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つなぎの作品としては十分に出来がいい「名を消した男 龍が如く7外伝」

龍が如くシリーズは1から6が桐生一馬の物語、7は新しい主人公の春日一番に代わったはずが、7でも桐生一馬はおいしいところで出てくるし、8ではダブル主人公という形になっている。これは6の結論に誰もが納得できないところなのではと邪推をしたくもなるが、それは置いておく。
本作は7の前後で桐生一馬に何があったかの物語である。さらにタイトルがあまりにそのままなので、エンディングまでも大体シナリオは予想通りに展開する。こうなると、マンネリだの集金だの批判が殺到しそうなものだけど、それはなかった。

安心安全のアクション

というのも、7でコマンド式を導入したものの、やっぱりアクションの方がいいだろうというファンも多かった。では、成熟した技術で作ったアクションバトルをやるとどうか。相変わらず、ストレスが少ない。今までのバトルスタイルに加えて、エージェントとしてガジェットを使うモードがあるのだけど、これは使い勝手が悪かった。が、まあこれも許容範囲内と言える出来栄え。

本編のあっさり感

外伝だからなのか、8の直前にリリースされたからなのか、本編だけやったら15時間とかそれくらいで終わる内容。物足りないといえば物足りないのだけど、ラスボスが龍が如く7と同様、期待通りすぎる登場人物であったし、ダシのよく効いたしじみラーメンを食べているような感覚。

あえて不満点を挙げるとすると

久しぶりに登場したキャバクラ。7はキャバクラ遊びをすると言うよりも仲間同士の団結を深めるだけで会話なんかもなかったけど、本作では今まで通りのキャバクラ。で、今回はなんとほぼ動画。正直なところ、アダルトビデオっぽさがぷんぷんなのと、あまりにリアルすぎて逆にやる気が削がれるという不思議な仕上がり。
あと、カリスマバイヤー?ファッション系YOUTUBERのMBが出てくるのだけど、セリフの力のなさがとてつもなく気になった。逆にファーストサマーはだんだんと気にならなくなる。というか、元BISHのメンバーの中でまさか一番売れることになるとは想定外も想定外だよ、本当に。

総論

あくまでも龍が如くファン向けのゲームであるが、求められているものを全て出した感じである。

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