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年度がかわり、非常勤講師が始まりました。
2017年の3月に名古屋に移動したので、3年が経ちました。ありがたいことにいくつかの大学でお声がけがあり、設計の課題を教える機会をいただいています。今回は各大学の課題の特徴やそのやり方について整理しました。

▪️大同大学(野中・三谷)
野中:今年2年目。インテリアの3年生の前期課題を担当。昨年はコロナの影響もあり一度も対面がない中での授業でした。今年は新校舎で対面。課題も昨年とは異なり、コロナ禍におけるレストラン。第2、3課題はパビリオン、パートナーに捧げるヴィラと変わらず。短期間で3つの課題に取り組むので、じっくり考えること、瞬発的に案をまとめていくことの両方が問われます。またレストランとパビリオンはチーム課題なのでうまく相手とパスを出し合い、役割分担できるかも課題の出来に影響します。


三谷:今年で4年目。3年生の後期課題を担当して2年目で、インテリアと建築学科の混合クラスで大きな規模を扱う課題。最初の2年はインテリアの3年生前期課題を担当していました。これはミラノ工科大も同じ課題に取り組むということで、毎年日本とイタリアの敷地を交互に選定されています。昨年は名古屋の栄に職住一体の複合建築に取り組みました。2年目の今年はイタリア。海外の敷地はコンペも実務でも取り組んだことがなく、敷地は見に行くこともできずに取り組むことになりそうなので、リサーチの仕方は工夫が必要になりそうです。


▪️名城大学(三谷)
今年で3年目。2年生の前期を担当。
2年生前期ということで初めての設計課題ということもあり、エスキスとは何か、どうやって進めるのかから考えていきます。また160名程の学生が午前と午後クラスに分かれてます。さらにそこから3クラス、3人の教員に割り振られます。ほぼ独立しているスタジオ制のようなスタイルで、コロナのことからも教室は独立しているので、周りが見えない中で取り組みます。学生も他のクラスが見えない不安もあると思うのですが、教員も不安もありつつ進め方も委ねられているので、少しずつ方法を試しながらできるのは楽しい点です。そして、合同の講評会でようやく他のクラスの作品に向き合うことになり、他のクラスの特徴や自分のクラスの特徴などもなんとなく浮かび上がったりもして、答え合わせができるのも気づきが多いです。また模型、図面など自分の考えで設計するのも初めてで、昨年はほぼリモートでなかなか模型がうまくツールとして機能しにくかったこともありました。ですが、今年は模型とスケッチ中心に進めていきたいです。課題としては5m立方の自室、交流施設。


▪️名古屋女子(野中)
今年で2年目。3年の後期を担当。
図書館に付加価値をつけたプログラム。一つの課題を数人のグループでじっくり取組み規模の大きな建築のプログラムから考える課題。

▪️椙山女学園(三谷)
初年度。2年生の前期の2課題目を担当。住宅の課題です。6月からスタートなので、まだ未知です。

いくつかで経験させていただき、大学毎の特色や課題のポイントなど、毎回学びが多く刺激を受けています。該当する学生の方はどこかでお会いするかもしれませんが、よろしくお願いします。

今年は今の所、対面がなのでエスキスの内容もやはり濃く、どんな人なのかも感じながらアドバイスできるのでオンラインよりはやりやすくはなりそうです。

※写真は昨年度の大同三年後期課題の気になった作品

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