうメタ的名付けだとしたら漠然とポピュラーにストレートだなぁ……と思っていたから、調べてなるほどここには母と子、そして子から続く人類の先見が込められちゃったりしちゃうのか……と勝手ながら想像できる由来のひとつを調べてみて知れてよかった。

どっちの話が時代的に先かわかんないのホントわかんないな北欧神話。 それだけ! ありがとうFF16!


ねぇもしかして死んだ夫はアーイで、あの息子はスレールって名付けられたりする?



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