運動してるとイイらしい 運動と更年期の関係
更年期=更年期障害と思ってませんか?
「更年期」って感じありましたか?
更年期とはって調べると更年期障害ということがヒットします。そして女性に関する情報が多いです。
※今では男性にも更年期障害があることは知られています。
そして更年期というと、更年期障害のことと思う人が多い気がします。
私の周りの継続的な運動を行っている人からはあまり聞かない言葉。
※更年期とは 中年期と高齢期の間にある時期のこと
※更年期障害とは 参照 厚労省ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-081.html
40代の女性に向けて継続的な運動について、発信しようと考えていて、いろいろ見直しています。
その中で更年期に運動を行った人とそうでない人では、運動を行っている人の方が更年期障害を感じる人が少ないという研究結果などが出てきました。
運動指導に係る勉強でもそのことは聞いて知っていましたが、改めて運動と更年期について調べてみようと思いました。
過去に出会った方で「更年期障害なんて何もなかったわ」と言っていたのは、運動の指導をされていた女性の先輩方。研修でご一緒した時にそんな話をされていたことを思い出しました。
運動を行っている人とそうでない人では生活習慣病の発症もメンタル面でも違いがあるという研究結果はあります。
今回改めてリアルな声も聞いて確認したいなと思いました。
コロナ禍で人と会う機会も減りましたし、研修もオンラインで人とのコミュニケーションが少なくなっています。
SNSで繋がっている方で運動を継続している方は限られていますし、私が直接指導しているわけではないので運動の状況がわかりません。
誰に聞こうかな?話してくれそうな人、、、
いるいる!近くにいるじゃない!!
リアルな声を聞ける人たちが~w
23年目のサークルメンバー
「更年期」って感じありましたか?
週一回のエアロサークルのメンバーさん。
23年目のサークルメンバーさん、ほとんどの方が30代後半から40代前半の、いわゆるプレ更年期という時期に週1回のエアロレッスンをスタートされたんですね。
今も継続されている方の最長は、結成当初からのスタートだから23年目。22年目の方もいらっしゃるし、短い方でも足かけ16年目の方は途中ご家庭の事情で1年ほど休まれてたり、出産直前まで参加されお子さんが小学校高学年になって復活された方は10年位離れて2年前に復活という方もいらっしゃいます。
そんな皆さんに「運動と更年期」について電話インタビューしました。
23年目のAさん
「更年期って感じたことほとんどないんですよね~
そう言えばホットフラッシュかな?と思うことはあったんですけれど、続かないから気にしてませんでした」
23年目ってことはプレ更年期からスタートして、更年期~ポスト更年期の時期に在籍されている方。
週一回のエアロを始めたのは、一番下のお子さんの手が離れるようになったからなんですって。
もともと音楽に乗って動くことが好きだったので、エアロビックに興味があったそう。広報誌に乗っていた初心者教室に申込んで参加したのが、エアロビックを長年続けるキッカケ。
実は初心者教室の担当が私だったんです!
公共施設の教室だったんですけれど、前年かな?他の施設の方から紹介していただき直接売り込みに行って教室を開催してもらえたんです。
特にエアロの初心者教室は運動を継続してもらいたかったので、参加者にサークルを作ることを提案して今の週一回の活動をスタートさせました。
Aさんはご自宅が開催場所の近くだったので、継続出来たのかもしれないともおっしゃってましたが、熱心な方だったので少しくらい離れていても続いたんじゃないかなと思います。
もともと細くて筋肉も少なく肩の脱臼ぐせがあったそうですが、週一回のレッスンに通ううちに脱臼することが無くなったと喜んでいらっしゃいました。
聞かれればホットフラッシュのようなものを感じたことはあるけれど、気になったことがないので、更年期という意識があまりなかったそうです。
やっぱり運動を続けてたからかもしれないというご意見でした。
今は難病に指定される疾患があって、以前のように動けなかったり、膝や手首に違和感があるけれど、自分が出来る範囲で動きを選択して継続しています。動かさなくなったら動けなくなるとと思うからともおっしゃっていました。
毎日配信しているMAX5分の動画を観て何かしら行っていらっしゃるのも、動かさないと筋力や柔軟性が低下することをご存じだからだと思います。
人生いろいろありますよね。
一般的に更年期に感じる症状も、更年期と関係ないこともありますよね。
続けていただけたから動いた方がいいという意識と習慣化出来たのだと思います。これって結局自分へのご褒美ですよね。
