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勝率5割を達成した代償

石井GM時代を振り返ってみて、チームの底上げで晩年最下位のチームが3位か4位になることができた一方、何を失ったかをもう一度振り返ります。

石井GM時代の勝率の推移

東北楽天ゴールデンイーグルスの過去5年間の成績は以下の通りです:
2023年:順位4位、70勝71敗2分、勝率.49612
2022年:順位4位、69勝71敗3分、勝率.49312
2021年:順位3位、66勝62敗15分、勝率.51612
2020年:順位4位、55勝57敗8分、勝率.47112
2019年:順位3位、71勝68敗4分、勝率.51112


詳細な情報は、日本野球機構の公式サイト1やWikipedia2でご確認いただけます。12

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こうみると、5年間の勝ち越しが2と本当に勝率5割をフラフラしている状況ですが、リアルタイムで試合を見ていた人間からすると、2023年を除いて春先は上位にいて、春が終わると負け始め、最後に踏ん張って少し勝つかズルズル負けるかという同じことの繰り返しになっていて、コンテンツとしてのエンタメ度が年々下がっていったことは否定できない。

いまだに2019年を超えられない観客動員数

2023年18,868人
2022年18,748人
2021年8,545人
2020年4,918人
2019年25,659人

東北楽天ゴールデンイーグルスの観客動員数(2019年) | プロ野球Freak (baseball-freak.com)

勝率5割の引き換えに、観客離れが進んでいる。コロナ規制が撤廃された2023年でも、2022年と同じレベルの動員数となってしまっている。
さらにいうと、プロスポーツの中でも、観客動員数がずば抜けているコンテンツにも関わらず、12球団ダントツで動員数が少ない。仙台駅前からバスで10分、JR駅も近くにあるという好立地にも関わらず。

2023年のプロ野球12球団の観客動員数は以下の通りです:

セ・リーグ:東京ヤクルト: 1,976,151人、1試合平均27,447人1
横浜DeNA: 2,280,927人、1試合平均32,126人1
阪神: 2,915,528人、1試合平均41,064人1
読売: 2,708,315人、1試合平均38,145人1
広島東洋: 2,054,852人、1試合平均28,540人1
中日: 2,183,950人、1試合平均30,333人1

パ・リーグ:オリックス: 1,947,453人、1試合平均27,048人1
福岡ソフトバンク: 2,535,061人、1試合平均35,705人1
埼玉西武: 1,422,853人、1試合平均20,040人1
東北楽天: 1,358,512人、1試合平均18,868人1
千葉ロッテ: 1,803,994人、1試合平均25,055人1
北海道日本ハム: 1,882,573人、1試合平均26,515人1

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勝利効率が悪い人件費

石井G M時代に入り、FAで大物選手が獲得できるようになったし、球団のレジェンド、田中投手も帰還した。結果として年俸が高騰し、12球団でも上位になった。チーム成績は5割だけど。

2023年のプロ野球12球団の平均年俸は以下の通りです:

セ・リーグ:東京ヤクルト: 5439万円1
横浜DeNA: 4440万円1
阪神: 4381万円1
読売: 4349万円1
広島東洋: 3749万円1
中日: 3918万円1

パ・リーグ:オリックス: 3976万円1
福岡ソフトバンク: 5178万円1
埼玉西武: 4061万円1
東北楽天: 4606万円1
千葉ロッテ: 3832万円1
北海道日本ハム: 2960万円1

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まとめ

勝率5割を実現した一方、観客動員数が回復せず、年俸は12球団の上位に位置し、球団経営という意味ではなかなか厳しくなったというのが、石井GM時代の1つの側面。楽天の経営悪化で球団が売りに出ているという噂を聞いたが、この状況でも、事業価値としては300億円くらいはあるので、なかなかいい事業ではある。

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