阪神良い事ずくめ

9日の広島戦が今季2試合目の先発の阪神村上は緒戦の2日のDeNA戦の1回先頭の渡会を1球目ストライクの後ボール4球で歩かせた。昨年10勝を記録,防御率1位でMVPに輝いたのは制球力のたまものだった。先頭打者を歩かせる事など考えられなかった。村上にとっても打撃でその後3安打、3塁佐藤輝の失策もあって4点を取られ敗戦投手になった。

 その時の悔しさはこの日も残っていた。1回そんな村上のファール5球を含む2-2後の9球目を打った広島先頭の野間の打球は中堅前左寄りに飛んだ。これを阪神の中堅近本が前進して飛び込み好捕、その後2回転したが、ボールをはなさなかった。村上はグラブを叩きこの美技を称えた。

 村上は2回先頭の堂林を四球で出し1死後田村に左前安打、1、2塁とされたが坂倉を2ゴロ併殺。3、4回は各3人に抑えた。5回は2死後坂倉に左翼線に2塁打されたが菊池を2-2後ボールのカーブで空振りの三振。

 広島の先発は床田。1回の2死1、3塁、4回の2死1、2塁を後続の三振でつぶした阪神はその裏無死木浪が右前安打、村上、1球目を投前に犠打、2塁に送り、続く近本が1球目を右翼線にタイムリー、木浪を帰した。村上はこの1点を6、7回昨年の調子を思わせる投球で守った。

 阪神は7回裏無死佐藤が右前安打したのに坂本の時床田の牽制球に刺され、2死後に出た木浪の中前安打を追加点に繋げられなかったが、7回109球で降板した村上を救援した8回ゲラ、9回岩崎が完璧リレー、完封勝利を記録した。

 村上が昨年の村上に戻り木浪が出塁、投手の犠打で2塁に送り近本が安打で返すという昨年の得点パターンのひとつが復活、良い事ずくめの阪神に比べ広島は4試合連続のゼロ敗。阪神戦は昨年5月20日の対戦から10連敗。ひどいを通り越している。

令和6年4月10日

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