疾患は難病指定だから上手に付き合うしかないでしょうが、身体が強張らないように更に続けてくださったらなと思っています。
足かけ16年目のBさん
「更年期って感じたことがないんですよね~
あーっ そう言えばたまにカーっとなって、気になったりしたんですけど。その時はこれ更年期障害かな?でも症状がすぐ消えるから、、、どうなのかな?って感じでした」
約1年ご家庭の事情でお休みされていたので、足かけ16年目になるBさん。
途中膝を傷められて(運動は関係なし)プレートを入れる手術とプレートを抜く手術で、ちょっとお休みもされましたが、手術後はセルフリハビリ兼ねてレッスンに早々に復帰されました。
そんなBさんは学生時代も運動されていたそうで、大人になって引っ越しで3年ほど定期的な運動はされなかったそうですが、それ以外はずっと運動を続けていたそうです。
エアロビクスとの出会いは10年通われたボクシングジムでの「エアロボクシング」というプログラム。ジムが無くなったので何かないかなと探していた時に、公共施設のエアロ初心者教室を見つけて参加。
これが途中休む期間もアリながら運動を継続する始まりとのこと。
そうそう私が教室講師だったから、Bさんが参加されたときの参加者の方にもお声を掛けさせていただきました。何人入会されたか覚えていませんが、少なかったと思います。
Bさん自身は更年期って感じたことがなかったそうなので、同年代の周りの方について伺ったところ、妹さんが更年期障害だったそうです。
そんな妹さんにBさんは「運動した方がいいんじゃない」とアドバイスされたそうです。
ご自身がずっと運動を続けていたのが、更年期を感じなかったと思われたので、そんなアドバイスをされたそうです。
もともとじっとしていなさいが苦手な性格だから、とも言っていらっしゃいました。
また週に一回続けていることで精神的にも良かったんだと思いますとのことでした。
毎週爆笑してますものね。あっ私が笑わせている?
お腹の底から笑うのは健康のためにも、腹筋の為にもいいことですよね~
22年目のCさん
「更年期を実感するのはホットフラッシュがたまにあったくらい。
これ更年期障害かな?という感じで、病院に行くほどのものでもない軽いものでした」
学生時代から運動が好きだったけれど、子どもが小さい時は子育てと仕事が忙しくて運動することが出来なかったそうです。
お子さんが中学生くらいになって手を離れたので、何か運動を始めたいと思うようになったそうです。
やっぱり子育てって大変ですよね~
もともと音楽に合わせて身体を動かすことが好きだったCさん。エアロが楽しそうなので興味があったそうです。
お勤めの会社が某スポーツクラブの法人会員だったので、法人チケットで数回利用したことがあったとのこと。
結局通うのが大変だし、積極的に一緒に行こうという同僚の方もいなかったので続かなかったのだそうです。
そんな時に自宅近くの公共施設の初心者教室の案内を見つけて参加。
その後誘われるままに今のグループに参加し現在に至る。
この年は教室からの入会が多くて、一気ににぎやかになったのを覚えています。
お仕事の都合で毎週参加できない月もあるし、遅れて参加することも多いですが、どんなに疲れていても終わって帰る時に身体も軽くスッキリして楽だから止められない。
それでも忙しい時には脚が辛くなるので、週1回だけでは足りないと思って、最寄り駅そばのスポーツクラブに週1~2回通うようにしています。
運動すると楽になることを知っちゃうと、本当に止められなくなりますよね!私的にはシメシメでございます。
そして運動すると精神的にも発散出来るので、更年期にも良かったんじゃないかなとおっしゃってました。
17年目のDさん
「更年期なんて全然感じてなかったから、カーッとなるアレ!はあったかもしれないけれど気になることなかったからね~
更年期なんて全然関係なかった気がします!」
Dさんももともと身体を動かすことが大好き。
ママさんバレーもやっていたし、テニスもやってたことがある、○○体操というのも続けていたそう。
○○体操も音楽を使う体操なんですけれど、何か違うと感じていたそうです。そんな時に広報でエアロの初心者教室の案内を見て応募され今に至るとのこと。
ご家庭の事情で毎週参加できない時期もおありでしたし、昨年の自粛期間中のオンラインレッスンには、オンライン環境が無いことで参加出来なかったので、3ヵ月ほど自主トレだけだったとおっしゃっていました。
私が伺っていた自主トレはマンションの階段を上がるというもの。なかなか続かなかったけれどとおっしゃっていましたが、運動を継続することの大切さを実感されていたからこその自発的行動です。
こんな話を聞くと運動指導やっててよかった~と指導者冥利に尽きます。
あっ話が反れましたね。
お話を伺っていると周りの方で更年期障害で入院された方もいらしたそうです。症状がひどくて不眠になって日常生活に支障が出ると入院ということもあるんですね。
