どすこい

ソフトバンクの山川が24日宮埼アイビースタジアムでの台湾楽天との交流試合の3回、左翼席に打った瞬間、フェンスを越えると分かる本塁打を打った。この豪打を2塁ベース上で見ていて「いやほんまにすごい」と思ったという柳田は先に生還した後ベンチ前でハイタッチする山川に「どすこいがみたい」とねだった。

 どすこいは山川が西武時代に見せた、ホームランを打った後ベンチ前で開いた両手を上げ飛び上がるパフォーマンス、それを柳田に頼まれた山川は応じ、両手を高々と挙げ「どすこーい」すぐ後ろでリクエストの柳田もいっしょに「どすこーい」初共演にスタンドを埋めた大観衆も一緒に万歳した。

 「僕が『どすこい』を始めたのは『熱男』からなんです。やるのはファンを盛り上げられたら。皆さんから求められたらで、今日は本当はやるつもりじゃなかったのですが」熱男は昨年巨人を最後に引退したソフトバンクOBの松田宣浩氏をさし現役の時本塁打を打った後ベンチ前で行ったパフォーマンスでそれをまねたのがどすこい。西武ではチームの売りだったが昨年女性問題で謹慎、追放は免れたが西武に残留はかなわずソフトバンクに拾われ再起の毎日。今はどすこいどころではなかった。

 そんな状況での初対外試合、4番1塁で出場した第1打席は3ゴロ併殺だったが3回の2打席目、3番柳田が2点2塁打で同点にした直後に勝ち越しの2ラン。それでも自粛の身、どすこいも考えなかったが前を打つ柳田が解禁の道を開いてくれた。

 それを山川「ギター(柳田)さんが前を打ってくれるなんて光栄」と感謝したが先については「ただシーズンで何番打つかは分からないシーズンが終わった時に成績を残して4番だったらいいですよね」と抑えた口調だった。

 柳田は「得点力があがるから頼もしいですね」といったが小久保監督は「打つべき人が打つのは当たり前でしょう」にとどめた。

令和6年2月26日

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