苦悩の中野

阪神は20日のソフトバンク戦も1点も取れずに負けオープン戦12球団最多の負けを11にした。それが原因の一つになっているのは間違いないのが昨年全試合出場、最多安打164を記録した2番中野の不振だ。

 19日のソフトバンク戦では第1打席から5打席連続三振。和田、沢柳、オスナとタイプの違う投手にひねられ「いや、もうわからないです。自分でもちよっと。どうなているかわからないです」と降参。この試合は9回の第6打席は3飛で6打数ヒット無し。39打数3安打で打率7分7厘。3月8日のヤクルト戦以来26打席ヒット無しは深刻だ。

 今季は昨年やり残したフルイニング出場と打率3割。あわよくば首位打者を目標にした。キャンプも順調に消化。侍ジャパンの強化試合メンバーにも選ばれ、出場した。すべて順調だった時に突然の暗雲。中野は身長1m71で近本と同じ。左打者であるところも共通するが自分のスイングが固定していてそのかたにはまらないとヒットが打てない近本とは違い、中野には型がなく考えるのはバットの芯に当てる事で体が前に泳ごうが高目を伸びあがて打とうが関係なくヒットが出る。

 気楽にみえるが型がないのはここに戻せば打てるという修正点がないため都合よくいかなくなった時が大変で今がその状態といえ「振りすぎっていうところもあるかもしれないですけど、もう1回考え直しながらやります」とも19日の試合後話した。

 翌20日のソフトバンク戦は休養の近本に代わって1番をまかされた。この日も4打席ヒット無しでノーヒットは30打席になたったが本人によると中飛、遊撃ファールフライ、左飛の後の打席、オスナの直球を左翼にライナーで打ち返した。安打にはならなかったが「逆方向にいい打球が出る事が自分の中では調子が上がってくるところ」と好感触をもった。復調のきっかけにしたい気持ちがありあり。

 「とにかくもう1回映像を見直し原点に戻ります。オープン戦も後3試合、その試合で開幕に向けていけたら」これは願いだ。

令和6年3月22日

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