Dさん曰く好きな運動でストレスも解消するから、イライラとか鬱々とすることも長引かないのが、更年期障害に繋がらなかったと思うよとのこと。
そして好きなことだけしか続かないから、自分には合っていたんだと思うともおっしゃっていました。確かに好きなことは続けるのが楽でストレスもなく更年期障害なんて全く関係なさそうですね。
確かに体を適度に動かすのは動物として自然のこと。その自然のことが出来ていないからストレスが貯まるんですよね。
その上音楽のリズムに乗って身体を動かすというのは太古の昔からやってきたこと。エアロビックのように音楽を使って行う運動は人類にとって自然な身体の動かし方なのかもしれませんね。
曲に合わせた振り付けをやるのですが、毎回堂々と間違えて爆笑していらっしゃいます。ケガさえなければOKなので、そのまま可能な限り通い続けてください。私も毎回楽しいです。
14年目のEさん
「更年期って感じたことないから私でいいのかな?」
電話インタビューの話をした時に、自分は感じていないからインタビューの対象ではないと思ったらしいEさん。
そういう方の話を聞きたかったんですよ~とお願いして、インタビューを受けていただきました。
学生時代の運動歴はないものの動くのは好きなので、誘われれば会社のイベントなどで運動していたとのこと。
育児休暇中にアクア教室に行ってエアロを知ったけれど、そのまま育児と仕事の生活になり運動とは無縁に。
40代になって体力をつけた方がいいと思ったことと、30代の時に出来なかったことをしようと思っていたそうです。そんな時による開催のエアロ初心者教室を見つけて参加したのが継続のキッカケ。
40代の頃は50代になったらゆったりと文化的な趣味でも始めようと思っていたのに、現在はマラソンという運動系の趣味を始められていて私的にはムフフってほくそ笑む感じです。正直マラソンを始められるとは思っていませんでした。
お仕事も忙しく参加できない日もありますが、週一回くらいはと義務的に続けているそうです。
そうでもしないとやらなくなると思うからとおっしゃっていました。
そこまではどうなのかなと思いますが、夜出ると気分転換になるし、遅れて参加するとあまり動かないけれど、最後のストレッチを行った後に来てよかった~身体が楽になったと思うそうです。
他のメンバーさんからも聞く話ですが、遅くなった時に一瞬休もうかなと思うけれど、ストレッチだけでもと思ってきました。やっぱり来てよかった~と言って帰られます。
それだけでも満足していただけて私も嬉しいです。
更年期に運動は正解みたい
長くなっちゃいましたが、数人ですがお話を伺って思ったことは、更年期を楽しく楽に過ごすには運動することがよいみたい。
そして更年期障害に対する認識が、更年期障害を感じていない人ではホットフラッシュが更年期障害という思い込み。
それ以外の精神的なことは更年期でなくてもあることだからというのが本当のところだと思います。
そりゃそうですよね。
私も更年期チェックシートというのでチェックしたことありますが、この項目も更年期障害であれば、私20代の頃からずっと更年期障害?って思いました。
更年期障害が自律神経失調症と似ているからだと思いますが、会社で社会で家庭で、ストレスがゼロという人は本当に少ないと思います。
定期的に運動して適度にストレスを解消している人は、精神的なことで悩みがあっても上手に解消してきたから特に更年期という枠で考えることがなかった。
更年期になって初めて感じる変化はホットフラッシュしかなかったから、言われてみればせホットフラッシュを感じたことがあったので、更年期障害の軽いものはあったと思うという話になるのだと思います。
言い換えるとホットフラッシュを感じたことがなければ、更年期障害を感じることがなかったと言えます。うん納得。
運動することで体力の低下のスピードも緩やかになるし、何よりも更年期障害という症状で辛い思いをしている人が少ないという実感。
これ研究した方もいらして運動した人の方が、運動しない人よりも更年期障害の発症率が低いと出ていました。
個人的な感想にはなりますが、更年期から運動を始めるのではなく、子どもの頃から何かしら身体を動かすことを習慣化していれば、人生のそれぞれの時期を楽しく豊かに過ごせると思っています。
子どもの時になんて戻れないというアナタ。大丈夫ですよ。
トレーニングの効果は高齢期になっても効果アリと実証されています。
可能な限り早いタイミングで始めるのがおススメですが、人生100年時代ですもの。もしアナタが40歳なら先は長ーいですよ~
80歳で始められるのならそれもアリ!ただしあなたの認知機能が低下していると80歳から始めようなんてことも忘れていそうですね。
いつ始める?
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