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【日記】GW2023前半(トレイルランの魅力等)

前書き

2023年のGW真っ只中である。今年の私のGWは、4/29~5/7までの9連休。実に贅沢だ。

2月の京都マラソン、3月のドイツ出張、そして年度末にかけて新体制の準備等。この数カ月は実に突っ走ってきた。4月後半からは少しマシになったが、それでも少しゆっくりしたいと思っていたタイミングでのこの連休。

やりたいことはたくさんある。読みたい本もたくさんある。書きたいこともたくさんある。ある種恵まれているのだろうが、どうも全てを消化することは難しいようだ。優先順位というやつを付けて、物事に当たらないといけないらしい。

その証拠にもう9連休の前半が終わろうとしている。早い、早すぎる。ということで、前半戦のレビュー。特に、印象的だったトレイルランについて書きたいことを書く。

ちなみに、後半は、村上春樹「街とその不確かな壁」について書ければ良いと思う。残りの日程で果たして読めるかどうか。4月の新刊は毎回連休中には読んでいたような気がするので、このタイミングを何としても逃したくはない。

ということで、本題。5/1、メーデーという労働者の我々にとっての祭典であるこの日に日ごろの労働の素晴らしさを祝福すべく、会社の友人とトレランに出かけた。

と言っても、私にとっては、トレイルランなるものは特に身近な存在でもない。今回一緒に行くことになった友人が主催している大会に過去2度ほど参加させていただいた程度である。最後に大会に出たのは、おそらくもう4年以上前だと思う。

普段マラソンを走る自分だが、トレランは想像以上にきつい。ただ、一人で山奥を走っているときに感じるあの何とも言えない感覚はきっとトレランにしかない魅力だと思っていて、その感覚をもう一度味わいたくて、今回その友人に声をかけて、今回は大会でもなんでもなく、連れて行ってもらったという次第。

そう、もちろん、その友人はトレランマニアである。とはいっても、ここ数年はほとんど走っていないようで、彼のリハビリもかねて、今回の計画に至ったという背景だ。

細かく当日のルートなどを書いているときりがないので、簡単に。スタートは、醍醐駅近くの醍醐寺。そこから音羽山、逢坂山、長等山を通って、ゴールの大文字山へと続くルート。いくつも山の登り降りを繰り返し、結局5時間程度で20数キロというトレイルだった。正直もう少し走れたような気もするが、それは次回ということで、久々のトレイルランはなんだか最高だった。

その最高なところを今日は言語化しておきたいと思い、この記事を書いている。

①下りの忍者感

まず、なんといっても、これだろう。そう、まさに忍者になったような気持ちになれる。

登りは正直めちゃくちゃきつい。ルートによっては、獣道だし、傾斜もきついし、延々と続くしで、正直心が折れそうになる。そんな長時間の登りを終えた後に待っているのが、もちろん下りである。

下りにもいろいろあるのだが、下りは傾斜がある方が楽しい。まさに忍者になったような気持ちで、整備されていない道をこけないようにぴょんぴょんと飛び跳ねながら下っていくのだ。スピードもあって、スリルもあり、これは本当に楽しい。登りに比べるとこの時間はすごく短い時間。

あれだけしんどい思いと長い時間をかけて上った山を一瞬のごとく、下っていく。そして、また昇っていく。ただ、このひと時がひどく快感に感じられる。

あえて、教訓めいたことを言うのであれば、なんだってそうなのかもしれない。アスリートの語録などでありがちだが、つらい練習に耐えて耐えて耐えて、喜びは勝利したほんの一瞬。その次からは、またつらい練習が始まる。

トレイルランも少しこの感覚に似ているのかもしれない。つらい登りも一瞬の下りのためにあるのかもしれない。そして、あたかも自分が忍者になったかのように、ぴょんぴょんと飛び跳ねる。頭の中では、ヨークシンの旅団になったようなイメージだ。その創造が捗る。そんな意識の拡張も、この非現実的なムードがなせる業なのだろう。

ということで、まずは、この忍者感をあげさせていただいた。

②ダンジョンの入口感

続いて2つ目は、ダンジョンの入口感をあげたい。これは山登りをしたことがない人には、ひどく伝わりにくいことだろう。あるいは、山登りが好きな人にも伝わりにくいかもしれない。

山に登り始めるときのスタート地点。これがなんともRPGのダンジョンの入口っぽくて良い。ちなみに、私はRPGをほぼやらないので、なんとなくで語っている。ただ、いかにもダンジョンなのだ。

今回で言うとスタート地点の醍醐寺の裏手の山はそうでもなかった。階段があって、そこを上っていくと、普通に登山道になっていたりするので、そこまでダンジョン感はなかったのだが、そこから下っていくと、「え?
?こんなところが出口?」みたいなとこにたどり着く。一つしか写真がないので、何とも伝わりにくいと思うが、この感覚もまたトレイルランの愉悦の一つ。

どこかの出口(ダンジョンっぽい)

その入口、出口が以外なところほど、萌えるのだ。今回は逢坂山の入口、出口がなんとも萌えポイントだった。国道の脇の謎の階段にたどり着き、陸橋を渡って、反対側へ。次の入口もガードレールとガードレールの間にぽっかり空いた隙間から入り上っていく。まさに「え?こんなところ上るの?」という感覚。そして、しばらく上り気づくともう山の中に自分がいて、なんとも不思議な気分になっている。

このダンジョンの入口感がどうしても好きなのである。普段なら絶対に入らないだろう、通らないだろう場所に、謎の格好をして、入っていく、ダイブしていくあの感覚こそが醍醐味なのだ。

③圧倒的非現実感

前二つがわかりにくかったと思うので、最後にはベタなやつを。

やはり何と言っても、非現実感が半端ない。なんで山の中を走る必要があるのだろうか。もはや意味がわからない。ただ、あの森の中をしんどいなぁと思いながら駆けている感覚は、当たり前だが、トレイルランでしか感じられない。

圧倒的な森の中。周りには本当に何もなくて、たまーに登山している人や同じくトレラン民とすれ違うくらい。それ以外は本当に森の音しかきこえない。自分の身体一つで山を登りながら、山を感じる。風景は正直あまり変わり映えしないだろう。ずっと同じような風景の中を走り続ける。

ただ、あの感覚を味わえるのは、トレランしかないだろう。単純にハイキングも良いけど、トレランの方が圧倒的に非現実感を味わえるし、達成感が半端ない。

普段はありすぎる色に囲まれて生活しているが、この場所には、緑と茶色しかない。そんな世界で走りながら、思考に耽るのはなんと贅沢なことだろう。何を考えていたかなんて、もはや覚えていないけれど、この経験がきっと何かの役に立っているような気がする、あくまで気がするだけだけど。

最後

ということで、3つポイントを挙げて、自分なりのトレイルランの魅力を書いてみた。これもトレランあるあるだと思うが、終わった後にまた次走りたくなってくる。もはや中毒だ。

近いうちに、是非また山を走りたい。本当に贅沢な趣味だと思う。今回はトレラン用の靴を購入して登れたのも良かった(少し小さくてサイズをミスった感じはあったが、それは内緒にしておこう)。

ということで、定期的に走りたいと思います。そして、GWは後半戦へ。

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